危機管理の鉄則は「見逃し三振」をしないこと

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昨朝の辻立ちは、白木の「もんじゅ」手前にて。
 
前回この場所に立った時は、通りの両サイドに咲く桜が満開で「桜のトンネル」と称しましたが、昨日はすっかりピンクからグリーンに変わり、芽吹く新緑を爽やかに感じたところです。
 

【新緑の中の辻立ち。黄砂対策のため、昨日はマスク着用。】
 
毎度のことながら、早朝より一緒に立っていただいた原子力ユニオン役員の皆さん、ありがとうございました。
 
さて、ちょうど辻立ち中の午前8時頃あったのが、北朝鮮から発射されたミサイルが北海道周辺に落下する恐れがあるとして、政府が発令した「全国瞬時警報システム(Jアラート)」。
 
後に可能性がなくなったとして情報を訂正したことに対し、様々な声が挙げられる事態となったところ。
 
これに関する記事で、危機管理分野の有識者である福田充・日本大危機管理学部教授は、「空振り三振」はいいが、「見逃し三振」をしてはいけないというのが危機管理の鉄則だとしたうえで、Jアラートについても、ある程度の空振りはあり得るということを国民もメディアも理解しなければならないと述べています。
 
また、もっとも、訂正が続けば情報が「オオカミ少年」になりかねないため、政府は計算を間違ったプロセスも含め、訂正の中身を丁寧に国民に伝える必要がある。
 
さらには、北朝鮮は戦術核の開発と実戦配備に向けた動きを加速させており、実験から演習にフェーズ(段階)が移っている。ミサイル攻撃は奇襲が前提。次に発射されるミサイルは攻撃かもしれないという危機感を持ち、Jアラートが発令されたらどこへ避難したらいいのか。国民一人一人が真剣に考える時期に来ている。
 
と最後は、危機管理マインドを持つことの重要性を説いていました。
 
私もまったくその通りだと考えます。
 
周辺諸国との緊張感が一層高まるなか、「飛んでこなかったじゃないか」と政府を責める姿は、平和ボケの日本を象徴するように思え、そうした論調を形成するかの報道などにこそ危機感を覚えるところです。
 
かくいう私も、北海道周辺ということで、発令を知りながら辻立ちを続けていた訳ですが、これが北陸周辺の日本海にということであれば、即刻避難したことでしょう。
 
改めて、こうした事態に直面する日本において、福田教授が仰るよう、危機管理の鉄則は「見逃し三振」をしないことにあり、Jアラート発令の際はやはり、「非難」ではなく「避難」で対応せねばと認識した次第です。