「公文名松ノ木海道遺跡」にて奈良時代にタイムスリップ!

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昨朝は、雪面を照り返す日差しとはいえ、強く吹く風は冷たく、まだまだ春遠しと感じていたところ、その風は「春一番」だったそう。
 
冷たいと感じた風は、実は南寄りの風で、午前5時までに敦賀市で最大風速8.2mを記録したとのこと。
※ちなみに、この日の最大瞬間風速は南南東の風15.2m(11時33分)
 
福井地方気象台によれば、この春一番は昨年より4日早いとのことで、そう聞けば、厳しい冬から雪解けに向かう切り替わりを感じるところです。
 
また、心配していた敦賀市内の新型コロナウイルス感染拡大も昨日は「ゼロ」。
 
医療機関の迅速なPCR検査対応や市民の皆さまのご協力のもと、大きな波となることなく一旦「ゼロ」に出来たことは大変価値あるもの。
 
これはやはり、高い「市民力」の表れと感じる訳であり、全国で始まったワクチン接種への期待とともに、一日も早く穏やかに過ごせる日が来ることを願うばかりです。
 
さて、そうした中でありましたが、昨日午後は、敦賀市教育委員会文化振興課主催の「公文名松ノ木海道遺跡」現地説明会に参加してきました。
 
この「公文名松ノ木海道遺跡」は、その名の通り、粟野地区の公文名(くもんみょう)区でのアパート建設に伴う事前発掘調査にて、まとまって奈良時代(750年前後)の土器や竪穴式住居などが発見されたもの。
 
実は以前に市立敦賀病院前にある文化振興課分室にて土器の洗浄や観察などをしている様子をブログに記載したことがありますが、そこで洗浄されていた土器が、まさにこの遺跡から出土されたものでした。
 
私は、13時からの現地説明会に参加しましたが、事前に市のホームページに加え、昨日の福井新聞朝刊にも掲載されたこともあり、10時からの1回目は定員25名、11時からの2回目は15名、そして13時からの3回目もほぼ定員を満たすという盛況ぶりで、地域の皆さんの関心の高さが伺えました。
 
聞くところによると、渕上市長も朝一番の説明会にプライベート参加でお越しになられたそうで、市長自らこうして関心を持ってご覧になられることは大変良いことと嬉しく感じた次第(市長、上から目線ですみません)。
 
粟野南小学校近く、住宅地の一角にある現地説明会会場に到着すると文化振興課の皆さんがスタッフとして勢揃いされており、受付での検温、手指消毒に加え、名簿記入のうえ、離隔距離を取るよう注意を促すなどコロナ対策の徹底が図られていました。
 
そして、普段より何かとご教授いただいている文化振興課の中野学芸員の説明のもと、現地説明会がスタート。
 
出土品の紹介では、まず初めに何といっても「赤彩土師器(せきさいはじき)」が見つかったことが一番の成果と説明あり。
 

【蓋付きで発見された「赤彩土師器」】
 
何でも、地方では当時の都である平城京で使用されていた土器と同じものを作るのが困難であったことから、特徴的な色などを後から土器に塗って作成されたものであり、主に官衙(国や群の役所など)での特別な儀式や祭祀に使用されていたと考えられているとのこと。
 
続いては、「圏足円面硯(けんそくえんめんけん)」と「製塩土器」。
 

 
円筒の陶製硯「圏足円面硯」は、その名の通り文字を書くのに使用するもの。
 
「製塩土器」は、海で作った塩をここまで持ってきて、土器を割って取り出していたのか、ここで塩を焼いて不純物を取り除いていたのかまでは定かではないものの、当時の高級品である塩がここにあったことは間違いないと言えます(割れた土器が多数出土)。
 
さらに「鉄鋤(てつすき)」と「刀子(とうす)」。
 

 
「鉄鋤」は今でいうスコップの刃、「刀子」は鉄のナイフで、特に「刀子」は間違った文字を消すために削る道具であったとのこと(今でいうぺーパーナイフ)。
 
他にも、鍛治の際に出来た塊である「鍛治滓(かじさい)」や須恵器の蓋を硯に再利用した「転用硯(てんようけん)」などが紹介されました。
 

 

【出土品説明の様子。ハンドマイクを持たれている方が中野学芸員。】
 
説明によると、今回見つかった出土品は、文字を書く道具や鉄に製塩など、一般の集落で出土するものと異なるものであり、「公文名」という地名自体がお役所的な意味合いを示すことに加え、現実にこうした出土品や竪穴式住居などが発見されることにより、この地が奈良時代の都と関わりが深い、公的な施設が存在していたことを示しているとのことであり、気持ちはまさに約1300年前にタイムスリップ。
 
その後は、実際に試掘されたエリアにて、調査の様子や竪穴式住居(6棟)、平地式住居(1棟)、堀穴柱建物(2棟)があったことが判明したことなど、まさにこの場所にあった歴史事実を感じることが出来ました。
 

 
説明が一通り終了した後も、複数の方から中野学芸員への質問が相次いだことを見て改めて関心と探究心の高さを感じた訳でありますが、この後は博物館のガラス越しになってしまう貴重な出土品を実際に手に取り、触らせてくれる機会など滅多にないものであり、こうした場を設定いただいた文化振興課さんには感謝を申し上げる次第であります。
 
この公文名が敦賀のお役所的存在であったことはまず間違いなく、そうすると「芋粥」で有名な藤原利仁と都からお招きした五位の関係を察するに、この敦賀は都からも一目置かれる都市であったのではないかと、さらに興味が湧きます。
 
2月末で発掘調査を終えると、その後は埋め戻されアパートが建設されます。
 
そう思えば尚のこと、約1300年前の敦賀・粟野の歴史を紐解く遺跡とこうして直接出会えたことは、このうえない経験。
 
文化財から浮かぶ私たちが住むまちの歴史や風土、そしてそこに感じるロマンを楽しみながら、今後も大切な存在として語り生かしていきたいと思います。

ゆうあい倶楽部施設訪問と議員説明会

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新型コロナウイルスに関しては、昨日からワクチン接種が始まりましたが、ここ敦賀市内では新たに5人の感染と発表。
 
5人とも18日に発表された感染者の濃厚接触者や接触者ではあるものの、保育園や小学校などとも関係していることから、更なる拡大防止のため相当数のPCR検査対応となっています。
 
