「核兵器廃絶・平和建設国民会議(KAKKIN)女性懇談会」の皆さんが敦賀発電所を視察

ブログ 原子力 政治

「政治資金規正法の一部を改正する法律案」(自由民主党・無所属の会提出)が成立「してしまいました」。
 
これに先立つ参議院では、浜野よしふみ議員(電力総連組織内議員)が国民民主党を代表し、本改正法案に対する反対討論を行い、冒頭、
 
「今や、幾多の先人の努力の積み重ねにより築き上げられてきた議会制民主主義や政党政治は、その土台を大きく突き崩されかねない極めて憂慮すべき事態となっている。政治家にとって国民の尊敬と信頼が最高の基盤であることを忘れ、政治家が政界内部にのみ配慮するようになると、国民の常識と遊離することになる」
 
「これは、現状のことを言っているのではありません。平成元年、リクルート問題等による政治不信が高まる中、竹下総理から諮問を受けた『政治改革に関する有識者会議』がまとめた提言の一部です。平成の時代が過ぎ、令和の世になっても、またもや政治が、先達の警告した『憂慮すべき事態』に陥ってしまっていることを遺憾に思います。」
 
との言葉から始まり、真相究明や政策活動費などの点を挙げ、法案に反対する理由を述べられました。
 
なお、浜野議員の反対討論全文は以下リンクをご覧ください。
 
 →【国民民主党HP】浜野よしふみ議員が政治資金規正法改正案に対する反対討論」はこちら
 
また、昨日は3年ぶりの党首討論が行われ、同じく国民民主党の玉木雄一郎代表からは、
 
世界に冠たる日本をつくっていくためには、世界に範たる日本である必要がある。
そのためには、政治が規範を見せていかなければならない。
いまの日本政治は規範が失われている。
日本政治に規範を取り戻すために、総理に職を辞することを改めて求め討論を終わります。
 
と結び、四面楚歌の岸田首相にレッドカードを突きつけました。
 
今国会の会期末は6月23日。
 
さて、私のほうは昨日、水曜日恒例の辻立ちからスタートした後、3月定例会で新たに設置した「新幹線開業後まちづくり特別委員会」の傍聴、「核兵器廃絶・平和建設国民会議(核禁会議:KAKKIN)」の敦賀発電所視察対応と続きました。
 
核兵器廃絶に関しては、今定例会において、原水爆禁止福井県協議会から「日本政府に核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める請願」が提出されているところですが、「脱原子力社会」を熱望する原水禁と違い、私は、結成から今日まで、一貫して「核兵器廃絶」「被爆者支援」「原子力平和利用推進」に向けた活動を進め、平和建設の実現に取り組んでいる「KAKKIN」の考え。
 

【日本原電 敦賀原子力館にて説明を聞く「KAKKIN」の皆さん】
 
核兵器廃絶運動に関しては、1954年3月1日に発生した第五福竜丸ビキニ被災事件の後、日本国内での原水爆禁止に向けた機運の高まりを受け、原水爆禁止署名運動全国協議会が結成され、全国で2000万もの署名を集めたものの、早々に共産党がこの運動を仕切るようになり、その活動は本来の趣旨から外れた反米闘争強化路線となり問題視されました。
 
このような状況下の1961年11月15日、核兵器禁止平和建設国民会議(核禁会議)は「いかなる国のいかなる理由による核兵器も許さない」「特定政党および政治勢力の干渉と支配を受けない」「人道主義を基調とする」という立場に立つ学者・文化人・民間団体・婦人団体・労働組合等が結集し「再び核兵器が使用されることのない平和な社会の建設」を目指し結成。
 
そして、2014年1月に、名称を核兵器廃絶・平和建設国民会議(KAKKIN)と変更して今日に至っています。
 
・自由と民主主義を育て、守り、人間の尊厳を最重視する。
・社会正義の追及によって公正、安全な社会の実現を目指す。
・左右の全体主義に反対し、特定イデオロギー及び政治勢力の支配をうけない。
・いかなる国の核兵器、核実験に反対するとともに、原子力の平和利用を推進する。
・平和建設の意思を堅持し、日本の平和、世界の平和に寄与する。
 
の運動理念を掲げ、運動を推進しているKAKKINに、私も以前から考えをともに活動に参画する次第であり、先の請願についても当然反対する立場。
 
このタイミングでKAKKINの皆さんと意見交換できたことを有意義に感じるとともに、昨日視察いただいたことが、今後のKAKKINの活動、発展に資することを祈念する次第です。
 
