家事育児、平等と勘違い 〜あなたのタスクはいくつ?〜

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菅田将暉さん主演で人気の月9「ミステリと言う勿れ」。
 
毎週楽しみにご覧になっている方も多いかと思いますが、その中で度々、尾上松也さん演じる池本巡査が、プライベートで第1子出産を控えナーバスになっている妻への対応を主人公の整(菅田将暉さん)に相談するシーンが出てきます。
 
初回では、ゴミ出しを手伝っているのに妻の機嫌が治らないと相談する池本巡査に対し、「家中のゴミ箱を集め、分類をし、袋に収納してゴミを出すまでが“ゴミ出し”」、「あなたのやっていることは工程のほんの一部」と指摘し、その後、全ての工程を行うようになった巡査に奥さんの表情も和らぎ、夫婦円満が戻って喜ぶシーンがありました。
 
妻と二人で観ていた我が家ですが、この場面で妻から送られた無言の視線の意味を、私は痛いほどに理解した次第です。
 
月9本来のストーリーに関係のない部分で「我振り返り苦笑い」してしまった訳ですが、昨日新聞を読んでいると、またまたそのようなことが。
 
福井新聞の「パパが拓く新時代」のコーナーにて、「家事育児、平等と勘違い」のタイトルで、NPO法人職員の男性の方が2ヶ月間の育児休暇を取得した際のエピソードが掲載されていました。
 
休暇取得した2ヶ月を振り返り、とても幸運であった一方、人生で最もハードな期間だったと語った一番の要因は「激増した妻とのケンカ」だったそう。
 
先ほどの池本巡査ではありませんが、自分ではやっていると思ってる家事では度々奥さんの地雷を踏み、新生児を抱える夫婦関係がピリピリしていたところ、ある日のケンカで「俺はもう十分やっているはずだ」とぶちまける筆者に、奥さんは冷静に「じゃあ、それぞれやっていることを書き出してみよう」と。
 
一つ、二つと家事育児タスク(やっていること)を書き出していった訳ですが、手が止まってしまった筆者に対し、奥さんの手は動き続け、紙を埋め尽くすタスクに驚いてしまったそう。
 
筆者は「目に見えるタスク」だけこなしていたのに対し、奥さんはというと、娘の荒れた皮膚に効く薬を調べたり、娘が寝静まった後に爪を切ったり、離乳食の献立を考えたりと、「目に見えない部分」にまで気を回していたことを知り、「平等」だと勘違いしていたことを「おごり」と気づいたとありました。
 
筆者はこれを「壮大な勘違い」だと判明したと述べていましたが、まさにそんな心境だったのでしょう。
 
自分を振り返れば、ちょうど子育て期にあたる9年間が単身赴任だったこともあり、妻へは感謝しかないのですが、このようなエピソードに出会い、改めて気付かされたものであります。
 
先日も張り切って「濃いシチュー」を作るとキッチンに立った私ですが、何と水の分量を間違えて「シャビシャビ」に。
 
たまたま隣の実家に余り物のルーがあったため難を逃れましたが、これには妻も呆れ顔。
 
皿洗いや掃除、洗濯物たたみにゴミ出しなど基本となる家事をとっても、その道のプロである妻のルーティーン通りとはいかず、逆に二度手間を掛けたりもする訳ですが、そこは妻の「ご示唆」(お小言ではない)をありがたく頂戴し、せめて「目に見えるタスク」くらいは完璧にこなせるよう尽力する所存です(苦笑)。
 
さて、本日は自戒の念も込めて思いを記載をしましたが、根本的には、この少子高齢社会にあって、男性の積極的な家事・育児への参加は、ワークライフバランスや女性の一層の社会進出のために不可欠なことであり、つまりは社会貢献につながるものと理解をするところ。
 
最後に、このブログをご覧になって「ハッ」とされた世のご主人方、こうした思いも胸に「男女がともにイキイキと暮らせる社会づくり」に向け、ともに頑張りましょう!
 

【現状では程遠いのですが、理想はこんな感じでしょうか】