「中秋の名月」と「9月定例会最終日」

ブログ 敦賀市議会

煌々と輝くお月様とは、まさに昨夜の夜空。
 
昨日は「中秋の名月」に相応しいお月様で、SNS上でも知人・友人の皆さんがそれぞれのコメントを添えて、月夜を楽しんでおられる様子が伝わってきました。
 
私もご多聞にもれず、夕食後に外に出て夜空を見上げました。
 

【腕のせいでしょうか?スマホではどうも上手く撮れないのが悲しいところ…】
 
「名月や北国日和定なき」
 
名月と聞いて思い浮かべるのは、松尾芭蕉が「おくのほそ道」で敦賀を訪れた際に詠んだ、この有名な句。
 
ちなみに、この句が詠まれたのは、今から331年前のことであります。
 
「おくのほそ道」の目的でもあった、この敦賀の地で名月を見るのを楽しみにしてきた芭蕉さんですが、当日はあいにくの雨で月は見れず。
 
普通であれば、「見れずに残念」との気持ちを表現するところ、実は前日に泊まった宿の主人から「北陸の天気は変わりやすいから、明日は見れないかもしれませんよ(現代語に訳すとこう)」と言われていたことと重ね合わせ、「主人の言う通りになった」ことと「名月が叶わなかったことにより、その情景を思い浮かべることが出来た」と、逆にその「残念なこと」を「楽しみに変えた」句だそう。
 
普通なら、何ヶ月もの間楽しみにしていたことが叶わなかったら、凹んだり、機嫌も悪くなりますよね。。。
 
これは昨年開催された『「おくのほそ道」330年の旅』の歴史講座に参加した際にこのエピソードに触れるとともに、他にも全国で詠んだ句の中には「残念を楽しみに変えた句」が沢山あることを聞き、芭蕉さんの「スーパーポジティブ精神」に感銘を受けて以降、私もその気の持ちようを真似しているところ。
 
まだまだ修行中の身ではありますが、芭蕉さんのように思えば、不思議と何に対しても冷静に平常心でいられたり、何より「人生がゆたかに」過ごせることを実感しているのは間違いないため、引き続き、残念なことや上手くいかないことがあった時には「名月や北国日和定なき」と呟き、気持ちを切り替えて過ごしていきたいと思います。
 
皆さんにおかれましても、この話しに共感いただける方がいらっしゃいましたら是非実践されてはいかがでしょうか?
 
さて、名月つながりの話しが長くなりましたが、今日の敦賀市議会は9月定例会の最終日。
 
思い返せば、今年は新型コロナの関係で敦賀まつりも中止となったことなどにより、定例会も例年より前倒しし9月1日に開会。
 
今日まで32日間の会期日程で進められてきました。
 
補正予算に前年度決算認定などボリューム感たっぷりの審査・審議項目でありましたが、自分としてはひとつ一つの議案に対して手を抜くことなく全力投球で確認、意見提起してこれたかなと振り返っています(手前味噌でスミマセン)。
 
最終日に追加提案される一般会計補正予算(「夜間景観整備事業費」金ヶ崎周辺のイルミネーション・プロジェクションマッピングを行う)、契約案件として「市道西浦2号線色浜トンネル(仮称)工事請負契約の件」については、最も気になっていた関係者の方へのヒヤリングも終え、判断材料の収集に努めつつ、審査・審議への準備を整えることが出来ました。
 
また、本日の各議案採決に先立って行われる賛成・反対討論においては、我が会派「市民クラブ」として既に2件について討論通告をしています。
 
会派代表の今川博議員が「第92号議案 令和元年度敦賀市歳入歳出決算認定の件」について、委員長報告に賛成、すなわち「原案に賛成」の立場での討論を。
 
私、山本が『請願第2号 日本政府に「核兵器禁止条約」への賛同と批准を求める意見書の提出に関する請願』にて、委員長報告に賛成、すなわち「原案に反対」の立場での討論を行います。
 
両案件ともに会派内(といっても2名なんですが…)で議論・調整のうえ討論原稿を作成したものであり、議場にいらっしゃる皆さん始め、RCN議会中継などで視聴いただける方にも論点が的確に伝わるよう、気持ちを込めて討論にあたりたいと思います。
 
以上、最終日に臨む心構えを主張する形になりましたが、こちらは「残念」で済ませてはなりませんし、「北国日和…」と楽しみに変える訳にも行きませんので、澄み渡る夜空に「名月」が浮かぶような結果となるよう、しっかり頑張って参ります。