7月1日は「国民安全の日」

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早いもので今日から7月。
 
7月1日は年始から182日目にあたり、年末まであと183日ということで、ちょうど今年の折り返し。
 
定期異動により、今日から新天地での勤務という方もいらっしゃる訳ですが、私自身も気持ちをリセットして後半戦に臨む所存です。
 
さて、様々な切り替わり点でもある7月1日は「国民安全の日」。
 
産業災害、交通事故、火災等に対する国民の安全意識の高揚等の国民運動展開のため、昭和35年5月6日に閣議了解され創設されたとあります。
 
内閣府のホームページを拝見しますと、創設された頃は、昭和31、32年になり、生産、輸送の活発化に伴って、これらに携わる人々の工場、鉱山、事業場での事故(産業災害)が多くなる傾向を示し、加えて、火薬関係の爆発災害が相次ぐなど憂慮すべき事態になっていたとのこと。
 
このため、政府は、昭和33年に産業災害を減少させるための5か年間の目標を立て、この目標を達成するため種々の対策を推進することを決定しましたものの、その後においては、産業災害だけでなく、自動車の激増に伴って自動車事故が日々続発する状況となり、国民生活は、いろいろな災害に日夜脅かされるといっても過言でないような事態に陥っていたとあります。
 
こうした背景をもとに、前述の趣旨をもって創設されたのが「国民安全の日」であり、まさに高度成長期のわが国において、尊い犠牲に遭われた方々に深く哀悼の意を表する次第です。
 
安全に関して言えば、厚生労働省が7月1日から1週間に掛けて、主に労働災害に視点を置いて実施する「全国安全週間」が最も広く知られており、分野を問わず、各企業、事業所単位でもこれを受けた取組みが展開されてきているところ。
 
なお、令和6年度の「全国安全週間」スローガンは、「危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険の芽 みんなで築く職場の安全」
 
各職場において、目指すは「ゼロ災害」であり、皆で意識を高め、取り組んでいただたく存じます。
 

【令和6年度 全国安全週間ポスター(建設業労働災害防止協会より引用)】
 
なお、「国民安全の日」は、組織的な国民安全運動の展開により、人命尊重の理念が国民生活の中に具体化されていくことを促進するものであることから、内閣府を始め、関係省庁及び地方公共団体も主唱者となって、様々な取組みが行われます。
 
近年では、消費者庁の消費者事故(詐欺など)、文部科学省の地域ぐるみの学校安全など、その種類は多岐に亘っていることに加え、私たちの生活の身近なところに「危険」が潜んでいることが分かります。
 
「安全」というと、労働安全がクローズアップされがちですが、「国民安全の日」に関する各省庁における行事は次のとおりとなっていますので、この機会にご覧いただき、自己防衛に努めていただければ幸いに存じます。
 
 →「各府省庁における令和6年度安全行政施策の概要」はこちら