15時からは、連日となる敦賀市新型コロナウイルス対策本部会議が開催され、現況共有と各部の対応確認が行われたところでありますが、市職員においても家族でPCR検査対象となった方がいれば、報告のうえ自宅待機するなど改めて徹底。
 
言わずもがなですが、何か兆候があれば勿論、閉じ込めておくことが重要なことであり、その点留意のうえ、おひとりお一人の慎重な行動で感染拡大防止に努めていくしか手はないことから、市民の皆さんの引き続きのご協力をお願いするところであります。
 
さて、そういった状況と重なりましたが、昨日午前中は「ゆうあい倶楽部」の施設訪問、午後は議員説明会と慌ただしく過ごしました。
 
ゆうあい倶楽部の施設訪問に関しては、前身の「嶺南地区友愛会」から40年来続く歴史ある活動。
 
加盟する労働組合の各職場にご協力いただいた浄財(カンパ金)をもとに、訪問する各施設のニーズに応じた品物を購入し寄贈するというもので、先方からも毎年感謝のお言葉をいただいているところですが、私自身も嶺南地区友愛会時代に事務局を務めた時分から約20年携わらせていただいており、こうした機会を与えていただけていること自体、ありがたい限り。
 
今回も同様の形式にて事務局さんが準備をされ、代表と顧問の私の3名で、次の施設を訪問してまいりました。
 
◉敦賀市障がい者施設 やまびこ園
◉ワークサポート 陽だまり
◉特養老人ホーム 常盤荘
◉特養老人ホーム 渓山荘(時間の関係で私は訪問できず)
◉社会福祉法人 白梅学園
◉敦賀市子ども発達支援センター パラレル
◉美浜町社会福祉協議会
 

【美浜町社会福祉協議会への訪問では、ホールの雛人形に気持ち癒されました】
 
今回は、コロナ禍で特に市内感染が広がりつつあることから、訪問、寄贈は極力短時間、玄関先などで行い、感染への配慮をしましたが、それでも少し職員の皆さんとお話しすると、各施設ともに自らの施設からは絶対に感染を発生させないとの強い意識のもと、マスクを二重につけたり、県外には一度も出ていないなど苦慮されながら対応されていることや、一方、常盤壮では、家族であっても面会禁止とはしつつも、施設に準備したIpadと家族のスマホをつなぎ、LINEのビデオ通話機能で顔を見て話せる場を設けることで、入居者・ご家族双方のつながりと安心になっているなどともお聞きし、コロナ禍でも工夫をし運営されていることが分かりました。
 
また、白梅学園においては、現在、40名を超える乳幼児から高校生までを預かっているとのことでしたが、近年ではネグレスト、といっても児童虐待ではなく育児放棄が原因で預からざるを得ないケースが増えているとのこと。
 
さらには、児童相談所など公共機関との役割分担も以前と変化してきており、白梅学園のような施設の重要性がますます高まっていることなどをお伺いしました。
 
「子は宝。どんな状況にあろうと社会で助け、育てないといけない」と語る園長さんの言葉、表情から、こうしたことこそ公的サポート機能の重要性を改めて認識するとともに身の引き締まる思いがしました。
 
こうして施設を訪問することによって、逆に気付きや課題を頂戴できることは、私にとって大変重要なこと。
 
しかと記憶とメモに残し、少しでも課題解決につながるよう活動にあたりたいと考えます。
 
そうして午前中の訪問を終え、午後は議員説明会のため市役所へ。
 
この日は、定例会前ということもあってか盛り沢山の案件。
 
大きく以下の4件について各部からの説明を受けました。
①第8期介護保険事業計画ほか2件について(福祉保健部)
②中期財政計画について(総務部)
③第7次総合計画中間取りまとめについて(企画政策部)
④一般廃棄物最終処分場整備事業及び新清掃センター整備事業について(市民生活部)
 
総合計画などについては、これまで審議会を傍聴したり担当部とも意見交換するなど注目をしてきたところでもありますが、昨日説明されたものはいずれも重要な事項ばかりであり、引き続き、詳細確認を継続するなどし、チェック&アクションしていきたいと考えます。
 
さて、今日は久々のお天気で気温も高くなるとのことです。
 
コロナ感染防止を徹底しつつ、少しリフレッシュの時間も取りながら、来週24日から始まる定例会に向け、しかと準備を進める週末にしたいと思います。

大動脈「国道8号線」の予防的通行止めは回避

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警報、注意報がズラリと並んだ昨日の敦賀。
 
細かい雪が吹雪いたかと思えば、それが嘘のような青空が時折一面に広がるなど気変わりの激しい1日となりました。
 
それでも積雪量に影響するまでもない降雪であったためひとまず安堵。
 
この大雪予報により、北陸自動車道は先行して通行止めを行なった訳ですが、これと並行し、福井県内を南北に縦断する大動脈「国道8号線」においても、2月18日0:00には越前市白崎〜敦賀市赤崎までを予防的通行止めにすると計画されましたが、結果、集中除雪の可能性は道路状況および気象状況、さらに気象予測により実施不要となったことから取り止めるとの判断がされました。
 
国道8号の管轄は、国道交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所となりますが、今回計画された予防的通行止めの回避区間の距離は約26kmにも及ぶことを考えれば、安全最優先と言えど、交通・物流停止による大きな影響との兼ね合いの中で、実施判断に苦慮されたことと思います。
 

【予防的通行止めが回避された区間(国道交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所HPより抜粋)】
 
幸いにして、思ったほどの大雪とならないとの予測のもと、こうした結果となりましたが、昨日も述べたように高精度の気象予測と豊富な経験を踏まえての判断を重ねていただくことに加え、何と言っても求められるのはハード整備。
 
敦賀市田結〜挙野間の国道8号防災道路(バイパス)整備に向け、現在用地取得を急いでいるところでありますが、越前市大谷までの「難所」を整備することは、自然災害に対するリスク低減と交通機能・避難機能強化の観点から、敦賀市のみならず多方面から早期の整備が求められることは間違いのないところ。
 