中国が核兵器の増強を進めるとのニュースもあったところですが、同じ「核兵器廃絶」においても「KAKKIN」と「原水禁」では考えが異なるもの。
 
参考まで、両団体のホームページをご覧いただければ、トップバナーでその違いが分かるかと思います。
 
以下にリンクしますので、以下ご覧いただければ幸いに存じます。
 
 →核兵器廃絶・平和建設国民会議(KAKKIN)
 →原水爆禁止日本国民会議(原水禁)

敦賀発電所2号機の審査に係る「多くの疑問」

ブログ 原子力

敦賀以西は「小浜・京都ルートしかない」。
 
昨日注目の、北陸新幹線の大阪延伸を議論する与党の整備委員会で、敦賀から先は現行の「小浜ルート」を堅持し、2025年度の着工を目指すと改めて確認。
 
石川県の一部関係者などから、東海道新幹線の米原(滋賀県)につなぐルートへの再考を求める声が上がるなか、与党の姿勢を明確にするとともに、西田昌司委員長(参議院・京都府選出)は会合後の取材で「米原ルートは、システムや東海道新幹線の容量の問題がある」と述べ、再考を否定しました。
 
会合では、来年度着工に向け、年内に駅位置などを含む詳細を決める方針を共有したともあり、いよいよ敦賀以西の計画が具現化することを期待する次第です。
 
さて、北陸新幹線開業は、ここ敦賀にとって「歴史の転換点」となった訳ですが、産業基盤という観点からも、地元にとって欠かせないのは「原子力」。
 
先のGX実行計画にあった「最大限活用」を踏まえ、さらには電力需要が増加予想の中で迎える次期「エネルギー基本計画」見直しにおいて、「原子力発電」は将来に亘るベースロード電源として明確に位置付けられるべきと考える次第ですが、日本原電の敦賀発電所2号機(敦賀2号)もその一助を担うべく、早期の再稼働が待たれるところ。
 
敦賀2号に関しては現在、原子力規制委員会の審査が進められており、状況はこれまでもお伝えしている通りでありますが、ある方からのご紹介で関連記事が掲載されていることを知りました。
 
その記事とは、国際環境経済研究所理事・主席研究員の竹内純子(すみこ)氏が,敦賀2号審査(共同通信記事)について「NewsPicks」に投稿したもので、有識者からの本質を捉えたご意見と拝見いたしました。
 
こちらは皆様とも共有できればと思い、以下記事を引用掲載いたします。
 

【敦賀2号審査において「活動性を否定できる地点ではない」とされた「D-1(破砕帯)トレンチ」はこれほどまでの調査規模(2023年12月1日の視察時に許可を得て撮影)。】
 
<以下、竹内純子氏の記事引用>
 
原子力規制委員会の行政機関としての活動に、かなり課題があることは以前から繰り返し指摘していますが、日本原電への審査活動を詳細にみると、多くの疑問が出てきます。
 
まず、審査活動の頻度ですが、敦賀2号機の審査は、2023年9月以降、9ヶ月で6回の審査会合と現地調査、現地確認が実施されるなど、他地点と比べ短期間に集中しているように思えます。手厚く審査している、と言うことかもしれませんが、事業者側が規制委員会の宿題に応えるには時間もかかるので、短期間に審査を集中させた理由を聞きたいところです
断層の活動性と連続性を並行で審査するとされて、連続性については、3月の審査会合で日本原電側から説明、4月現地確認、6月と7月の審査会合でコメント回答という同時並行という慌ただしさ、6月6、7日の現地調査では、連続性のコメントを当初の回答予定時期より早めて7月中旬までに回答するよう求めたようですが、ここにきて何を急に急いでいるのか。
新規制基準への審査については全般的に時間がかかりすぎているのは事実ですが、ここにきて急に半月、1か月を急がせるというのは、何かあるのでしょうか?
 
また、5月で確認は終えた、と規制委員会側から議論打ち切りととれる通告があり、事業者としては、追加調査の結果など説明の継続を主張したとのこと。規制委員会は、「事業者が追加調査を実施するのは否定はしないが、確認は終了したという姿勢を崩さなかったようです。「事業者が追加調査を実施するのは否定はしないが」というのはずいぶんな言い草で、行政機関としての規制委員会に対して、国会がきちんとガバナンスすべきことを示しています。米国の原子力規制では、議会が規制委員会に対してきちんとチェック機能を果たしています。
 
よもや国会閉会中にこれほどの重大な決定がされることはないと思いますが、この不安定な国際情勢の中で、エネルギーという生命線を確保する上で、極めて重大な判断であり、政府・国会でもきちんと議論していただきたい。
 
自民党の「原子力規制に関する特別委員会」が以前出された安全規制に関する提言は極めてよく考えられたものでしたが、改めてあの提言を活かして、より良い規制活動にしていただくことを祈ります。
 
