一般質問を終える

ブログ 敦賀市議会

議会のほうは3日間の日程で一般質問がスタート。
 
昨日は7名の議員が登壇しました。
 
私のほうは自身初のトップバッター。
 
トップは、時勢に応じた口上を述べるのが慣例ということで(決して決まりではないのですが)、やはり新型コロナへの対応に関する市民の皆さんのご協力と行政関係者、とりわけ医療従事者の皆さんの献身的な対応に対し、まずは感謝と敬意の言葉を。
 
そして次に、旬の話題と言えば「はやぶさ2」ということで、初号機の経験を次に生かして成功した例から、過去に学び、今、そして将来につなげていくことは宇宙開発も市政・まちづくりも同じと話させていただきました。
 
いわゆる「つかみ」となる口上ですが、ここは神聖なる議場。
 
ふざける訳にもいきませんので難しいですね。
 
そこから本題に入り質問をスタート。
 
発言通告に従い、大きく二つのテーマについて質問させていただきました。
 
超概略となりますが、質問・答弁のポイントを以下にお伝えさせていただきます。
※質問しながらの記憶に頼っているので、若干のニュアンス違いはご容赦ください。
 
1.文化財行政について
 
(1)敦賀市文化財保存活用地域計画の策定
質問)平成31年4月の文化財保護法改正により、各市町が策定、国に認定の申請が出来るようになった「文化財保存活用地域計画」について、豊富な歴史・文化財を有する敦賀こそ計画的に策定していくべきではないか。
 
答弁)来年度から調査を行い、令和4年度の事業化を目指し進めたい。
 
(2)デジタル保存と時代に即した活用方法
質問)貴重な文化財や歴史、ストーリーがホームページなどに格納されておらず、文化財マップなど素晴らしいパンフレットも限られた配布となっていることから、これらを集約し「敦賀市デジタル文化財(仮称)」として、インターネット上のコンテンツにすべき。
 
答弁)まずは、アナログのパンフレットをPDF化するなどし、既存のデータをホームページ上に集約していきたい。そのうえでデジタル化についても研究を進めたい。
 
2.北陸新幹線敦賀開業延期を踏まえた今後の対応について
 
(1)信頼と安全を第一義とした工事の継続
質問)敦賀開業の工期延長を踏まえた市の受け止めは。
 
回答)早期開業を求めることに変わりないほか、工事費用増に伴う沿線の地元負担は無きものとすること、敦賀市内への影響を最小限にすることが大きな点である。
 
質問)今後の工事工期に関しては、逼迫する工程により現場第一線作業者の労働安全、品質、設備安全が損なわれることは絶対にあってはならないことであり、そうしたリスクを考慮した工程とするよう、敦賀駅舎工事を抱える敦賀市として鉄道・運輸整備機構に対して意見いただきたい(工程最優先のしわ寄せが現場に来ないようにとの意)。
 
答弁)地元として、鉄道・運輸整備機構に対してはこれまでもそうした視点を持って申し入れなども行ってきており、今後もその点留意し対応していく。
 
(2)「北陸新幹線敦賀開業に向けた敦賀市行動計画」の見直し等
質問)開業に向けたハード・ソフト両面の計画は「行動計画」に基づき進められてきているが、工期延長を受けて本計画をいつどのような形で見直していくのか。
 
答弁)以前設立した「新幹線まちづくり協議会」のコアメンバーでは現在の状況などについて共有をしており、今後、正式に延長工期が確定した後、協議会にて課題整理のうえ見直しを進めていく。
 
まだまだお伝えしたいことは沢山あるのですが、このブログではここまでとさせていただきます。
 
総じて自己評価すれば、自分なりに考えてきたことは全てお伝えすることが出来たことに加え、理事者からもほぼ前向きな答弁、認識共有する答弁をいただけたものと受け止めています。
 
とはいえ、質問したからには議員にも責任がありますので、議場で言いっ放しで終わるのでなく、今後もしっかりと連携しながら前に進めていきたいと考えるところです。
 
質問の冒頭、口上から「文化財行政」の質問趣旨を述べるのに約6分を要したため、「前置きが長い」とお感じの方もおられたかと思いますが、私が意識しているのは「議会は言論の府」であるということ。
 
つまりは、議場で正しく考えを伝えることは当たり前のこととし、会議録にどう残るか、残すかということまで意識して発言するということ。
 
そういった意味で、昨日触れたテーマに関しても、質問の背景や趣旨も含め、後世の役に立つことになればと思うところであり、今後もこのことは自身の肝に銘じ行動していきたいと思います。
 
さて、今日は一般質問2日目。
 
他の議員の皆さんの質問、理事者の答弁を聞き流すことなく、全て自身の糧にする気持ちでしっかり拝聴してまいります。