一長一短にはいかないにせよ、この敦賀が交通の要衝であることからも、北陸新幹線同様、今後「切れ目のない」計画、整備への期待は一層高まるところと考えます。
 
大雪の度に、必要性や重要性が叫ばれますが、雪解けとともにそうした機運が去りゆくことのなきよう、今冬の出来事、判断をしっかり記憶に留めておきたいと思います。

3月定例会に向け議会運営委員会を開催

ブログ 敦賀市議会

強い冬型の気圧配置により、嶺南では大雪・波浪警報、風雪・雷・なだれ・着雪注意報とありとあらゆる警報が発報されている状況にありますが、今朝起きて見ると雪の深さは15cm程度。
 
とは言え、この降雪に備え、パトロールや除雪対応などにあたっておられる市の担当職員の皆さん、関係する企業の皆さんには感謝申し上げるところです。
 
中日本高速道路は、雪の影響に鑑み、昨夜19時から、北陸自動車道上り線の武生IC〜木之本IC間、下り線の長浜IC〜武生IC間、さらには舞鶴若狭自動車道上下線の敦賀JCT〜若狭高浜IC間を通行止めにすると発表。
 
この暴風に雪では路面凍結、ホワイトアウトなどの可能性もあり、今回の早期通行止めは納得できるもの。
 
いずれにしても、以前に市の道路河川課さん、中日本高速道路さんにヒヤリングした通り、精度の高い気象予測に加え、長年積み重ねてきた経験を踏まえ安全最優先で対応の判断をされているとのことであり、こうした事例のひとつ一つを積み重ね、検証を続けていっていただきたいと考えます。
 
さて、そんな嵐のような風が吹く昨日でしたが、敦賀市議会は令和3年第1回定例会(以下、3月定例会)召集の告示日。
 
これを受け、議会運営委員会が開催され、3月定例会の運営について確認を行いました。
 

 
2月24日に開会となる今定例会には、市長提出議案として、令和3年度一般会計予算を始めとする予算議案19件、条例制定・改正議案17件、市道路線認定など、その他3件を含む計39議案、B議案(議員提出議案)として、新一般廃棄物最終処分場及び新清掃センターの整備に関することなどを調査するための「廃棄物対策特別委員会の設置の件」について議案提出がされます。
 
また、常任委員会の任期2年を経過することから、先に行われた会派代表者会議にて各委員選出の手続きが行われ、本委員会においても結果の確認がされました。
 
私のほうは、特別委員会の所属が変わり、以下の委員会所属となりました。
 
◉議会運営委員会(継続)
◉予算決算常任委員会(議長を除く全議員が所属)
◉産経建設常任委員会(継続)
◉新幹線対策特別委員会(変更)
◉広聴広報委員会(継続)
 
なお、この日は、以前より議長からの諮問を受け検討を続けてきておりました「議員定数」について、議長宛の答申書(案)を確認しました。
 
前回の委員会の場において、「削減」、「現状維持」、「削減と現状維持の両論併記」と各会派の意見は最後まで交わることがないとの判断のもと、答申書は「両論併記」とする旨の合意形成までは行いましたが、文面を拝見するとやはり、多数決までは採らなかったにせよ、多数意見は「削減」であったことを人数で記載すべきではないかなどの意見が出されました。
 
私からは、今回「両論併記」とするにせよ、議論の視点、アプローチを変えて、そもそも論の「敦賀市議会はどういう議会を目指すのか」の視点に立って再議論すべきであり、そのことによって必然的に人数は決まるとの、以前より主張していることを再度発言したうえで、本委員会としてその方向性(継続審議)を持っているのであれば、そのことは答申書の内容に盛り込むべきと提案させていただきました。
 
委員長からは、「あくまでも答申書は、議長からの諮問(議員定数検討)に対するものである」ことから、意見の内容を書面に書くことは相応しくないが、次期議会運営委員会において、提案主旨に則り検討を継続されるよう「申し送り」するとの回答をいただき、自分としては納得した次第。
 
以前にも申し上げましたが、切っ掛けは敦賀市区長連合会さんからの定数削減要望にあるかもしれませんが、この問題は議員ひとり一人が敦賀市議会とはどうあるべきか、単に削減・現状維持の議論ではなく、議会が果たすべき①行政監視機能、②意見集約機能、③政策提言機能の3要素を最大限発揮し、議会力を向上させるためにはどうあるべきかを真剣に考え、自ら答えを出すべきとの考えに変わりはありません。
 
幸い、私は議会運営委員会に継続して所属することになりましたので、その点、心して新たなアプローチでの検討、議論に臨みたいと思います。
 
さて、早いもので、この定例会が終われば、4年任期も折り返しとなります。
 
マラソンで言えば、ここからが勝負。
 
この2年間で培った経験をベースにするしかありませんが、難局の中においても、俯瞰的・長期的視点を忘るることなく、この敦賀市がますます魅力的で活気をもって持続的発展できるよう、精一杯頑張っていきます。
 
皆さまにおかれましては、遠慮なく叱咤激励などいただき、是非私を使っていただけますよう重ねてお願いし、本日のブログを閉じさせていただきます。

安心と備えに不可欠な「迅速で正確な情報発信」

ブログ

日本で初めて型コロナウイルス感染症のワクチンが承認され、いよいよ今日(17日)から医療従事者への先行接種が始まります。
 
今回のワクチンは米製薬大手のファイザー社製ですが、他社製が承認されればそれらも含め、国内の16歳以上の日本人、外国人合わせて1億人余りが無料接種の対象となり、これほど多くの人々への接種事業は日本の歴史始まって以来とのこと。
 
菅首相は国会の場において、ワクチン接種について「感染対策の決め手」「国家最大の課題」と位置づけ、「全ての国民に安心して接種していただける体制を構築することが国の責務だ」と述べてきています。
 
新型コロナウイルス感染の収束に向けた国民の期待と光は、まさにこのワクチン接種にあると言っても過言ではなく、首相の言葉を現実のものとして国民の命と暮らしを守るべく、政府や自治体、医療機関などの関係者などが強固な連携のもと、円滑かつ迅速な接種実施に向け全力を尽くしていただくとともに、地方議員はそのことをしかと確認していかねばならないと思う次第です。
 
さて、その新型コロナウイルスに関して、昨日16日、福井県内では2月13日以来の新規感染者との発表がありました。
 
県の発表では、新たに感染が確認されたのは、敦賀市の50代女性。
 
この女性が粟野保育園に従事する保育士さんであったことも踏まえ、敦賀市においては、夕刻に新型コロナウイルス感染対策本部会議を開催し、情報共有するとともに、園ならびに関連する放課後児童クラブの取扱いなどについて対応を確認、内容を敦賀市ホームページに公開しています。
 
