予算決算常任委員会にて補正予算の審査を行う

ブログ 敦賀市議会

昨日は、敦賀市内の新型コロナウイルス新規感染者2名と発表。
 
一時に比べ、感染者数は減っているものの、粟野南小学校では先日確認された児童の感染により臨時休業、これを受け、粟野南児童クラブ、第2粟野児童クラブも9月3日(金)まで臨時休所するとのことで、これに付随しての児童ならびに保護者の方への影響を思うと、少数だからといって決して安堵できるものではないと、つくづく思うところです。
 
また、院内職員の感染で、お産ならびに小児の入院受け入れを停止していた市立敦賀病院に関しては、体制が整ったことから小児入院の受け入れを再開するとの連絡がありました。
 
既に院内感染や先の学校関係で感染があった際の敦賀病院の大変さ加減は、従事者の方たちからリアルな実状を伺っており、今回の入院受け入れ再開についてもただならぬ職員さんのご苦労があってのことと推察するところであります。
 
お産に関しては、市内のクリニック、小浜・福井の病院と3箇所にて対応いただいているとのことですが、こちらも一日も早い再開となることを願うところです。
 
さて、敦賀市議会の方は開会2日目。
 
昨日は、予算決算常任委員会を開催し、全体会・分科会を通じ、今定例会に提出された補正予算案件の審査を行いました。
 
コロナ対策で理事者側の部局入替制とするため、全体会の基本質疑は事前通告制とし、予め通告のあったのは22件。
 
その中でも複数の議員の質問が重複する事業がありましたので、本日はその辺りを中心に概要をお伝えしたいと思います。
 
◉(総務費)移住定住促進事業費【950万円】
・当初予算で計上した移住定住支援金について、想定を超える申請が見込まれることから、事業費を補正。
・既に申請があったのは7件(関西から5件、関東1、中国地方1)、問い合わせは8件来ており、今後の見込みを12件としている。
・制度開始から3年目。市内企業の認知が高まったことや対象要件としていることにより、補助を受けた方は皆、地元企業に就職している。
 
◉(衛生費)一般廃棄物最終処分場整備事業費【4267.9万円】
・敦賀市と美浜町が共同で整備を進めている一般廃棄物最終処分場(金山地係)の建設工事に関わる予算。
・今回の補正は、土木費の一部を計上するとともに、継続費として事業総額は約43億円になるとのこと。
・事業費総額は、令和3年2月に示された中期財政計画では42.7億円であったが、このうち建築関係委託料に関わるのは37.5億円。
・今回示された43億円は、これより5.5億円アップしたことになるが、鉄骨などの資材高騰分が実施設計時から30%上昇していることや労務費、諸経費の上昇も嵩み、この数字となった。
・運営費用を含めたトータルでは、49億円となる(中期財政計画の43億円から6億円増加)。
 
◉(衛生費)清掃センター整備事業費【905.1万円】
・清掃センターの新たなごみ運搬ルートの整備(上記905.1万円)、設計・建設・運営を一括して行う「DBO方式」で事業を進めるための債務負担行為(277.7億円)を計上。
・債務負担行為の内訳として、建設費については、中期財政計画で示した138.4億円から、他市町や廃棄物処理業者の見積もりなどを精査のうえ、151.4億円(約16億円増)とした。
・同じく運営費に関しては、燃料代など変動費や人件費など固定費、施設補修費を精査し、126.4億円とした。
・財務負担に関しては、その他として23.5億円を全て美浜町の負担金とするほか、一般財源からは運営費を含め96億円を支出するとした。
 
◉(商工費)北陸新幹線まちづくり推進事業費【500万円】
・北陸新幹線敦賀開業に向けた機運醸成のため、開業2年前となる令和3年2月に開催するイベントに対し、「敦賀・鉄道と港」まちづくり実行委員会に補助する。
・イベントは例年開催の「鉄道フェスティバル」が10周年を迎えることや物販ブース、ステージショーなどを予定しているが、詳細は議決後に計画する。
・県の「北陸新幹線敦賀開業スタートアップ補助金」(補助率1/2、上限250万)を活用するが、最終的には精算する形となる。
 
◉(商工費)市内宿泊促進交流費【2130万円】
・市内の宿泊施設を利用する方を対象に、宿泊プランの割引やお土産チケットを配布することで、宿泊需要の創出、市内経済の活性化を図る。
・対象は全国、時期は11月上旬〜3月中旬、使用人数は3,000人を見込むが、コロナの状況に応じ、県の「福井でお得キャンペーン」の停止などがあれば慎重に判断していく。
・対象宿泊施設は、昨年実績の12施設以上を見込むほか、お土産関係は20〜30店舗参加の見込み。
 
◉(商工費)恐竜ホテル改修支援事業費補助金【666.6万円】
・福井県が実施する補助事業(県当初予算で1750万円計上)に対し、恐竜をモチーフにした仕様への宿泊施設改修を支援し、市内における宿泊需要の創出を図る。
・ニューサンピア敦賀がご自分で本制度を調査したうえで、市にも申し出があったもの。
・改修は1室だが、客室や共有スペースの恐竜フィギュアや制服などの用品に対しても支援することができる。
 
◉(土木費)空き家等対策事業費【176.2万円】
・市街地にある木造平家建て空き家1件について、放置すると倒壊の恐れがあり、隣接物件や道路にも面していることから、所有者に対し、除却を促してきたが除却されないため、解体撤去工事に関する行政代執行費用を計上。
・所有者が存在しない場合は、国費・県費の補助対象となるが、存在する場合は対象とならず、今回は後者のケース。
・市の補助金を利用して所有者自らで除却することを望んでいるので、最後まで粘り強く要請していく。
 
以上、他にも案件が多くある訳ですが、関心が重なった分についてご報告させていただきました。
 
全体会の後の分科会においても深堀りの議論により慎重審査がされたと認識しますが、特に今回のような最終処分場や清掃センターなど金額が大きく、期間がまたがるものについての審査は大変難しいものと感じた次第。
 
いずれにしても、議決の判断根拠となる市の考え方や数字に関しては、質問されたから出すというのではなく、説明の際に最大限積極的に開示いただく姿勢がなければ、的確な判断ができないばかりか、審査の時間や双方の信頼関係にもつながると考えるため、理事者にはその点十分ご留意いただき対応いただくことをお願いするところです。
 
(投稿後追記)
偉そうに書きましたが、それを引き出すのが議会の場であり、まさに議員の役割と思いましたので、追記させていただきます。

 
こうして、分科会までを終え、本日13時の一般質問通告締切を前に、議会事務局に通告書を提出してきました。
 
今回は「コロナ禍の危機管理について」をテーマに質問することとしておりますが、通告の内容はまた順次ご紹介させていただきたく存じます。
 
通告書受付後は、恒例の質問順を決める「ガラポン」。
 
出た数字は「14」でした。
 
本日、通告を締め切った段階でないと正式な順番とはなりませんが、中盤以降に登壇と心構えをし、より良い議論ができるようさらに準備していきたいと思います。
 

【質問順を決める敦賀市議会の「ガラポン」。余談ですが、やり方は各議会それぞれで違い、知人議員がいる土浦市議会(茨城県)では「鉛筆抽選」だそうです。」