73件の基本質疑。予算決算常任委員会(全体会)を終える。

ブログ 敦賀市議会

本当に台風が迫っているのかと疑ってしまうくらい静まり返った朝。
 
その台風第14号は、18日4時現在、徳島市の南西約30kmにあって、東へ毎時35kmで進んでいるとのことで、15時には浜松市の南南西約70kmに達し、その後は温帯低気圧に変わるとの予報となっています。
 
ここ北陸地方は暴風域には入らないものの、やはり気を抜かず警戒をしておくとともに、強風や大雨による各地域での被害が無いよう願うところです。
 

【台風14号の進路予想(tenki.jpより)】
 
さて、昨日の敦賀市議会は予算決算常任委員会(全体会)を開催し、令和2年度各会計の決算について基本質疑を行いました。
 
運営を円滑に行うこと、コロナ対策で各部局入れ替えとすることとから、質疑は事前通告制としており、予めリスト化された質疑数は「73件」。
 
10時から始まり、お昼休憩を挟んだ後、午後も小休止を取りながら審査は進み、終了したのは18時40分。
 
市役所を出る頃にはすっかり真っ暗、風雨の中、帰宅の途についた次第です。
 
決算審査に関しては、当初予算や補正予算で認めた個々の事業が適正に行われ、且つ事業の効果はどうであったのかというミクロの視点と、歳入を含めた財務処理が適正になされているかというマクロの視点、さらにはここから、敦賀市が進めるまちづくり(令和2年度は第6次総合計画の最終年度)の達成度や将来財政への影響までをチェックしなければならず、視点の大小、短中長の時間軸をもって捉えなければならないものとして審査に臨んでいるところ。
 
だからといって、この基本質疑の場では、気になったことを何でもかんでも聞けばいいというもので無いことも承知をしているため、私からは歳入(市税、収入未済額)の関係で2点、敦賀市が進めるハーモニアスポリス構想につながる産業間連携推進事業に関する点、デジタル化の礎にもなるマイナンバーカード交付に関わる点、コロナ禍で困窮する学生支援として行った奨学育英資金貸付基金に関わる点の計5件について通告をし、質疑にあたった次第。
 
市税の関係では、コロナ感染症の影響による徴収特例(徴収の猶予)の申請があったのは82件、金額にして1億4061万5千円であったこと、固定資産税に関しては、同じく徴収特例や償却資産の減少はあるものの、やはり原子力発電所の影響や新規大型投資がないことなどにより減少傾向が続いていることなどを確認しました。
 
また、産業間連携推進事業に関しては、補助対象の東洋紡や敦賀セメント、太平洋セメントなどがそれぞれ研究成果を挙げ、リチウムイオン電池リサイクルの分野では、多方面からのニーズ、サプライチェーンの方向に進みつつあること、マイナンバーカードの関係では、令和2年度交付枚数は7,443枚で前年度比4.8倍、交付率は前年9.48%から20.9%まで上昇し、大きな取組み成果があったこと、最後の奨学育英資金貸付については、貸付した142件のうち最も多かったのは大学生(102件)であったことやコロナ困窮によりさらなる特例を求める声まではなかったことを確認することが出来ました。
 
私自身の質疑に関しては、理事者からも大変丁寧で分かりやすい答弁をいただき、良く理解することが出来た次第です。
 
また、自分以外の質疑ももちろん興味深く拝聴をしましたが、そういう角度で見るのかと参考になるとともに本来の決算審査という意味合いからも充実した時間となりました。
 
こうして73件の質疑を終えた訳ですが、審査はこれで終わりではありません。
 
全体会での質疑の内容を踏まえ、3連休明けの21日の分科会にて、さらに深掘りの審査を行うこととしています。
 
分科会の場においては、委員長という立場から、自ら質疑をすることは控える訳ですが、最終的に決算認定するか否かの判断をするために行う事前審査であることから、前述の通り、ミクロからマクロの視点をもった分科会となるよう議事運営に努めていきたいと思います。