 →→→市ホームページの新型コロナウイルス感染情報はコチラ
 
ホームページ公開情報の内容については、概略以下の通りです。
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◉2月16日、粟野保育園に勤務する本市職員が新型コロナウイルスの検査により、陽性であることが判明しました。
◉そのため、粟野保育園、関連の放課後児童クラブを一時休園とし、消毒作業を実施します。
◉また、関係職員のPCR検査を実施し、感染拡大防止に努めます。
◉当該保育園の一時休園を決定(期間は未定)。保護者に連絡し、登園している園児の引き取りを依頼、園内の消毒の実施。
・関連の放課後児童クラブについても閉所(期間は未定)。
・当該保育園及び関連の放課後児童クラブに勤務する職員のPCR検査受検、自宅待機を指示。
・二州保健所の疫学調査に必要な資料を提供。
 
◉感染者・濃厚接触者や、診療に携わった医療機関・医療関係者その他の対策に携わった方々に対して、誤解や偏見に基づく差別を行わないよう、また、当該保育園への問合せは控えていただきますよう御協力願います。
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このうち、園児のPCR検査に関しては、15、16日に登園した112名を対象とするとのことであり、小さいお子さんだけに対応に苦慮されることが想定されます。
 
いずれにしても、濃厚接触者を含めた速やかな検査実施などにより、さらなる感染拡大につながらないことを願うばかりです。
※(投稿後追記)当該保育園及び関連の放課後児童クラブに勤務する職員(対象者32名)の検査結果は、「全員陰性」との報告あり。
 
また、今日からはコロナ感染に加えて、大荒れの天気にも警戒する必要があります。
 
一昨日夜半あたりから、大型台風さながらの低気圧により、敦賀でも家が揺れるほどの風が吹いておりますが、今朝方届いた敦賀市緊急情報「トンボメール」には、福井地方気象台が、波浪警報、風雪・雷・高潮注意報を発表したとあります。
 
また、併せて市のホームページでも、大雪による交通機関への影響も含め、注意の呼び掛けを行っています。
 
→→→市ホームページでの呼び掛けはコチラ
 
仕事のある方は致し方ないにせよ、今日一杯は、コロナと同じく「不要不急」の外出をお控えいただいたほうが宜しいかと思います。
 
こうして思えば、新型コロナ、自然災害に備えるという点で共通するのは「迅速で正確な情報発信」。
 
裏を返せば、「発信しない」のは論外として、「遅くて不正確な情報」は混乱と不安を招く以外の何者でもありません。
 
そうした観点で見れば、敦賀市のトンボメール、ホームページ情報はある程度タイムリーに、正確な情報をもとに市民の皆さんへ注意を呼び掛けることが出来ているものと評価するところであります。
 
「ホームページだと見に行かないと分からないじゃないか!」とお叱りを受けるかもしれませんが、情報源の拠り所を作っておく、即ちこうした災害の際に「ここを見れば分かる」場所を常日頃から設けておくことが重要とすれば、やはり市の公式ホームページが一番なのかと思う次第。
 

【敦賀市のホームページ。見やすさ、親しみやすさについては若干ご意見があるところですが、内容は改良・充実されてきているものと評価しています。】
 
後は、情報拠点をtwitterなどのSNSにどこまで軸足を置くかということでありますが、ここは市役所の人的資源(災害時は特に)とも照らし合わせ、検証をしながら充実・拡大していくべきかと思います。
 
来週から始まる3月議会では、私、代表質問の機会を与えていただいておりますので、この「防災」に関しても思うところをしっかりと確認していきたいと考えます。
 
このブログをお読みいただいている方で、日頃お感じになられていることなどご意見等ある方がいらっしゃいましたら是非、メールなどにて連絡いただければ嬉しく思います。

「順理則裕」の企業理念とともに。時代を見据え進化する「TOYOBO」

ブログ 働く仲間とともに

NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公であり、2024年に変更される新一万円札の顔となる人物といえば、「資本主義の父」と呼ばれる「渋沢栄一」氏。
 
そして、その渋沢栄一氏が、「東洋一の紡績会社」を目指し、「順理則裕」の企業理念を掲げて設立されたのが「TOYOBO(東洋紡)」であります。
 
「順理則裕」(理に従えば、すなわち裕かなり)とは、人としてあるべき倫理観や合理性、論理性を表し、TOYOBOの発想の基はここにある。
素材メーカーから、未来の暮らしをつくるメーカーヘ。
TOYOBOは変わり続けます。
 
と企業パンフレットにも書かれている訳ですが、そうした企業理念を忠実に守り、TOYOBOの前身の「大阪紡」(1882創立)から数えれば、140年近くの歴史を持つ東洋紡敦賀事業所に昨日はお伺いしてまいりました。
 

【応接室に掲げられた、渋沢栄一氏直筆の「「順理則裕」」の文字。敦賀事業所のものはレプリカで、本物は大阪の本社にあるとのこと。】
 
お伺いするメインの目的は、東洋紡の労働組合さんより市政報告会にお招いたことにある訳ですが、そのことを耳にした事業所(会社側)さんから報告会の前に説明の場を設けていただけるということで、同会派の今川博議員とともにお伺いした次第。
 

 
コロナ禍により、工場見学までは出来ませんでしたが、事業所説明においては、パワーポイントでの机上説明に加え、「N Room」と呼ばれる展示室にて事業所ヒストリーのパネルや製品の実物を見学するなど、充実した説明をいただきました。
 

【展示室「N Room」の様子】
 
東洋紡敦賀事業所が、敦賀の地に工場を置き、製造を開始したのが1934年。
 
レーヨン(人絹糸)の生産からスタートをし、1973年には基礎でもあるレーヨンの生産を停止したものの、時代の流れとともにフィルム・バイオ・高機能製品と、その事業内容を変え、現在では高機能製品の拠点して成長を遂げ、東洋紡の基幹事業所として研究から生産まで完結する体制を整えているとのこと。
 
これまでにない価値で未来をつくる機能性、より安心でサステナブル社会を実現するために、素材の持つ次の可能性を追求し続けるともあり、まさに企業理念の「「順理則裕」に沿った事業運営であると感心した次第。
 
