熱海市伊豆山で発生した大規模土石流。決して「対岸の火事」にしてはならず。

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高校陸上部時代の先輩にお声掛けいただき、以前に取得した日本陸連の審判資格。
 
審判手帳もいただいていながら、中々参加出来ないペーパードライバーでいましたが、定例会も終わり、昨日は敦賀市総合運動公園陸上競技場にて開催された「敦賀陸上競技記録会」兼「二州地区中学校陸上競技大会」に審判として参加。
 
私は「出発係」ということで、経験ある審判員の皆さんのご指導を受けながら、トラック種目の選手配置、スタート準備完了を本部などにトランシーバーで連絡する重要な役割をいただき、何とか任を終えることが出来ました。
 
出発係をしていると、会社の後輩が一般の部で出場していたり、とりわけ中学3年生にとっては部活生活最後になるやもしれぬレースに懸ける緊張感、それとは別にどこかあどけなさ残る中1クラスの微笑ましさなど、様々な選手の鼓動をスタートライン近傍で感じることが出来、それらを含め貴重でありがたい経験の場となりました。
 
コロナ禍で、応援も声援ではなく拍手というルールを実直に守る各校生徒の皆さんの姿にはどこか胸打たれましたが、改修してほぼ1年近くになるこのブルーのトラックで、いつか気兼ねなく、声援がこだまする環境になればと願い、今後も出来得る範囲で協力していきたいと思います。
 
こうして朝から夕方まで審判をしながら、気になって仕方がなかったのが、同日10時半頃、静岡県熱海市伊豆山で発生した大規模な土石流による被害。
 
家屋10棟以上が流され、約20人の安否不明などの被害状況を受け、静岡県は災害対策本部を設置し、すぐさま自衛隊に災害派遣を要請のうえ、熱海市に災害救助法の適用を決めました。
 

【熱海市伊豆山で発生した土砂崩れ現場】
 
午後には、陸上自衛隊が隊員約30人を現地に派遣し、消防などと調整し本格的な救助を開始し、必死の救出作業により生存確認された方もいる一方、残念ながらお亡くなりになった方も確認されました。
 
救助作業は今なお続いていますが、尊い命を奪われた方に対しご冥福をお祈り申し上げるとともに、被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。
 
また、静岡県の3日14時時点のまとめによると、避難指示が計18市町で約37万6000人に、高齢者等避難が2町の約1万3000人に発令されたほか、JR東海の調べでは、大動脈である東海道線で上下線計58本が運休、計65本が部分運休するなどし、乗客約3万5680人に影響が出たとのこと。
 
これら交通を含む、電力、ガス、水道など各ライフラインについても必死の復旧作業が行われている最中であり、これら作業にあたる皆さんに敬意と感謝を表するとともに、自らの身を守る安全作業をお願いするところです。
 
72時間で800ミリ近くの大雨が降った熱海市の現場周辺は、県が土石流の発生する恐れのある「土石流危険渓流」に指定されており、斜面が急で地質も水を含みやすく、大雨が降れば土石流が発生しやすい悪条件が重なっていたといいます。
 
長時間降り続いた雨で地盤の緩んだ状況は当面、続くとみられ、気象庁は雨が止んだ後も警戒を呼び掛けています。
 
これ以上の二次災害につながらないことを願って止みませんが、このことを対岸の火事にしてはいけません。
 
天気予報を見ると、ここ敦賀も今日から16日までは雨マークの日が続きます。
 
先般、一部修正を終え、市内各戸に配布された「敦賀市洪水ハザードマップ」には、洪水や氾濫のみならず、土砂災害のリスクに備えるための情報も含まれています。
 
思い返せば、大規模被害のあった球磨川での災害の切っ掛けとなった梅雨前線停滞のスタートは、ちょうど一年前の7月3日でした。
 
そして、1年後に起きたこの熱海での災害。
 
「震災は忘れたことにやってくる」は過去のこと。
 
最近では「自然災害は忘れぬうちに」やってくると言える状況となっています。
 
手元に届いた「ハザードマップ」を今一度確認し、自分の住んでいるエリアの災害リスク想定をしておく。
 
既に雨が降り始めた今日、皆さんにも是非、お願いしたいと思います。