「ありがとう」の言葉が与えるチカラ

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福井県内では、ここ最近、18日には11人、19日は8人と、連日10人近い新型コロナウイルス新規感染者が確認されており、嫌な予感がしていましたが、悪い予感は的中。
 
杉本知事は昨日会見し、新たに22人が感染したと発表したことに加え、県独自の基準に照らし「県感染拡大警報」を発令。
 
7月2日まで期間を延長した、現在の「県感染拡大注意報」から引き上げ、期間も7月4日までとするとのこと。
 
県の発表によれば、新型コロナウイルスの新規感染者として9日以降に発表した63人のうち、43人が福井市内の14の飲食店に関係するものであるとのことであり、今回の感染拡大について「従業員同士のマスクなしでの会食がきっかけになった」と県幹部がコメントされています。
 
全国でも、杉本知事のコロナ感染対策は「福井モデル」として評価されており、医療関係者の協力のもと、徹底した感染経路の確認とPCR検査の実施に加え、これまでの感染者の分析から得られた感染主要因が、「県外由来」と「マスクなし接触由来」(4月のマスクなし会食発症者が全体の85%を占める)であることから、特に食事中でもマスクをする「おはなしはマスク」を呼び掛けることで、感染対策と経済の両方を回していこうとしてきた矢先、奇しくも今回は、「マスクなしのおはなし」によって感染拡大した形となっています。
 
変異株は中高年者でも重症化するリスクが高いことに加え、感染者増、警報発令などの影響は、ワクチン接種を進める医療関係者の負担を増加させ、飲食店などへはさらなる落ち込みにつながるものであり、そうした観点からもやはり、まだ予断を許さない状況であると、改めて認識しておきたいと思います。
 
さて、そのような中、県内で行われた任期満了に伴う「あわら市議会議員選挙」(定数16)は昨日投開票が行われ、現職11人と新人5人が当選、現職1人、新人2人が涙を飲む結果となりました。
 
コロナ禍の選挙戦で制約も多く、各陣営はさぞかしご苦慮されたと思いますが、志を持って戦い抜かれたことに対し、心から敬意を表したいと思います。
 
一方、今回の選挙戦には、過去最多となる新人7人が立候補したものの、投票率は前回を5.08%下回る63.98%と過去最低であったとのことであり、この数字が表す意味が、政治や地方議会に対する関心の低下の表れとするならば、そこは我が身に照らしても重く受け止めておくべきと考えるところ。
 
18日のブログで、敦賀市議会に提出されている「議員定数削減」に関する請願審査の件を書きましたが、「これだけの数の議員はいらない」と市民から言われ、(前回無投票選挙であったことは)「市議会への関心や魅力が低い」ことの表れであったとするならば、こうした投票率の低下が意味するところを深く考え、「であればどうするか」の対案を持って行動をせねばと一層思うところであります。
 
最後になりますが、昨日は「父の日」。
 
不意に届いた宅急便を見ると、送り主は、何と名古屋で大学生生活を送る長女からで、包装を解くとそこには「THANKS DAD」の文字があり、感無量。
 

【涙腺緩む、長女からの贈り物】
 
コロナ禍で何もしてあげられてないにも関わらず、バイトで貯めた小遣いから、こうして郵送までして送ってくれた気持ちだけで、嬉しくて涙腺が緩みました。
 
「それしか思い浮かばんかった」と中に入っていたのはビールでしたので、早速昨晩は1本、長女からの思いと嬉しさを噛み締めながら飲み干させていただきました。
 
これで、元気100倍、いや200倍。
 
こうして思えば、「ありがとう」の感謝の言葉からもらうチカラは絶大であり、先の話しに戻せば、医療関係者を始め、エッセンシャルワーカーと呼ばれる皆さん、厳しい環境が続く中、懸命に営業を続けられている店舗の皆さん、感染対策を継続いただいている企業や県民、市民の皆さん、すべてに「感謝」、「ありがとう」の言葉を掛け合える社会であれば、このコロナを乗り越えるチカラは湧き続けると思った次第です。
 
定例会は、今日から後半戦。
 
特別委員会、予算決算常任委員会、28日最終日の本会議へと進みます。
 
皆さんから大きな「チカラ」を頂戴していることへの感謝を胸に、最後までの慎重審議、言論の府であるべき議会人としての責任を果たしてまいります。