「日本の水産品を食べよう」 台北でのイベントに感謝

ブログ 人生観

今日は「プロ野球誕生の日」。
 
1934(昭和9)年11月に、元祖二刀流のベーブ・ルースやルー・ゲーリックなどが参加した全米選抜野球チームが来日。
 
全日本チームと全国各地で対戦した興行が成功したことを受け、この年の12月26日にプロ野球チーム「大日本東京野球倶楽部」(後の読売巨人軍)が創立されたことにちなむのだそう。
 
それから89年が経過し、日本からアメリカに渡ったサムライ(イチロー)がメジャー最多安打を記録し、さらには二刀流でホームラン王を獲得し、メジャー最高と称される選手(誰もが知るオオタニサン)が生まれるなど、WBCでも証明したよう、日本の野球が世界一のレベルに到達していることを感慨深く思うところです。
 
これも、「憧れ」から「追い付け追い越せ」となった米との良き関係があったからこそと思いますが、良き関係といえば、こちらのニュース。
 
東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水海洋放出を受け、中国は日本の水産品をすべて輸入禁止にして以降、ホタテなど中国市場への依存度が高い水産事業者に大きな影響が出たことはご承知置きのところ。
 
このことを報道で知った複数の台日友好団体と台湾の水産商社の関係者らが、北海道からホタテなどの水産品を輸入し、台北市内の大きな結婚式場を借りて日本の海鮮料理を楽しむ大宴会を企画し、約3ヶ月かけて準備のうえ、昨25日夜に開催されたとのこと。
 
「日本の水産品を食べて、台日友好を推進しよう」と銘を打ったこのイベントは、前立法院長(前国会議長に相当)で、台湾日本関係協会の会長、蘇嘉全氏、安倍晋三友の会の会長、陳唐山氏、日本台湾交流協会台北事務所代表(駐台湾大使に相当)の片山和之氏ら約1200人が出席。
 

【イベントで和太鼓を披露する日本と台湾の子どもたち(THE SANKEI SHIMBUNより引用)】
 
「日本海鮮祭、千人の宴」と名付けられた今回のイベントは、日本の水産業者を支援することを目的としており、イベントに参加した安倍晋三友の会の陳唐山会長はこう言ったそう。
 
「2年前、台湾がコロナウイルスのワクチンが足りなかったとき、日本が真っ先に提供しくれたことは多くの台湾人を感動させた。今回は台湾が日本を支援する番だ」
 
こうした行為、お気持ちに、日本人の一人として心から感謝いたします。
 
なお、コロナ禍において、このような見返りを求めて提供した訳では決してないものと思いますが、22日の自身のブログに書いた「情けは人の為ならず」(「人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる」との意)の言葉を思い返した次第です。
 
台湾は、私も過去に二度訪れたことがありますが、大東亜戦争時代に日本が行った行為への感謝を始め、電車の中でも本を読むことを例に「勤勉な日本人」を尊敬している、台湾にとって「お手本は日本だ」と言われたことが強く印象に残っています。
 
そうした日本への思いが、今回の企画にもつながったものと理解するところですが、改めて台湾とのこうした関係を嬉しく感じた次第。
 
一方、対中との関係の中では、今後の「台湾有事」も想定されているところ。
 
この時、日本は覚悟をもって対応できるのか。
 
次に支援するのは日本の番であり、そのための備えが急務であると、同時に頭をよぎった次第です。