航空自衛隊小松基地を訪問

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岸田首相が年内の衆議院解散を見送る方針を固めたとのこと。
 
現在の内閣支持率などを踏まえれば、大方の予想通りといったところですが、解散延期の影響で注目されるのは憲法改正の行方。
 
首相は来年9月までの自民党総裁任期中の改憲を掲げており、解散がずれ込んだことで条文案作りなどをじっくり行うゆとりができたとの見方もあることから、首相が大義として改憲を掲げ、準備を加速させるかに焦点が集まるところです。
 
現憲法は施行76年を迎えていますが、日本は、核武装した専制国家の中国、ロシア、北朝鮮に囲まれており、ロシアによるウクライナ侵略も相まって、取り巻く情勢は一段と緊張感を増すなかにあって、現憲法の最大の欠陥は、国防の規定がないことにあります。
 
様々な脅威から国民の生命と財産を守るには、外交と防衛の両輪を確かなものとしなければならないことは言うまでもありませんが、世界の民主主義国と同様に、自衛隊の位置付けを明確にすることで、個別的・集団的自衛権に基づいて抑止力と対処力を強化し、平和を守ることができるのではと考えるところ。
 
そのためには、「戦力不保持」を定めた現憲法の第9条2項の議論は避けることができないことから、今後ピッチを挙げて、憲法審査会などの場で議論が進むことを期待する次第です。
 
そうしたなか、昨日はちょうど、敦賀防衛懇話会の一員として、航空自衛隊小松基地を表敬訪問してまいりました。
 
来年2月に開催予定の防衛懇話会での講演会に際し、小松基地のトップである、第六航空団司令兼小松基地司令空将補殿に面会、依頼するのが目的であり、短い時間ではあったものの司令殿とお話しすることができ、私にとって貴重な機会となりました。
 
なお、小松基地は1961年に開設された日本海側唯一の戦闘機部隊が所在する基地。
 
基地と日本海を隔てた諸外国との位置は近く、航空機では約1時間の距離にあることからも、小松基地の果たす役割の大きさが分かる訳ですが、対領空侵犯措置の任務を与えられ、主に日本海正面における国籍不明機の警戒に当たっていただいています。 
 
我が国の空の守りを固めるため、日夜訓練に励んでおられ、この日も轟音とともに自衛隊機が飛び立って行く姿を拝見しましたが、緊張感のなか、こうして対応いただいていることに心より感謝申し上げる次第です。
 
また、基地正門付近に展示されているF-4戦闘機(1976年から1997年まで、小松基地に所属していた機体)を、この日は若い隊員さん達が直営で補修塗装されていました。
 

【展示されていたF-4戦闘機】
 
暫し様子を眺めていると、ローラーで丁寧に、愛しむように作業されており、役務を終えた機体を大切にされていることが伝わってきました。
 
先に述べた「改憲」の最大の焦点ともいえる自衛隊の位置付けですが、こうして最前線で任務にあたる隊員各位の姿や思いを念頭におきながら、今後も「自分ごと」として考えていきたいと思います。