<引用終わり>
 
立場上、これ以上言及することは控えますが、米国の原子力規制と日本とで大きく異なるのは「経済合理性」や(独立性の高い第三者委員会であるが故の)「議会との関係」。
 
皆様におかれましても、この分野の第一人者とも言える竹内氏の「多くの疑問」を胸に留めていただければと存じます。

改めて、議会は「言論の府」であり

ブログ 敦賀市議会

6月定例会も中盤を迎えた敦賀市議会。
 
昨日は、付託される議案がなかった産経建設常任委員会以外の総務民生、文教厚生の各常任委員会が開催されました。
 
私が所属する文教厚生常任委員会では、福祉保健部所管の条例改正案と契約議案、市立敦賀病院所管の損害賠償に関わる議案の計3件について審査。
 
審査にあたってはどの議案であってもそうですが、必要性や内容・費用の妥当性、そこに至るまでのプロセスや根拠を質疑によって明らかにすること、そのことを議事録に残すことが議員の責務と思い臨んだ次第です。
 

【文教厚生常任委員会に付託された案件と次第】
 
また、委員長から委員になって心掛けているのは「討論」を行うこと。
 
議決権を有する議員にとって、自らがどのような考えに基づき「賛否」を判断したかを述べることはもとより、考えの異なる委員と意見を交わすこと、さらには同席している理事者にも聞いてもらうことは、議会の役割において極めて重要であり、「委員会中心主義」を謳う敦賀市議会であればなおのこと、活発化せねばならないことと以前から考えるところ。
 
昨日も、やまびこ園改修工事に関わる契約案件について、賛成の立場で討論をしましたが、議会は「言論の府」であることを念頭に、今後も行動で示す所存です。
 
なお、この契約案件における質疑では、入札額が設計額と極めて近い(入札率99.99%)ことも踏まえ、「談合」との言葉を用いて発言された委員がいらっしゃいましたが、先に述べた「言論の府」の立場からすれば、公の場で直接的な言葉で理事者に疑いをかけることは果たして良いのか。
 
例え話であったとしても、別の言葉を選択できたのではと思った次第です。
 
いずれにしても、議員はいかなる時も、発する言葉に責任(言葉を選ぶ)を持たねばならないことはもとより、併せて申し上げれば、本会議や委員会の場はもちろん、開会前や休憩中も含め、冗談や笑い声が飛び交うようでは、秩序と礼儀、緊張感ある議会であるとは言えません。
 
常に市民から選ばれた議員、公人であるとの認識のもと、自らを律した言動に務める所存です。
 
さて、定例会のほうは今日から特別委員会。
 
本日は「原子力発電所特別委員会」、明日は3月定例会で新たに設置した「新幹線開業後まちづくり特別委員会」が行われます。
 
その後は、20日に予算決算常任委員会全体会(補正予算採決)、25日には本会議にて委員長報告から採決まで。
 
同じく会期末を迎える国会は政局の様相を呈してきていますが、こちらは最後まで慎重審議にあたってまいります。

「第43回 敦賀市総合美術展」始まる

ブログ 敦賀の歴史・文化

アート(=芸術)を辞書で引くと、「一定の材料・技術・身体などを駆使して、鑑賞的価値を創出する人間の活動およびその所産」とあります。
 
人類が自らの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体である文化との関係でみれば、その形成の中核を担ってきたのがアートであり、それは私たちの習慣、信念、価値観の一部を反映している。
 
つまり、人間が人間らしく生きる上でアートは必要不可欠なものである。
 
まさに、このアートの持つ意味合いを体現する「第43回 敦賀市総合美術展」(市美展)が昨日から始まりました。
 
昭和56年から続くこの市美展は、敦賀市文化協会が主催し、新人の育成と芸術文化活動の高まりを促進するために、文化交流の一環として、敦賀市、美浜町、若狭町の方々のご支援をいただきながら公募型で行われているもので、今回も※7部門に248点の作品が出品されています。
 
※7部門→①日本画・水墨画、②絵画・造形、③デザイン・版画、④彫刻、⑤工芸、⑥書道、⑦写真
 

【「市美展」開場のプラザ萬象には大きな看板が掲げられています。】
 
開場式では主催者代表のご挨拶に続き、堤副市長、力野県議会議員、そして市議会を代表して私と、祝辞を述べる機会を頂戴。
 
挨拶の後にはテープカット(私は初体験)が行われ、開場後は早速作品を鑑賞しましたが、創作者の思いがストレートに伝わる感動や癒し、そして生きる力(決して大げさでなく)を感じた次第です。
 

