使命感あふれる復旧作業に心より感謝

ブログ 防犯/防災

福井県内は昨日、15時36分に勝山市に出された大雨警報(土砂災害)を皮切りに、その後、嶺南では敦賀市及び美浜町、嶺北では全域に同警報が出されました。
 
また、坂井市やあわら市など嶺北の一部地域では、土砂災害・洪水警戒情報が出されるなど、他の市町とはいえ心配が尽きず、気象情報や災害情報収集にあたる時間を過ごした次第。
 
ちょうど勝山市で警報が出された時間、私のほうは所用で若狭町に向かって車を運転していましたが、黒い雲が覆ったと思った途端、ワイパーを最速にしても追いつかないほどの土砂降りの雨となり、夕立ちの域を超えた、まさにゲリラ豪雨の怖さを思い知りました。
 
幸い、事故等もなく良かった訳ですが、危機管理の面から言えば、あれだけの降雨の場合には、駐車場のある場所に一旦避難するなどすべきであったと反省した次第。
 
いずれにしても、こうした場合は不要不急の外出をしないこと、決して無理をしないことが最善の対応かと思いますので、以降、自分自身も気をつけたいと思います。
 
さて、8月5日に福井県を襲った記録的大雨の影響は、まだまだ大きな爪痕を残したままであり、主には南越前町、また大動脈の主要幹線道路においても必死の復旧作業が続けられているところ。
 
主要幹線道路の最たるは、県内南北を走る北陸自動車道と国道8号線ということになりますが、まず約2万立法平方メートルにも及ぶ土砂が流出し、現在も通行止めとなっている北陸自動車道(上り線)敦賀トンネル坑口付近では、土砂の撤去に始まり、土砂の流入を防止するための大型土のう設置、土留め杭・横矢板、仮設排水溝、ワイヤーセンサー(土砂崩れの早期感知のため)設置などの応急対策工事が進められています。
 
8月18日の段階では、土留め杭81本のうち、59本の施工が完了したとあり、今月下旬の規制解除に向け、今も献身的な作業が続けられています。
 

【土留め杭・横矢板設置工事の状況(NEXCO中日本ホームページより)】
 
なお、同区間の応急対策工事詳細は、以下リンクよりご覧ください。
 
 →北陸自動車道(下り線) 敦賀トンネル坑口付近の応急対策工事について【NEXCO中日本】
 
また、報道で既にご承知置きと存じますが、南越前町大谷で片側交互通行を継続していた、もう一方の大動脈「国道8号線」に関しては、20日0時をもって規制を解除。
 
全線通行可能となりました。
 
復旧にあたっては、私も国土交通省福井河川国道事務所のTwitterをフォローのうえ、作業の様子や交通規制の詳細(渋滞情報など)を拝見しておりましたが、こちらも早期開通を目指し、夜間も作業を進めるなど、必死の様子がヒシヒシと伝わってきた次第。
 


【同事務所Twitterに掲載されていた復旧工事の様子】
 
以前にこのブログで県道今庄杉津線や国道365号線及び河川の復旧に関してもお伝えしたところでありますが、土木の世界のダイナミックさや工事のスピードに驚くとともに、それを可能にする復旧にあたる皆さんの高い使命感と技術を痛感した次第です。
 
こうして一日も早い災害からの復旧にあたるインフラ産業に対しては、電力関連では「電力マン(スピリット)」、鉄道関連では「レールマン」と呼びますが、道路河川の関係は何と呼ぶのでしょうか。
 
いずれにしても、災害発生以降昼夜を問わず、またお盆期間も顧みず献身的に作業にあたっていただいたことにより、ここまでの復旧となりましたことに最大限の敬意と感謝の意を表するとともに、この先も安全第一で工事を完遂いただけますよう心よりお願い申し上げます。