『敦賀はコロナ感染ワーストワン。注意してください』

ブログ 敦賀市議会

蒸し暑さが戻ってきた昨日の敦賀ですが、それでも最高気温は28.2度。
 
この日も本会議につき、長袖シャツに背広で市役所に向かうも、暑さはあまり気にならず。
 
短かった今年の半袖シャツシーズンも、いよいよこれで終わりといったところです。
 
さて、初日から報告を続けております敦賀市議会の一般質問ですが、最終日の昨日は、4名の議員が登壇されました。
 
それぞれ取り上げられたテーマは、普通財産の利活用、敦賀市「ゼロカーボンシティ宣言」から今後の脱炭素化、有害鳥獣の有効利用、学童の開所時間拡大、障がいのある子どもたちへの支援と、この日も角度の違う質問、答弁のやり取りから新たな知識を得たところです。
 
3日間を通して唯一、エネルギー関係に触れられた福谷議員の質問では、ゼロカーボンに向けた原子力立地自治体としての取組みはとの問いに対して、渕上市長からは、既に始めている再エネ由来水素、VPP(バーチャルパワープラント:仮想発電所)、さらには我が国有数の原子力立地自治体として進めていくとの答弁。
 
また、第6次エネルギー基本計画に対する受け止めはとの問いに対しては、同じく市長から、原子力発電は確立した脱炭素電源であり、今後も必ず必要。
 
新増設、リプレースの必要性はもとより、自国の資源が少ない日本におけるエネルギー政策は、50年、100年先の長いスパンで掲げるべきものであり、今も国には求め続けているとの至極真っ当な考えが示されました。
 
さらに議員からは、原子力の方針を明確にすると言いながら、今回も明らかにしないままの国は、立地自治体を蔑ろにするにも程があると言え、これ以上蔑ろにされるのであれば、国に協力しない姿勢も必要ではないか、何か代わりのものを求めるというのではなく、日本の将来のために言っているとの、まさに原子力とは半世紀の歴史を持ち、国のエネルギー政策に貢献してきた敦賀市の思いと受け止めた次第。
 
小泉環境大臣の言葉を引用し、「セクシーさのかけらもなくていいので、現実的なエネルギー政策を」と求めた考えにも全くもって共感。
 
こうして議会、渕上市長を始めとする行政の皆さんともに、原子力のみならずエネルギーに対して国家観を持った考えであることを力強く、そしてどこか誇りに感じた時間でした。
 
こうして一般質問を終え、定例会も中盤戦に入っていく訳ですが、この日は市内の学校にて新型コロナ感染者が確認されたとの連絡がありました(本日の県の発表に入ると思います)。
 
当該校においては、昨日と今日の2日間を臨時休業とし、PCR検査、消毒作業を行うとのことです。
 
自身の一般質問でも確認したよう、学校においては国や県のガイドラインに基づき適切に対応されているとはいえ、ひとたび感染者が確認されれば、こうして学校生活が一変してしまうことに、児童はもちろん、先生方、保護者の皆さんの心中を察するところです。
 ※上記2段落については、投稿後に一部修正しています。
 
現実は現実と受け止め、何とかその代わりの機会を作ってあげられないかを考えるのが行政、議会の役割な訳ですが、やはり本質的に考えれば、感染者を出さないこと。
 
これまた自身の質問に対する市立敦賀病院の米島事業管理者の言葉を借りれば、「人口10万人あたりでは断トツで敦賀が多く500人を超えている。2番目は福井市で400人」、「(感染経路は)自粛して欲しい会食絡みが多い。市や議員にも『敦賀はコロナ感染ワーストワン。注意してください』と発信して欲しい」と訴えに近い答弁がありました。
 
 →→→福井県 新型コロナウイルス情報(コロナビ)はこちらから
 
戦いに勝つ鉄則は「己を知る」ことからしても、仰る通り、こうした数字的根拠に目を逸らさず、正しく市民の皆さんに発信をし、危機感を共有することが最も重要なこと。
 
市に対して「コロナ禍の危機管理」を問うた責任も踏まえ、市民の健康と安全、敦賀の医療体制を絶対に守ることはもとより、先の子どもたちを始め、市民の皆さんひとり一人の人生の中で訪れるであろう楽しみや思い出づくりの場、或いはスポーツ大会や文化祭など成長の場までをコロナに奪われることのないよう、私自身、「ワーストワン」の状況を強く認識し、危機感をもってお伝えしていく所存です。
 

【一般質問の模様は今晩からRCN議会チャンネル(CH093)にて再放送されますので、お時間ある方はご覧ください。日程は追ってRCNに掲載される予定です。】