【僭越ながら、私の方より市議会からのお祝いのご挨拶】
 
ここ数年は毎年、市美展を訪れていますが、どこか気持ちが満たされ、「自分も頑張ろう!」というマインドが自然に湧いてくるのがアートの力といったところ。
 
文化芸術に触れることは、まさに「人生と心をゆたかにする」ことですね。
 
この市美展の会期は、6/23(日)まで(但し、6/17(月)は休館)。
 
市内外を問わず、皆様ぜひ、会場のプラザ萬象に足を運んでいただければ幸いです。
 
なお、自身の挨拶でも触れたことでありますが、昨今、アートと健康、ウェルビーイングとの関係に注目が集まっており、そのきっかけは、2019年11月にWHO(世界保健機関)による「健康とウェルビーイング向上におけるアートの役割」のレポートにおいて、認知症などの病気の予防、孤独や社会的孤立など身体的、精神的健康にアートが良い影響を与える可能性が示されたことによります。
 
つまりは、これまでボンヤリ「芸術は健康に良い」とされていたものが、科学的データとして証明されてきているということになる訳であり、本レポートでは、個人や地域、国レベルでアートと健康をしっかりと結びつけていくことが奨励されており、すでに海外では、美術館や自治体はもちろんのこと、政治家もアートを政策に落とし込み、実践につながっている事例もあるところ。
 
また、日本においては、「文化は『ともに生きる社会基盤の形成』(文化庁)」の実践の場として、地域における芸術文化の活動も年々盛んになっており、実例としては2000年代中頃から、ビエンナーレ、トリエンナーレの実施数の増加や規模の拡大などが見られ、地元自治体でも、地域の活性化にもつなげようと積極的な取組みが見られています。
 
芸術文化観光専門職大学の古賀弥生教授によれば、「人づくり」と「まちづくり」、両方をあわせて「地域づくり」と捉えられる。
 
「地域づくり」といえば、「地域経済の活性化」を思い浮かべる人が多いかもしれない。
しかし、地域が元気になるためには、そこに住む人々が元気でなくてはならない。元気な人々が自分たちの地域の将来を真剣に考え、地域の課題解決や活性化のために自ら行動する、そんな地域こそが元気な地域といえるだろう。つまり、「人づくり」と「街づくり」の循環により「地域づくり」が行われる。
 
アートイベントの開催や文化施設の建設でまちが活性化するものではなく、その地域で暮らす人々が地域への愛着や誇りを胸に、地域のあるべき姿を真剣に語り合い行動することこそ重要であり、そのためには、人々が創造性を発揮できるような土壌を文化芸術でつくることが求められている。
 
人が元気で、気な人が地域を元気にし、完気な地域に元気な人々が集まってくるーーこのサイクルに文化芸術の持つ力が作用することが「文化芸術を通じた地域振興」、つまり文化芸術による地域づくりなのである。
 
もちろん、このような「文化芸術を通じた地域振興」に関する活動は、行政だけでなくその地域の運営に関わる多様な当事者(市民)がその担い手となっていることを忘れてはならない。
 
(引用終わり)
 
このように、文化芸術には多様で高い付加価値があることを理解するとともに、長きに亘り続く「市美展」を見るに、先にあった「土壌」が、ここ敦賀にはあると思う次第です。
 
「芸術は爆発だ」は、かの岡本太郎さんの名言ですが、今では「芸術は融合だ」といったところでしょうか。
 
人口減少、多様性、共生社会の現代において、人と人、気持ちと気持ちを結び、力に変える。
 
そんな文化芸術の分野がさらに発展するよう、引き続き応援、支援していく所存です。

原電労組 第67回定期大会

ブログ 働く仲間とともに

昨日は、東京秋葉原で開催された「原電労組 第67回 定期大会」に、同じ原電労組組織内議員である寺門さだのり東海村議会議員と出席。
 
茨城県東海村、東京、敦賀と、事業所のある3拠点(労組では分会と呼ぶ)より、職場から選出された代議員が参集のもと、凛とした空気のなか開催されました。
 

【大会会場の様子】
 
大会は次第に従い進められ、岩本本部執行委員長からの挨拶の後、ご来賓としてお越しいただいた壬生(みぶ)電力総連会長、竹詰ひとし参議院議員(電力総連組織内国会議員)、岡田日本原燃労組委員長よりお言葉を頂戴しました。
 
このうち、竹詰ひとし参議院議員からは、国が電力市場を自由化にしておきながら、旧電力会社にのみ供給責任を負わせている(ストライキすることを認めていない)「スト規制法」見直しや巨額の国民負担に及んでいる「再エネ賦課金徴収停止法案」(国民民主党提出)、さらには河野太郎大臣が肝入りで設置した内閣府の「再エネタスクフォース問題」の件など、国会での取組みをご紹介いただきました。
 