敦賀事業所で生産している製品を若干ご紹介しますと、フィルムの分野では、ペットボトルと同型素材を用いたポリエステルフィルム(ペットボトルの包装フィルム」)や工業用フィルムでは液晶ディスプレイなどに用いられる超屈折ポリエステルフィルム、セラミックコンデンサの製造工程で使用する離型フィルム。
 
ポリマーの分野では、自動車部品、電子部品などに使われるポリエステル樹脂(PET)やナイロン樹脂、ホット用ペットボトル。
 
機能材の分野では、エアバック素材、サンダーバードの座席に使用されている3次元スプリング構造体「ブレスエアー」、釣り糸や船舶用ロープに使用される超高強度ポリエチレン繊維「イザナス」、世界一の強度・弾性率を有し、耐熱・難燃性においても最高レベルを誇る(消防服などに採用)PBO繊維「ザイロン」など。
 
そして最後はヘルスケア分野で、臨床検査薬用原料酵素、臨床検査機器、ライフサイエンス用研究試薬などを敦賀バイオ研究所、バイオ工場で生産し、微生物発酵と遺伝子測定を基幹技術に事業領域を拡大しているとのことでした。
 
こうして、国内、世界でもトップシェアを誇るような様々な製品を生み出している会社であることに改めて驚きましたが、ここ最近でいえば、新型コロナウイルスの「PCR検査」キットが有名。
 
バイオ研究所の所長さんにもお越しいただき、実物を前にお話しを伺うに、敦賀バイオ工場では6種類の試薬を開発し、厚生労働省の承認が要らない「研究試薬」と承認が必要な「体外診断試薬」の両方の生産体制を整えているのはTOYOBOだけとのこと(現在は、タカラが追随)。
 
また、30年来のバイオ技術を生かし、コロナ第1波の際には、検査前処理を不要とし、大幅に時間短縮する技術にてPCR検査キットを開発。
 
医療機関への提供はもとより、迅速な検査が求められる空港などにて使用され、国内シェアの1/3を誇りつつ、現在の第3波では生産が一杯一杯の状況であるとのことでした。
 
敦賀で培われた生まれるバイオ技術がこうして人命を救う、まさに社会に貢献していることは、本当に誇らしいことだと感じた次第です。
 
こうして説明を終え、展示室の「N Room」では歴史ウォールや事業・製品紹介、体験展示、人物展示などを拝見。
 

 
なかでも人物展示は、敦賀事業所を支えてこられた方々を大切に、様々な写真が思い出とともに収納されているようで、社員とその家族までをも大切にする社風が現れているように思えました。
 
実は、私の両親も敦賀事業所で長年に亘りお世話になった訳ですが、何とこの人物展示の中に、母に聞き取りをしたコメントが載っていると教えていただきました。
 

【母にヒヤリングをして記載したとされるメッセージ】
 
拝見しますと、中学を出て、新潟からはるばる敦賀にやってきて寮生活をする中で、親を心配させまいと過ごしていた言葉に正直感動しました。
 
全盛期は3,000人が工場に勤め、うち2,000人の男女が寮生活を送っていたと聞くに、母のコメントと同様な気持ちをもって多勢の方が過ごされていた情景も浮かんだ次第。
 
こうして、予定の1時間を20分も過ぎ、熱心にご説明いただいた訳ですが、世界、国内に誇る高い技術・製品の数々、そして140年近くに及ぶ歴史、そして渋沢栄一氏から授かった理念。
 
伝統と歴史を重んじつつ、新たな変革の時代に果敢にチャレンジしている「TOYOBO」から得るもの多き時間となりました。
 
ご対応いただきました皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
 
メインであった労働組合さんへの市政報告会については、この後、別会場にて開催いただき、お仕事上がりでお疲れのところ執行委員の皆さんにお集まりいただき、耳を傾けていただきました。
 

【労働組合さんへの市政報告会の様子】
 
コロナもあって、こうした報告会開催は久方ぶりでしたので、私のパワポ資料も言葉も盛り沢山になってしまった感はありましたが、委員の皆さんからも活発なご意見、質問も頂戴しありがたい限り。
 
日頃よりお支えいただいている東洋紡の職場の皆さんの声を少しでも多くお伺いし、自身の活動、市政に反映していけるよう今後も頑張らねばと喝を入れた次第であります。
 
渋沢栄一氏が目指した「東洋一の紡績会社」は、社名から「績」の字を取ろうともしっかりと企業、そして社員の胸に生き続けている。
 
こうした素晴らしき企業が敦賀にあるんだということをより知っていただき、注目・関心を高めていくことも私の立場(議員)としての役割と思うところでもあり、その点、ここで青春から晩年までを過ごした両親の顔も浮かべつつ、広く発信していきたいと思います。
 

福井県知事が「議論に入る前提はクリア」との認識を示す

ブログ 原子力

13日夜半に福島県沖を震源として発生した地震の被害は、東北・関東地方にて150人を超える負傷者を出したものの、いずれも命に別条はないとの報告であり、ひとまず安堵しました。
 
ライフラインに関しては、一部断水が続いているようですが、東北・関東エリアで生じていた最大約86万軒の停電に関しては、管内火力発電所の緊急稼働等も含め、翌14日9時までに全て解消。
 
余震の恐れがある中においても、早期復旧に向け献身的に作業にあたられた電力マンの皆さんに敬意を表するところであります。
 
交通機関においては、東北新幹線が全線の点検作業のため運転再開には10日以上を要すことから、秋田ー東京間の飛行機なども増便するようでありますが、ここはやはり安全を第一に、エリアの各交通機関が協力をしての対応をお願いしたいところです。
 
さて、今回の震度6強の地震に際し、原子力施設に関しては原子力規制委員会が既に「特段の異常なし」と報告しているところでありますが、その原子力に関し、福井県においてはこの週末大きな動きがありました。
 
関西電力が保有する原子力発電所のうち、運転開始から40年超えて運転を目指す3基について、高浜発電所1、2号機に関しては以前に野瀬高浜町長が町としての判断を杉本福井県知事に報告され、その際、知事からは「町の考えを伺ったに留める」と受け止められていたところ。
 
