水戸「弘道館」で幕末の歴史に思いを馳せる

ブログ 敦賀の歴史・文化

昨日は、米軍による原爆投下から78年となる「原爆の日」。
 
広島市の平和記念公園では、「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれ、原爆投下の午前8時15分に合わせ、私もホテルの一室にて黙禱を捧げました。
 
平和記念式典では、松井一実市長による平和宣言、岸田首相からの挨拶などに続き、「子ども代表」の広島市の小学生男女2人による「平和への誓い」では、堂々とまっすぐに前を見詰め、力強く朗読する姿に感動。
 
「核なき世界」の実現と「恒久平和」を人類全ての願いとし、とりわけ世界唯一の戦争被爆国であるわが国は「核保有国」と「非保有国」との橋渡し役となって、現実的な解決に向けて取り組まねばならないと、次代を担う彼ら彼女らの姿と重ね、改めて誓う時間となりました。
 
さて、水戸滞在2日目は休日にも関わらず、水戸市議会事務局ならびに水戸市職員の皆様にお世話になり、まず7月2日にオープンした「水戸市民会館」をご案内いただきました。
 
県内最大2,000人収容の大ホール、市民の日常使いにと配置された小中ホールや各種サイズの会議室、バンド演奏や調理ができるスタジオなどがあり、この日も大人から子どもまで、多くの利用者で賑わっていました。
 
以前、市役所隣にあった市民会館ですが、東日本大震災で被災し、建替えることになった際に中心市街地へ移転を決定。
 
市民とのワークショップなどを重ねながら設計を進めたとあり、住民の皆さんのニーズを踏まえた公的施設のあり方を学ぶことができました。
 
その後は、水戸藩第9代目藩主 徳川斉昭が天保12年(1841)に開設した藩校「弘道館」へ。
 

【戦禍を逃れ残る、国の重要文化財「弘道館」】
 
敦賀にも3度ほど来られたことがあるという水戸観光協会の歴史アドバイザーの方には大変ご丁寧に、知る人ぞ知るエピソードなども絡めながらご案内いただきました。
 
「弘道館」の目的や果たした役割などを知り、水戸の学風に触れつつも、正庁諸役会所にあった「尊攘」の迫力ある文字には、幕末の水戸にあった「諸生派」と「天狗党」の歴史に思いを馳せました。
 

【「尊攘」の文字。幕末の歴史に思いを馳せました。】
 
なお、「幕末の悲劇」と言われる水戸天狗党の行動については賛否、是非がありますが、武田耕雲斎ら水戸烈士が最後を遂げ、その御霊を祀るのが敦賀。
 
水戸烈士没後100年(1965)には、その関係から水戸市と敦賀市は姉妹都市となる訳ですが、今回水戸に来れたことで、改めてこうした歴史を振り返るとともに、両市の深い関係を認識することが出来ました。
 
この後は、お昼過ぎに水戸を立ち、帰路につきましたが、このような機会を頂戴したことに感謝するとともに、学んだこと、感じたことを今後の活動に生かしてまいります。
 
最後に、2日間大変お世話になりました水戸市議会、議会事務局の皆様、本当にありがとうございました。
 
今度は敦賀にお越しになることを楽しみに、お待ちしています。