また、日本原電が規制委員会の審査を進める敦賀発電所2号機に関しては、力強いお言葉と職場に対するエールをいただきました。
 

【国会での取組を熱く語る竹詰ひとし議員】
 
竹詰議員のお話しをブログにどこまで書こうか迷いましたが、昨日のうちに、議員自らFacebookで発信をされていましたので、以下そのまま引用いたします。
 
<以下、竹詰議員のFacebook投稿>
 
〜原電労組大会で挨拶~
6月15日(土)、原電労組第67回定期大会(@AP秋葉原)にて挨拶させていただきました。原子力規制委員会による敦賀2号機の活断層の審査には大変悔しい思いです。5月31日の同委員会審査会合では「活動性を否定することは困難」とする評価を示しました。私は浜野よしふみ議員(※)とともに審査の課題を国政で指摘し、職場のみなさんの努力が必ず実るよう最大限の応援をしてまいります。原電のみなさん、決して諦めずにともに頑張りましょう!
 
(※)同じく、電力総連組織内国会議員
 
会場で直接お話しを聞いた方が感じられたよう、このブログを通じてご覧になった日本原電の職場の皆さんにおかれては、こうした思いのもと、信念をもって取り組んでいただける存在があることをお知りいただければと存じます。
 
その後も議事は進められ、我々組織内議員も挨拶の時間を頂戴。
 
私からは、日頃のご支援に対する感謝をお伝えするとともに、敦賀市及び議会の現況や原子力立地自治体にとって極めて重要な次期エネルギー基本計画見直しに対する自身の考えをお伝えしました。
 
引き続き、現場で働く仲間の代表として恥じぬよう役割を果たしてまいります。
 

【私からも連帯のご挨拶】
 
最後には、大会スローガンを参加者全員で唱和し閉会しましたが、67回を数える歴史ある本大会の準備・運営にあたられた労組役員の皆さん、各分会から出席された代議員の皆さん、大変お疲れ様でした。
 
「寄り添う心 支える力 〜みんなで乗り越え 輝く未来へ〜」
 
引き続き、ともに頑張りましょう!
 

【寺門さだのり議員とツーショット。ポスターのご両名とも連携を図り、東海も敦賀も前進あるのみ。】

「敦賀市人口統計データ」のさらなるご活用を

ブログ まちづくり 防犯/防災

冒頭、敦賀市民の皆さんに注意喚起したいのは「クマ」のこと。
 
敦賀市危機管理対策課によれば、今年度の県内でのクマの出没件数は、平成16年度の統計開始以来、最多となっており、集落の周辺や民家の敷地内で目撃される事例も発生しているなか、ここ敦賀でも10日には疋田区(日吉神社付近)、14日には東浦小中プール裏の県道、天筒山中腹(山の神神社付近)において「クマ」が目撃されています。
 
幸い住民や児童生徒への被害はなかったものの、例年5~7月は、親離れしたクマや、繁殖期に入ったクマが活動域を広げる時期。
 
被害を避けるため、市民の皆様におかれましては、対策が書かれた以下のページも参考に最大限の対策をお願いいたします。
 
※クマ対策のポイントは以下リンクよりご覧ください。
 
 →敦賀市HP「クマに注意してください」
 
さて、連日お伝えしている敦賀市議会6月定例会の一般質問は昨日最終日を迎え、残る5名が登壇。
 
敦賀市人口統計データの共有及び総合計画等、行政評価、新幹線開業後の敦賀、防災コンテナ、敦賀市の「地域の現状」からの課題と取り組みなどについて質問が交わされました。
 
同会派の今川博議員が取り上げた「敦賀市人口データの共有及び総合計画」に関しては、人口が減少した敦賀市の将来の姿、労働力人口の減少、各地区集会の維持が困難になるなど人口減少の課題を市民の皆さんに共有してもらうことが必要との問いに対し、市からは、危機感を共有することは重要であり、市長自らが各区長と語る会や各種団体との意見交換の場などで説明しているほか、5月には敦賀高校の1年生に紹介しているとの答弁がありました。
 
併せて市長からは、悲観的になり過ぎてもいけないので、議会や市民の方々ともオープン且つコミュニケーション良く議論していきたいとの言葉がありました(5月23日の議員説明会でも同様の言葉あり)。
 
また、市がホームページ(HP)に掲載している人口データだけでは状況が分かりにくいため、議員説明会であったような説明資料も掲載すべきではとの意見に対しては、「併せて掲載する」との答弁がありましたが何と、HPを見ると昨日の日付で追加掲載されていました。
 
