新幹線対策特別委員会にて整備状況などを調査

ブログ 北陸新幹線

北陸新幹線敦賀開業まであと2年となり、先週土曜日には敦賀駅前交流施設オルパークにて「北陸新幹線開業7周年記念フォーラム」が開催され、開業そしてその後の新幹線のあるまちづくりに至るまで思考を巡らせる機会に触れるなど、徐々に実感が高まるところ。
 
そうした中、昨日は敦賀市議会の特別委員会「新幹線対策特別委員会」に委員として出席しました。
 
北陸新幹線の整備状況に加え、駅西エリアなどの周辺開発なども調査範囲とする本特別委員会ですが、昨日の調査事項については以下の通り。
 
(調査事項)
1.駅西地区土地活用事業について
2.報告事項
(1)新幹線駅舎建設に伴う地元産品の活用について
(2)北陸新幹線の整備状況について
(3)平行在来線について
 
1.に関しては、現在整備中の駅西地区の公園・広場の管理運営について、理事者からは、管理運営に関しては市の直営(委託)によることとし、6月定例会において、広場の設置及び管理に関する条例及び広場管理に係る補正予算議案の議案提出を行うこと、以前にもあった同地区活用事業(知育・啓発施設、広場)の資金スキームについての説明がありました。
 
この広場に関して、交流・賑わい創出に向けた活用を図るうえでは、民間によるアウトリーチも期待できる指定管理方式が良いのではと質問したところ、様々な活用方法、利便性向上が考えられる中で、まずは迅速な対応が期待できる駅西地区土地活用事業者へ管理委託する方が効果が高いと判断した旨の回答がありました。
 
また、2.(1)の駅舎建設に伴う地元産品の活用に関しては、新幹線駅2階のコンコースの天井を「北前船の帆」をイメージした幕構造とすること、柱には敦賀の文化財「山車水引き幕」ガラスを、やまなみ口側の壁面には「赤レンガ」のタイル貼りとする旨、イメージ図を用いた説明があり、とりわけ「山車水引き幕」については実際使用されるガラス(サンプル)も回覧されたほか、委員からは「敦賀の山車や水引き幕に込められたエピソードが認知されるよう工夫して欲しい」、「山車会館への誘導方策も考えて欲しい」などといった意見が挙げられました。
 

【新幹線敦賀駅2階コンコースのイメージパース】

【山車水引き幕の説明図】
 
(2)の整備状況については、全体工程としては、金沢駅から敦賀車両基地までの全線(約125km)の土木構造物(高架)がつながったこと、クリティカルのひとつでもある敦賀駅工区は令和4年2月からホーム上屋工事に着手するなど、土木工事、建築工事は設定された工期内で進捗している旨の報告がありました。
 
 →→→整備状況の詳細はこちら(鉄道・運輸機構HP:金沢・敦賀間工程・事業費管理連絡会議幹事会(令和4年2月25日)
 
(3)並行在来線に関しては、2月22日に開催した地元説明会に21名の参加があったことに加え、会社名については予想の約3倍にあたる1万2千件もの応募があり、今月末の取締役会にて公表されるとの報告がありました。
 
一通りの説明を終えた後のその他事項では、以前に敦賀駅でも応募し、選定の審査が行われている「ご当地発車メロディー」について、金沢以西の6駅全てで決まった段階で、JR西日本が一括して公表するとの説明がありました。
 
敦賀駅もさることながら、地元らしいメロディーとして各駅が何を選定したかに注目が高まるところであり、公表を楽しみに待ちたいと思います。
 
定例会ごとに開催されるこの特別委員会ですが、今後回数を重ねる=開業へのカウントダウンとなるところ。
 
何を置いても、現場の皆さんが安全第一で計画工程通り工事を進めていただくことをお願いする次第であり、私の議員任期中はおそらく、試運転が始まる頃までになろうかと思いますが、引き続き期待と緊張感を高めながら調査にあたってまいる所存です。