これに続き、美浜町の戸嶋町長は12日に、同じく40年を超える美浜発電所3号機の再稼働を巡り、梶山経済産業大臣とのオンライン面談後に、週明けに同意を表明するとの考えを明らかにしました。
 

【荒波の奥に見えるは関西電力美浜発電所(2020年3月撮影)】
 
これと並行し、関西電力の森本孝社長は12日に杉本福井県知事と県庁で面談し、県が関電に求めている原子力発電所の使用済み核燃料を搬出する中間貯蔵施設の県外計画地点について、青森県むつ市の施設を電力各社で共同利用する案を含めて検討を進めていると報告。
 
「2020年ごろ」としていた確定時期は「2023年末を最終期限とする」と表明しました。
 
面談には資源エネルギー庁の保坂長官が同席し、梶山経済産業大臣もオンラインで参加のうえ、美浜原子力発電所3号機と高浜原子力発電所1、2号機の再稼働への理解を求めたとあります。
 
これに対し杉本知事は面談後の取材に、運転開始から40年を超える関電の原子力発電所3基の再稼働に向けて「議論に入る前提はクリアした」と評価。
 
さらに、「(中間貯蔵施設の)計画地点について一定の回答があった。さらに一歩踏み込んで計画地点の確定時期を明示し、関電の覚悟も伺った」と評価したうえで県会に再稼働議論を促す考えを明らかにしました。
 
一方、この翌日14日の新聞では、むつ市が「共用化を認めた事実はない」とするコメントを発表。
 
12日の関電の動きには市として関与していないとしていますが、この点に関しては、保坂長官が「状況が整い次第、青森県やむつ市に対し、できる限り早く政策的視点からの説明を行いたい」と述べているよう、改めて国として正式な動きとなることが想定されるところ。
 
また、梶山経産大臣は「40年超運転が終わった後の地域社会のあり方も含め、将来の立地地域の目指すべき方向性を立地の皆さまと一緒に真剣に検討していくことが必要」と強調し、他省庁の施策も活用して産業の複線化や新産業創出などを最大限支援するとも述べられましたが、立地地域が国に求めているのは、やはり「国が、この先原子力発電をどのように位置付けるのかの考えを国民の皆さんに明確に示すこと」。
 
国内初の40年超えプラントの再稼働に向け、議論が一歩前進することは大変喜ばしいことに違いありませんが、これと併せて、原子力発電に対する「国の覚悟」を次期「エネルギー基本計画」に反映することこそ、長年国のエネルギー政策に貢献してきた立地地域の強い思いであることを念頭に、こちらの議論も加速していただきたいと切に願います。

夜半に東北地方を襲った震度6強の地震

ブログ

昨日は穏やかな青空と暖かい気温で、早や春の到来を思わせるかのような1日。
 
ここ最近の好天に合わせ、減量と健康増進目的で再開したジョギングも昨日で3日目。
 
約7kmを走り、夜も心地良い筋肉疲労を感じながらくつろいでいると、「23時8分ごろ、宮城県南部、福島県の中通りと浜通りで震度6強の地震が発生」との緊急速報。
 
テレビ番組もバラエティーから緊急報道に切り替わり、アナウンサーが地震と避難の呼び掛け、スマホからは登録している防災・地震アプリから次々と情報が飛び込むなど、一点慌ただしい土曜の夜となりました。
 
現時点での正確な被害状況は掴んでいないものの、宮城県、福島県両県の消防によると少なくとも50人以上の負傷者、数件の集合住宅にて火災が発生。
 
交通機関においては、常磐自動車道の福島県相馬市内の高速インターチェンジ付近において、約50mに亘り、高さ約10mの土砂崩れが発生したことや各地の点検のため部分部分で通行止め、JR東日本の東北新幹線は運転見合わせとなりました。
 

【岩手県大船渡市で地震の発生を知らせる電光掲示(産経ニュースより)】
 
電力関係では、日本卸電力取引所の情報公開サイトによれば、東北で10基以上の火力発電所が停止するなどにより、東北から関東、東海の広いエリアにおいて停電が発生し、東京電力パワーグリッド管内では一時、1都8県で約83万軒の停電となった模様。
※東京電力パワーグリッド管内の停電は既に解消
 
東北電力の女川、東京電力の福島第一・第二、日本原電の東海第二などを始めとする各原子力施設については、原子力規制委員会から「特段の異常なし」との報告となっています。
 
この地震を受けて14日未明に気象庁が行った会見では、震源の位置が震災の震源域近くで、これまで余震活動が活発だった領域にあたるため、今回の地震は「東日本大震災の余震」と見られると発表。
 
また、震源は福島県沖の深さ55キロと推定され、西の陸側プレートに東から沈み込んでいる太平洋プレートの内部を震源とする逆断層型の地震とみられ、震源の位置が比較的深いため、若干の海面変動のほかは津波の危険性は低いというのがせめてもの救いでしょうか。
 
まずもって、負傷された方々へのお見舞い申し上げるとともに、電力を始めとし、こうしている間も全力でライフラインの復旧にあたる皆さんに敬意いを表しつつ、少しでも早く通常機能が回復されますよう願うところです。
 
さらに地震の専門家によると、今後も数日から1週間程度は同じクラスの地震が起きる可能性があり、注意が必要と指摘していることもあり、今後も引き続いての安全を祈るところであります。
 
奇しくも、次の3月11日で東日本大震災から10年を迎えます。
 
「天災は忘れた頃にやって来る」と言いますが、東北地方の皆さんはもとより、私たち自身、あの凄まじい光景と甚大な被害を忘れることはなく、この先も忘れることはないでしょう。
 
そう思えば、大規模自然災害が頻繁に襲来するこのご時世、「忘れた頃にやってくる」はもう死語。
 
「天災は忘れなくともやってくる」が正解と言えるでしょう。
 
こうした機会、さらには10年前の大震災が残した教訓を思えば、「自分たちは大丈夫」という「正常性バイアス」を捨て、「自分たちのところにも来る」と思い、備えることが最も重要です。
 
昨日と同様、今日の敦賀は穏やかな好天に恵まれそうでありますが、余震に備える東北・関東地方の皆さんの不安な気持ちを忘るることなく過ごしたいと思います。

「観光」の視点から「まちづくり、人づくり」を考える一日

ブログ まちづくり

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、森喜朗の辞任表明を受け、新たな会長の人選のための「候補者検討委員会」の設置を決めました。
 