答弁後速やかに掲載する旨決めていたのかと思いますが、それにしてものクイックアクションを評価するところです。
 
※資料追加されたHPは以下よりご覧ください
 
 →敦賀市HP「敦賀市人口統計データ」議員説明会資料追加版
 
市長の言葉を借りれば、「干支ひと回りで人口が1割減(約6千人)、干支ふた回りで生まれる子ども(出生数)が半分になっている」敦賀。
 
急速に進む人口減少、少子化は地域に住む皆に関わる深刻な問題であり、であるからこそ皆で知恵を出し合い乗り越えたいもの。
 
議員である私はもちろんのことですが、皆様におかれましてもHPに掲載されている内容をご覧のうえ、お知恵拝借できますようお願いいたします。
 


【HPに追加掲載された資料の一部。社会動態や原子力発電所との関係なども掲載されていますので、ぜひご覧いただければと】

身の引き締まる「議長席」

ブログ 敦賀市議会

続く敦賀市議会の一般質問。
 
2日目の昨日は、同会派の豊田耕一議員を皮切りに、初日と同様6名が登壇。
 
人口減少対策や高レベル放射性廃棄物の最終処分地の議論、今後の介護福祉のあり方、新幹線開業後の駅周辺施設の現状、徒歩圏内で生活可能な居住空間、要配慮者の居住支援、現役世代の生活支援についてなど、こちらも初日同様、多角的視点からの質問がされたところ。
 
どの質問も関心の高い項目であり、理事者側の丁寧且つ真摯な答弁と併せ、より理解が進んだところですが、例えば、ご意見の多い駅西口での発券時の混雑に関しては、7月末には自動券売機を1台増設し5台にすることが明らかになるなど、小さなことであったとしても、より広く周知するとの観点から、こうした改善策が議場で示されることに意味があると感じた次第です。
 
また、議員の期数や年齢に関係なく、自分にない切り口、視点からの質問は思わず聞き入ってしまうもの。
 
昨日の「自立型水素エネルギー供給システム(H2One)撤去」に関わる質問では、自治体のチャレンジを後押しする立場から、先進的なものを設置(導入)する際には、リスクを回避することも念頭においた「契約」行為が必要ではないかとの質問がありましたが、確かに非を責めるだけではなく、今後発生させない、または発生することも想定した対応を議会から「具体的に」提起することも重要と、勉強したところです。
 
なお、私ごととなりますが、昨日は午後から「初の」議長を務めました。
 

【身の引き締まる思いのもと議長を務めました(嶺南ケーブルネットワーク 議会チャンネル画面より)】
 
再掲となりますが、副議長は「議長に事故があるとき又は欠けたときに、議長の職務を行うものとして議会の選挙により選出された議員」のことをいい(地方自治法106条1)、地方議会運営辞典(出版:ぎょうせい)によれば、「議長に事故があるとき」とは、法令上又は事実上議長の職務を執ることができない場合、及びその職務を執らない事実のある一切の場合であり、積極的に職務を執ることができない事由ある場合のみに限定されない(行実大6.2.3)とあります。
 
したがって、議長の病気療養、旅行、除斥等により会議に出席できない、又は出席しても視力、聴力、言語障害のため職務を執行することができない場合のほか、用便、議員として発言するために席をはずす場合も含まれる。
 
との記載に基づき、昨日は議長の職務を執行した訳ですが、唯一議会を司り、一切の議事を整理する立場にある議長席に着くと、改めて身が引き締まる思いとなりました。
 
幸いトラブルもなく、無事に議長職を務めることができましたが、先の地方議会運営辞典には、「副議長は、議長の補助的機関ではなく、議長に事故等がある場合に、『議長職務代理者』等の特別の名称を付する必要はなく(行実昭27.9.18)、副議長の名において議長職権を行使する地位にあり(行実27.9.18)、議長との間に上下の関係があるわけではない。」とあります。
 
こうした位置付けをしかと認識のうえ、与えていただいた役割を全うしていく所存です。
 
さて、本題の一般質問は本日最終日。
 
残る5名の議員が登壇されますので、引き続き注視いただけますようお願いいたします。

外は真夏日、議場は「熱き」一般質問

ブログ 敦賀市議会

国会の「党首討論」は、平成12年に英国議会の「クエスチョンタイム(QT)」を参考に正式に導入されたもの。
 
しかしながら、菅義偉政権時代の令和3年6月を最後に開かれておらず、有名無実化を指摘する声が根強かったことを背景に、与野党は今年4月、今国会中に開催することで合意していましたが、会期終盤のここに来て、19日に開催することで自民、立憲の両国対委員長が合意。
 
3年ぶり、岸田文雄政権下では初めてとなる「党首討論」は、政治資金規正法改正案などを巡る議論が交わされる見通しであり、結果により内閣不信任案が提出されるか否か(おそらく提出するのでしょうが)の「政局」にも通ずることから、今国会の「ヤマ場」として注視するところです。
 
