2021年3月22日
責任と重みをもって採決へ。3月定例会は本日最終日。
昨日は、敦賀で開催された福井県主催の「原子力発電所に関する説明会」に参加。
【会場は敦賀市福祉総合施設「あいあいプラザ」、しとしと雨が降る中の開催となりました】
この日は、会場参加定員200名に対し、私の見るところざっと100名程度であったかと思いますが、開会のご挨拶では何と杉本福井県知事が登壇され、「40年超運転については県の専門委員会や県議会でのご議論のもと慎重に判断していきたい」、「本日の場が、県民の皆さんにとって、原子力発電の必要性と安全性に対するご理解の一助となれば」との言葉のもと説明会がスタート。
【会場の様子(当日のYouTube配信映像より)】
続いて行われた説明会の内容は、概ね以前に福井フェニックスプラザで開催された2回を合わせた形でしたので、その点は同じく会場参加した際に書き留めました以下の「やまたけブログ」をご覧いただきたく。
→→→2月9日「福井県主催の“原子力発電所の審査に関する説明会」が開催される
→→→3月4日「経済産業省主催の“エネルギー政策”説明会が開催される
ひとつ、過去2回より深堀りの説明があったのが、「高浜地域と美浜地域の原子力防災」(内閣府)について。
災害対策としての国・地域・実務組織の法の立て付けや役割、地域防災計画や避難計画、PAZ・UPZそれぞれの対応の違いなどについて説明がされ、質疑では、避難計画を実効性あるものとするためには、最悪のシナリオを想定したものでなければならないことや、コロナ感染症対策と放射線防護両面の観点からの対策はどう考えているのか、先日の水戸地裁が下した東海第二発電所を巡る自治体の避難計画策定の件など、質問者の思いも添えての発言がありました。
基準地震動の策定(原子力規制庁)から、美浜3号炉及び高浜1,2号炉の審査結果と安全対策の取組み(原子力規制庁・関西電力)、さらには我が国のエネルギー政策(資源エネルギー庁)、そしてこの原子力防災と多岐に亘る内容について、説明に加え各パートごとの事前質問、会場質問回答と盛り沢山で終了したのは、予定時間を約1時間近く過ぎた18時前。
終了時間の大幅オーバーは過去2回と同様ですが、会場での質問者におかれては、前置きで持論を述べるのを控え、端的に質問していただければ、より多くの質問も出来たと思いますし、理解も深まったのではという点から言えばここは残念な点。
しかしながら、こうして嶺南で開催されたことの意義は大きいと思いますし、今後また開催がされた際には、より多くの県民の皆さんにお聞きいただければと思うところです。
それにしても、冒頭にご挨拶された杉本知事。
何と午後丸々要したこの説明会に最後まで会場におられ、最前列で、しかも膝の上で熱心にメモを取られる姿に感銘を受けました。
原子力発電所立地県の責任と誇り、トップリーダー故にある苦悩と知事の背中にはそんな思いが滲み出てる気がしました。
喫緊では県内の40年超運転の判断、そして次期エネルギー基本計画策定に向けた対応などが続くところではありますが、こうした姿を拝見するに、県民の声を受け止めつつ現実的且つ俯瞰的観点からの判断をしていただける、立地県にふさわしきリーダーであると信じるところです。
さて、私も前置きが長くなってしまいましたが、27日間の会期で行われてきました敦賀市議会令和3年第1回定例会(3月定例会)も今日が最終日。
本会議に先立って開催される議会運営委員会にて、採決方法や議事日程を確認した後、10時より本会議が開催されます。
既に新聞報道にもある副市長交代に係る人事案件や次期エネルギー基本計画に向けた意見書(議員提出議案)など、最終日提案のものも含めて採決までの運びになろうかと存じます。
私のほうは、委員長の立場にて産経建設常任委員会での審査報告を行うことに加え、一議員として「第10号議案 令和3年度敦賀市一般会計予算」に対し、会派を代表し、委員長報告に賛成の立場で討論する予定としています。
本議案に対しては、反対、賛成それぞれの立場から多くの会派、議員から討論がされると聞いておりますので、各視点から総額324億円、過去2番目の規模となる来年度予算案をどう評価したか、お時間が合えば是非ご視聴いただければ嬉しく思います。
ちなみに私は、①コロナ禍を市民の皆さんとともに乗り越えるとのメーセージ性あるものとなっているか、②将来に亘り敦賀市が持続的に発展していくための必要投資となっているか、③限られた財源を重点施策に配分する、いわゆる「選択と集中」になっているかを意識した予算編成となっているかの判断基準に基づきどう評価したかの考えを、極力市民の皆さんに分かりやすく討論に臨む所存です。
もちろん本予算案以外も重要な議案ばかりですので、採決する責任の重みをしかと認識のもと、悔いなき最終日、悔いなき3月定例会とすべく対応にあたっていきます。