問題発言とされた時点からこれまでの経過に関し、今さら意見を述べることは控えますが、「そもそも論」として持つべき課題認識について、熊谷俊人千葉市長が以下のように述べています。
 
私は、これを読んで、日本人・日本の風土からの視点として全くもって共感しましたので紹介だけさせていただきます。
 
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【オリパラと多様性の関係などについて】2月12日の熊谷市長facebook投稿より抜粋
 
「私はオリンピック・パラリンピックは単なる一過性のイベントではなく、日本社会をどのようにアップデートするかが鍵だと考えてきました。今回の件で改めて考えることは多様性の尊重です。」などとの前置きがあったうえで、
 
【森さんと発言の根底にある意識】
 
そうした中での森さんの発言です。私は全文を読んでいます。
森さんは私の大学の大先輩であり、国体で森さんにお会いした際もいかにスポーツ界において重要な存在として貢献してこられたのかをよく知っています。森さんに女性を差別する「意識」は無かったと思います。
 
しかし、森さんの発言のように何か異分子の存在を「女はこう」と決めつけるのは典型的な「無意識の偏見」です。
意識的に差別する人はまれで、皆「私は差別するつもりはない」と答えますが、「その人がこう」を「そういう属性の人はこう」と一括りに考える、その思考回路が既に多様性の欠如であり、今回に限らず、過去にも同様の女性の括り発言をしていることから、森さんの根底意識の中に女性を「理解できないもの」「自分たちと(どちらかといえばネガティブな意味で)違う存在」という意識があることがうかがえます。
 
様々な審議会等において女性比率を向上させるため、外部委員を女性にする手法が往々にして行われます。
これまで専門的にその分野について考えてきた人達からすれば「何をいまさら」という発言があるかもしれませんが、外部からの新鮮な発言から今まで抜けていた視点を得ることもあるでしょうし、仮にそれが意味のない発言だったとしてもそれは「女性が」ではなく「その人は」と考えなければいけません。
 
私も常に反省していますが、人は異分子に対して、違和感を感じ、その違和感を自分の中で解消するために、「こういう属性の人だから」と一括りにして自分の埒外に置くことで心の平安を保とうとします。
特に日本は忖度という言葉に代表されるように同質化することをよしとしてきましたので、多様性の尊重は私たち一人ひとりが常に意識して今までの習慣や常識に囚われないようにする必要があります。
 
違いを興味深いと考え、もっと知ろうと考える思考、違いが力に変わる、そうした時代を作っていきたいですね。
 
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また結びには、「そして森さんにはこれまで日本のスポーツ行政にご尽力頂いたことに深く感謝します。」と締めくくっています。
 
誤解なきよう、全文をご紹介させていただきましたが、私は自分自身の中にこうした考えを軸として持っておきたいと思います。
 
決して皆さんに押し付けることはしませんが、こうした考え、見方があることをご参考までお知りいただければ幸いに存じます。
 
さて、話しは変わり、昨日は休暇をいただき、「観光」についてスキルアップのための学びと気付きの場に参加してまいりました。
 
ひとつめは、以前に個人的に申し込みをしました「日本遺産ガイド養成講座(未経験者コース)」。
 
これは、昨年日本遺産に登録された「海を超えた鉄道 〜世界へつながる鉄路のキセキ〜」、いわゆる鉄道遺産とエピソードをより発信、活用していくべく長浜市・敦賀市・南越前町観光連携協議会さんが近畿日本ツーリストと協力(委託)し企画されたもの。
 
3回コースの第1回目は、ニューサンピア敦賀の会議室で行われ、ざっと20名を超える程度の参加者が集うなか開催されました。
 
いざ会場に行ってみると、あれよあれよと知ったお顔が4、5名いらっしゃりビックリ。
 
参加のきっかけは様々でしたが、こうして敦賀の鉄道遺産を自分でも広めていきたいとの思いを共有していることを大変嬉しく感じました。
 
この日は、近畿日本ツーリストの全国通訳案内士の女性ガイドさんを講師とし、観光ガイドの魅力や活動の意義、接遇マナー研修など、ガイドとしての基礎知識を約2時間に亘り学習し、非常に細やかな準備・配慮なくば成り立たないものであることを学びました。
 

 
また、「日本遺産ガイド」となるためには、文化庁の考える「日本遺産」を理解し、紹介することができるなどの4項目の条件があり、つまりは、旅行者と直接接する「プレーヤー」(実技者)であるとのこと。
 
観光ボランティアガイドは、「社会的意義と自分事としての意義を掛け合わす」こと、「郷土の良さを知らせる=地域活性化=次世代のために×自分の心も体も健康に→ゆたかな人生」につながること、さらには、高まるガイドのニーズは「地域活性化、ひいては日本の未来」までの魅力と活動の意義があるともありましたので、是非その意義に沿う形となるよう、他の参加者の皆さんとともに研修に励みたいと思います。
 

 
ふたつ目は、福井市の宝永庁舎にある「(公社)福井県観光連盟」へのヒヤリングと意見交換。
 
以前より活動を続けています「嶺南未来構想会議」の取り組みとして依頼をさせていただいたところ、先方様にはふたつ返事でお引き受けいただき、こちらも大変ありがたい限り。
 
この日は、本構想会議の考える現時点での嶺南未来構想をプレゼンさせていただいた後、福井県観光連盟さんからの事業概要説明、今後の取り組みなどをお聞きしました。
 
連盟としては、北陸新幹線敦賀開業が1年遅れることとなったが、「倍返し」(良い意味です)する気持ちでいることや、「民間からの発想、全国目線、顧客目線」を意識して取り組みにあたっているとのこと。
 
昨年からは、「観光地域づくり推進事業本部」を設置し、稼ぐ感覚、地域で稼ぐ力を興していこうとしていることや、具体的な事業実績として、コロナ禍で行った「ふくいdeお泊まりキャンペーン」は、県民の皆さんが福井県内を観光することにより、今まで知らなかった福井の良さをさらに知ることができたとの多くの声を受けていること、インスタフォトコンテストでは、第1弾が6,600件、第2弾が7,600件と多くの方が参加され、県民皆で情報発信していく機運にもつながったとのことで、これら以外にも他種の事業展開を図る中で、その成果や評価まで知ることができたことは大変有意義でした。
 