さて、こちらは敦賀市議会。
 
令和6年第2回(6月)定例会の一般質問初日の昨日は、6名が登壇され、防災へのAI活用や子育て支援、水素等の利用促進、金ヶ崎周辺魅力づくり事業、危機管理計画、能登半島地震を教訓とする敦賀市の上下水道などについて質問がされました。
 
6名中3名が質問に挙げた能登半島地震を踏まえた防災関連に関しては、基幹管路の耐震適合率が24.6%(令和4年度末)が全国・福井県平均に比べ低いことから、限られた財源の中でいかに適合率を上げていくか、また20年前と比べ3割減となっている人材の育成と確保をどうしていくか等、今後の水道事業に焦点を当てた深堀の議論を興味深く拝聴した次第です。
 
なお、水道事業者を含めた体制の維持、確保の観点では市長から、DXやAIなどの新しい技術を導入していかないと省力化や省人化が進まないので、各部署ともにアンテナ高く取り組んでいくとの答弁があり、考えに共感したところです。
 
また、子育て支援に関しては、相対的に見て、本市の施策は充実しているものの、新規の支援策あるいは拡充のためには持続的な財政と人的体制が必要であり、他市町の取組みもしっかり勉強していきたい。
 
金ヶ崎周辺魅力づくり事業では、JR貨物から購入した廃線部分を撤去することは考えておらず、活用について様々な意見を伺っていることも踏まえ、引き続き慎重に検討すること、赤レンガ倉庫横の「キハ28気動車」をはじめ、本町第3公園にある「C58型蒸気機関車」に関しても移動が可能かを含め検討していることなどについても答弁あり。
 
とりわけ市民の皆さんの関心が高い金ヶ崎エリアについては、今年度「鉄道公園整備」に向けた調査委託が進めらるところであり、SLや転車台の活用については「可能性を排除せずに」検討いただき、「鉄道と港のまち敦賀」を体現する唯一無二のシンボリックなエリアになることを期待いたします。
 
こうして初日を終え、2日目の今日は同会派(市民クラブ)の豊田耕一議員をトップバッターに質問が進められます。
 
昨日の最高気温は33.3℃の真夏日と「暑い」一日となりましたが、議場では「熱い」議論が交わされています。
 
市民の皆さまにおかれましてはぜひ、議場での傍聴や嶺南ケーブルネットワーク「議会チャンネル」、さらには「敦賀市議会インターネット中継」を通じ、その熱量(もちろん内容も)を感じていただければと存じます。
 

【昨朝は名子での辻立ちからスタート。私も熱量高く、頑張ります。】

まちづくりは「あ・た・ま」の精神で

ブログ まちづくり 敦賀市議会

令和6年第2回(6月)敦賀市議会定例会は、今日から14日に掛けて一般質問。
 
今回は17名の議員が質問通告をしており、従前同様、多角的な視点からの質問項目が挙げられています。
 
発言通告一覧を以下にリンクしますので、傍聴、ご視聴などいただく際の参考にしていただければと存じます。
 
 →「令和6年第2回定例会 一般質問発言通告一覧」はこちら
 
なお、副議長の私に関しては、地方自治法第106条「議長に事故があるとき、又は議長が欠けたときは、副議長が議長の職務を行う。」「② 議長及び副議長にともに事故があるときは、仮議長を選挙し、議長の職務を行う」の規定を踏まえ、仮に副議長が一般質問を行う場合は、議長に事故ある時の職務を行う仮議長を選んでおく必要があることから、敦賀市議会としては、議員個人の権利よりも円滑な議会運営を重んじ、過去から副議長は一般質問を行っていないと理解しています。
 
ついては、今定例会以降、副議長任期の間、私は質問することを控えますので、その点ご理解のほどお願いいたします。
 
さて、昨晩は「まちづくり」にも通ずる「ラボ」に参加。
 
共創法人Coco Socialwork ふくいテレワーク女子が主催する「自由な働き方ラボ」の第1回「自由な働き方ってなんだろう?」が、神楽町2丁目にあるフジオネワーケーションプレイスで行われました。
 

【「自由な働き方ラボ」の開催チラシ】
 
プレゼンの第1部は「リモートワークとチームビルディング」と題し、女性のリモートワーカー育成団体「ふくいテレワーク女子」を主催され、長野県山形村CIO補佐官を務めるなど、地方における女性の新しい働き方を実践する後藤美佳(敦賀市在住)さんより。
 
