ひばりケ丘町の「悲願」が一歩前進

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早いもので、今日からは二十四節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」に入ります。
 
芒(のぎ)を持った穀物の種をまく季節という意味から「芒種」とされるとありますが、この「芒」とは、米・麦などイネ科の植物の穂の先端にあるとげのような突起のことをいうそう。
 
「逆さ野坂」が季節限定と申し上げてきているよう、田植えが終わった田園風景は、まさに「芒種」とピッタリな訳ですが、生命が吹き込まれた田に、これからはスクスクと成長する稲の姿を楽しみに過ごしたいと思います。
 
さて、住民の「悲願」とは良く言いますが、私の住む「ひばりケ丘町」の悲願は、住所表記の「カッコ( )書き」を外すこと。
 
これに関しては、以前にも説明したことがありますが、改めて、この「カッコ( )書き」を外すことの意味合いを申し上げます。
 
ひばりケ丘町は現在、住民票など正式な住所表記では、「砂流○号○番地○(ひばりケ丘町)」あるいは「櫛林○号○番地○(ひばりケ丘町)」、「野坂○号○番地○(ひばりケ丘町)」と3つにまたがっており、この住所表記のカッコを取り除き、「ひばりケ丘町○○○番地」へと、町名を明確にし、新たに地番を振り直す、いわゆる「町名地番整理事業」を行うことを意味するもの。
※市内では、市野々や衣掛町で実施済み
 
カッコ書きであるが故の不便さ(郵便番号も異なる等)を感じてきたこともありますが、「ひばりケ丘に住んでいます」と言っても、正式な住所表記上、存在しない町名であり、名実ともに「ひばりケ丘町」と堂々と名乗れるように、自分が住むまちの存在を明確にしたいとの思いから来るのが、まさに区にとっての「悲願」ということとなります。
 
この「町名地番整理事業」に関しては、とにかく丁寧に住民の皆さんに説明をし、理解を得ていこうとの役員一同の思いのもと、昨年度は、企業を含めると計7回の住民説明会、全戸に本事業に関するQA集を配布、意向調査を行ったうえで、最終的には4月の総会において8割以上の賛成を得て、「市に要望書を提出する」旨の議決を行ったところ。
 
その後、やや難色を示していた一部の企業にも承諾をいただき、昨日、市に要望書を提出する運びとなりました。
 
区長以下、副区長、庶務部長の三役にて米澤市長をお伺いし、区長より趣旨を述べた後、要望書を市長に手渡すことができましたが、市長からは、要望の趣旨を十分にご理解いただいたうえで、今後は実施の方向で対応していく旨、力強い言葉があった次第です。
 

【ひばりケ丘町を代表し、区の三役より米澤市長に要望書を提出】
 
以降は議会の議決(予算が絡むため)を経たうえで、行政サイドの事務手続きがスムーズに進んだとしても、地番整理が整うのは来年秋頃の予定となりますが、これでひとつ「悲願」達成に向けて前進したことは間違いありません。
 
なお、区としては、賛同を得たから終わりでなく、反対された方々の意思も十分汲み取り、今後は住民の皆さんの不安などをひとつづつ取り除くための対応を行なっていくこととしています。
 
私は区の副区長と議決する議員の両方の立場があるため、これ以上述べるのは差し控えますが、市全体で言えば、同じく萩野町が先に要望書を提出しているよう、敦賀市内で同様の課題を抱えている地区に関しても前向きに議論がされること、さらにはこうした地番整理によって、行政事務の煩雑さなどが改善の方向に向かうことを期待する次第です。
 
最後に、市役所総務課さんにはこれまで、説明会では毎回足を運んでいただいたうえ、丁寧に対応、ご指導いただきましたこと、区の役員を代表し感謝申し上げます。
 
ありがとうございました。