嶺南地域の活性化に向けては、構想会議が掲げる「海・自然」を活用していく点にご賛同いただいたうえで、「その価値を行動に変えていく」、「受け入れる側が前向きなコンセプトをもって、この自然を守るためにこんなことをやっているという事実があること」が大事な視点ともアドバイスいただきました。
 
つまりは、地域の人にとっては、大切なものを守るために貢献できる場所、そうした大事にしている場所だから外の方も共感してもらえる。
 
そんなふうに理解をしたところであります。
 
意見交換の場は、双方からの建設的質疑で大変盛り上がり、予定時間を大幅に超過してしまい、連盟の皆さまにはご迷惑をお掛けしてしまいましたが、昨日生まれたつながりとパイプを大切に、今後とも連携いただけますようお願いいたします。
 
こうして「観光」の視点から「まちづくり、人づくり」を考える1日となりましたが、私にとっては気付き、ヒント満載の日となりました。
 
「観光」の語源は、中国の儒教の経典である四書五経のひとつ「易経」にある言葉から成り、「国の光を観る」、つまりは、国や地方の良いところや良いものを見せる、見てもらうとの意。
 
そうした「観光」も時代の変遷に合わせ様々に変化・進化をし、今日的な視点としては次のようになっています。
 
〜観光3つの意義〜
①平和をもたらす意義【観光と平和の深い縁】
②産業としての意義 【観光は大きな産業】
③まちづくり、人づくりの意義【住んでよし、訪れて良しの地域づくり】
 
私の中で最も大きな意義は③。
 
昨日学んだことも糧とし、自ら行動することで役割を果たしていきます。

映画「八甲田山」から改めて学ぶ「危機管理」

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昨日は、終日晴天の広がる気持ちの良い一日。
 
午前中に犬の散歩をしていると、寒さも少し緩んだからか、普段より家の外にいらっしゃる方が多いように感じました。
 
自宅近くに戻ってくると、近所の通りから「たけちゃーん!」と呼ぶ声。
 
声の元は、いつもあたたかく励ましてくれる奥様ということで、お話ししていると向かいの方や通りすがりの方など、瞬時4人の女性と井戸端会議に。
 
悲しいかな主役は「たけちゃん」から「きゅうちゃん(愛犬)」に代わっていましたが、それでもワクチン接種のことや議会のことなど相互にお話し出来たり、そこから教わることもあったりと、とても有意義で心安らぐ時間となりました。
 
そうして考えるとやはり、ご近所同士のコミュニケーションは「雑談にあり」。
 
コロナ禍の時こそ、ご近所さんの関わりを深め、話し声、笑い声が飛び交うまちにしていきたいものです。
 
さて、もうひとつ「雑談」から生まれたということで、ここから本題。
 
「孤高の人」や「栄光の岩壁」といえば新田次郎著の山岳小説ですが、実は私、以前に山岳小説にハマり、新田作品はほぼ読破。
 
そのハマる切っ掛けとなったのが「八甲田山 死の彷徨」でありまして、1977年には、あの高倉健さんが主演を演じ、「八甲田山」のタイトルで映画化もされていたことから、いつか見ようと思っていたところ、母体労組役員とのひょんな会話から、何と「4KデジタルリマスターBlue-ray版を持っているのでお貸ししましょうか」とのありがたい話しに。
 
是非とお願いし、早速昨日鑑賞させていただきました。
 

【原作小説と4Kリマスター版】
 
まず何と言っても、40年以上も前の映画とは思えない、映像の美しさ。
 
説明によると1カット1カット徹底して色調を調整し、劇場公開時には表現出来なかったオリジナルネガフィルムの表現力を最大限に生かした色彩設計を実現したとあり、まさに最終版と呼ぶべき、映画「八甲田山」の最高品質の画像となっているとのこと。
 
最高品質という通り、登場する主演の高倉健さんを始め、北大路欣也さんや加山雄三さんら男優陣の放つオーラと魅力、栗原小巻さん、加賀まりこさんなど女優陣の見惚れるほどの美しさが際立っていました。
 

 
そして、何と言っても、吹雪と極寒の冬の八甲田の恐ろしさや青森のゆたかな自然を鮮明に感じとることが出来ました。
 
物語は、日露戦争開戦を目前に控えた明治35年、厳寒の八甲田山を舞台とし、210名もの大群率いる青森第5連隊(神田大尉:北大路欣也)と27名の弘前第31連隊(徳島中尉:高倉健)が雪中行軍演習(あらすじには「過酷な人体実験を強いられた」とある)する中で起こる、壮絶な自然と人間の闘い、極限まで追い込まれ狂気に陥る人間の行動、生死を分ける各部隊のリスク意識と組織判断の差などを描いた、まさに原作と同様、手に汗握る作品。
 
極寒、猛吹雪の中「自然は克服するもの」とばかりの強行前進、部隊としての指揮命令系統崩壊により、結果199名もの死者を出した青森連隊と「自然に逆らわず」冷静に状況を見極めながら進軍し、210km、11日間に及ぶ全工程をひとりの犠牲者を出さずに完全踏破した弘前連隊。
 
これまで活字から思い浮かべていた壮絶な隊員の発狂や凍死、部隊が崩壊していくシーンを前に、自然の脅威を前に人間はいかに無力であることや組織・リーダーシップ論、危機管理に対して大きな教訓になるもの。
 
なお、この出来事自体、実際に起きた山岳遭難事件であったものの、長く国民には知らされないままになっていたことは、日露戦争の風雲が切迫していたことや陸軍の秘密主義でもあったのでは無いかと原作の「あとがき」には記されていて、単なる山岳小説に留まらず、時代の陰の部分にも問題提起するかの意味が込められていたとありますが、映画でもその部分は余韻のように残されていたとも感じました。
 
いずれにしても、時を経て多発する大規模自然災害への備え、国難とも言える新型コロナへの対応、会社組織のリスクマネジメントとはどうあるべきかなど、まさに現代社会に大きな警鐘を鳴らすかのような内容に、改めて得るもの多き出会いとなったことは間違いありません。
 
偶然の会話からBlue-ray版を貸してくれた労組役員に感謝するとともに、迷った時は健さんの判断や言葉を思い浮かべ、自身の行動にも生かしていきたいと思います。

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