第2部は、千葉県流山市議会議員を4期お務めになられたご経験(うち3回はトップ当選)も踏まえつつ、和歌山県、香川県の自治体DX推進事業において業務マネージャーなどをこなす森亮二さんより「人口減少時代のまちづくり」をテーマにお話しを伺いました。
 
「学びの場」はやはり、新たな「知」があるものであり、後藤さんのお話しからは、
・テレワークが域内外、両方の価値を生んでいる
・目標は自分で言語化すること
・地元に帰ってきたいと思える環境をつくる
・チームコミュニティに関しては、自立ではなく自律、強制ではなく共生
・ヒューマンスキルを高める
ことなど。
 
森さんからは、「共生社会を創造する未来」に向け「動く」キーワードとして、
・ないものねだりからあるもの探しへ
・ゆるやかなつながり(イノベーション)が大事
・みんなで支え合う仕組みづくり
・地元にあるもの(人やモノ、文化など)を掛け合わせていく
点などを挙げつつ、大事なのは「あ・た・ま」(明るく・楽しく・前向きに)の精神であり、「まちづくりを楽しむこと」を常に念頭に置き活動しているとの言葉が印象に残りました。
 
とりわけ、知人を介し、以前からSNS等で拝見していた森さんにおかれては、前回の流山市長選に挑戦し、惜しくも次点となったご経験をお持ちですが、直接お話しをするに、柔らかい物腰、見るからに優しそうなお人柄の中にあって、市長になって、さらに流山を良いまちにしたいという情熱をひしひしと感じた次第です。
 

【まちづくりのキーワードは「楽しむこと」とお話しされる森亮二さん】
 
ジャンルを問わず、多方面から集まった参加者(20名ほどいらっしゃったでしょうか)の中には高校生もいて、プレゼンの後のフリーディスカッションも盛り上がったところ。
 
「まちづくり会議」も同時開催とありましたが、こうして皆で「どうしていきたいか」を話し合うことの面白さ、森さん仰るよう、他業種・ジャンルが掛け合うことで生まれる可能性を感じた次第です。
 
このような機会にお声掛けいただいた後藤さん、誠にありがとうございました。
 
次回の開催は、7月11日(木)とのことですので、また皆様におかれましてもご参加いただければと存じます。

クルーズ客船「ハンセアティック・スピリット」が敦賀港に初寄港

ブログ まちづくり 敦賀の歴史・文化

天気予報でご案内の通り、今週は快晴が続くとともに気温が30℃を超えるそう。
 
ここ敦賀も今日の最高気温は31℃となっており、熱中症予報も厳重警戒となっています。
 
熱中症に関しては、十分な睡眠や食事により体調管理に留意することはもちろんのこと、乾く前のこまめな水分補給が重要となりますので、皆様もご注意のうえお過ごしくださいませ。
 
さて、気温はともかく、晴天のもとお迎えできるのがクルーズ客船「ハンセアティック・スピリット」。
 
総トン数15,651トン、全長138.78m、乗客230名(乗組員170名)を誇る客船「ハンセアティック・スピリット」が本日午後、敦賀港金ヶ崎岸壁に寄港する予定となっています。
 

【クルーズ客船「ハンセアティック・スピリット」(敦賀みなと振興会ホームページより引用)】
 
13時(予定)の入港イベントでは、敦賀高校吹奏楽部による吹奏楽演奏やゆるキャラ(はぴりゅう、ツヌガ君)などのお出迎えがあるほか、15時~15時30分に掛けては、「人道の港敦賀ムゼウム」研修室において、中村副知事、米澤敦賀市長、池田敦賀観光協会長、客船からは船長等3名が出席しての初寄港記念式典が行われる予定となっています。
 
また、観光ブースや物産ブース出店、敦賀から他エリアの観光地に向かうオプショナルツアー、18時(予定)の出港の際は、青いハンカチを振って皆でお見送りするなどの歓迎事業が企画されています。
 
なお、客船の乗客は主に欧米人とのことで、金ヶ崎エリアのシンボル的存在である「人道の港敦賀ムゼウム」にも多くお立ち寄りいただけることと思いますが、本日6月11日は19時まで開館時間を延長するとのこと。
 
市民の皆様もぜひ足を運んでいただければ幸いです。
 

【「ハンセアティック・スピリット」歓迎事業概要(福井県ホームページより引用)】
 
古くは古墳時代より、大陸との玄関口として栄えた敦賀。
 
その歴史は天然の良港「敦賀港」に由来するものであり、こうして豪華客船の寄港にその歴史が重なるところ。
 
本日午後はぜひ、お時間のある方は金ヶ崎エリアに足を運んでいただき、「みなとまち敦賀」の歴史に思いを馳せつつ、客船のお迎え、お見送りをしていただければ嬉しく思います。

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