2024年9月30日
「敦賀市津波ハザードマップに関する説明会」に参加願います
21日に能登半島を襲った記録的豪雨から1週間以上が経過。
9カ月前の地震で緩んだ地盤に大量の雨が降り注ぎ、土砂災害が相次いで発生した状況に対し、被災地では寸断した道路を中心に復旧を進めるなか、土砂災害の対策工事が本格化する前に起きた水害に、復興が抱えるジレンマを感じざるを得ないところ。
重ねて、「災害はいつ、どこでやってくるか分からない」の言葉を嫌というほど思い知らされる訳ですが、元日に津波警報が発表された敦賀市では、その経験を振り返り、「津波ハザードマップ」を改訂。
8月末には全戸に配布のうえ、沿岸部、内陸部に関係なく、市内10地区にて説明会を開催しています。
本件に関しては、自身が令和6年第1回(3月)定例会で、令和6年能登半島地震を踏まえて一般質問した際に以下のやり取りをした経過があります。
<やまたけ質問>
敦賀市の地域防災計画、津波災害対策編におきましては、津波災害対策の基本は、市民等の避難行動が基本となるとしています。今回、津波警報、予想津波高さ3メートルということで発表されました。市民の方は、よく正常性バイアスと言いますけれども、自分だけは大丈夫という考えを捨てて、まさに避難していただいたということかと認識しております。
一方で、例えば粟野とか海抜が高いところの方も逃げているということもございまして、やはりここは自分が住むエリアの海抜とか地域特性、地形特性というのを把握して、正しく恐れるということが重要なのかなと思っております。
そうした観点から、次年度の一般会計予算にも計上されております津波ハザードマップについて、全戸配布、市内全戸にいつ頃配布されるのか。それから、あわせまして市の広報媒体を通じたハザードマップの趣旨や概要に関する周知も求めますが、お考えをお伺いします。
<市民生活部長答弁>
まず、敦賀市の津波ハザードマップについてですが、令和5年3月に作成をしておりまして、ホームページに掲載するとともに、防災ハンドブック2023に盛り込んでいるところです。改めまして、別冊のハザードマップとして市民の皆様に配布することで、津波などに対する防災意識の醸成と適切な避難行動の促進を図りたいと考えております。
その配布につきましては、令和6年8月中を目途に、各区の区長さんを通じて全戸配布したいと考えております。
また、この配布に併せ、RCNや広報つるがによる周知を行うとともに、沿岸地域での説明会や避難訓練の実施により、さらなる啓発に努めてまいりたいと考えております。
こうした意味合いを込め、答弁の通り計画的に、災害対策への思いも込めて対応いただいていることに敬意を表するところ。
説明会に関しては、9月8日の東浦地区(@被害裏公民館)を皮切りに開催中。
私のほうは、参加するなら地元でと、昨日は粟野公民館で開催された説明会に参加しましたが、冒頭、市危機管理対策課長から、元日の津波対応や先に述べた趣旨、課員からはハザードマップ改訂の意図やポイント、さらには「まちの防災研究会」の松森和人代表からは、津波の基礎知識や避難行動などについて、能登半島地震や先日の豪雨のリアルな動画も織り込みながらご説明いただきました。
これに、参加された皆さんは熱心に聞き入っており、粟野地区のような内陸部に住んでいても、津波発生時にどこにいるかは分からないことからも、そうした際にどういう行動をとれば良いか、元日にあった避難渋滞なども考えれば、津波災害警戒区域などを把握し「正しく恐れる」ことが重要であることを、改めて学んだ次第です。
【約50名が参加された粟野公民館での説明会の様子】
なお、危機管理対策課からの説明の最後には、個々人が行う大事なこととして以下の呼び掛けがありました。
①避難行動(いつ、どこへ、どうやって)を考えておくこと
②情報を手に入れられる方法を確認
③自宅周辺の災害リスクを知る
④災害時に備えた備蓄
自助、共助、公助に加え、最近ではご近所同士で助け合う「近助」がありますが、上記4点のポイントを押さえるとともに、何をおいても災害対策において重要なことは、皆で意識を高め「次に備える」こと。
津波ハザードマップ説明会は明日(10/1)以降、市内6地区で開催されます。
以下に説明会スケジュールをリンクいたしますので、配布されたハザードマップをご持参いただき、一人でも多くの方に参加いただきますようお願い申し上げます。
→敦賀市HP「津波ハザードマップに関する説明会」(スケジュール含む)はこちら
→敦賀市HP「敦賀市津波ハザードマップ(令和5年3月作成 令和6年8月改訂)」はこちら