東京都知事選「熱は帯びてもクリーンな」活動を

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【朝散歩で出会う、色とりどりの風景(ご近所の方、撮影ご容赦ください)】
 
昨日は、鮮やかに咲く花々を眺めながら(写真のような)の朝散歩から家に戻ると、けたたましく響く消防車の音。
 
音の大きさから、結構近い場所であると推察したところ、スマホに届いた敦賀市防災メール(トンボメール)では、「火災情報」として6月7日午前6時17分ごろ、敦賀市みどりケ丘町付近において建物火災事案が発生し、消防車が出場。
 
みどりケ丘町と言えば、同じ粟野地区で、我が家から3〜4キロ離れた集落ですが、その後の情報では、建設会社社員寮から出火した火は約20分後に鎮火したものの、鉄骨2階建ての2階にある1室約9平方メートルを全焼、焼け跡から1人の遺体が見つかったとのこと。
 
この部屋に1人で住む30代男性社員と連絡が取れておらず、敦賀署は遺体の身元の確認を急ぐとともに出火原因を調べているとあり、まずはお亡くなりになった方のご冥福をお祈りする次第です。
 
なお、出火当時、寮にいた他の10人は逃げ出すなどして無事だったとあり、不幸中の幸いに胸を撫で下ろしたところです。
 
昨日は横浜中華街でも出火し、複数の建物が燃えたとの全国ニュースがありましたが、こうした事案をまさに「対岸の火事」と思わず、今一度我が身に置き換えて注意せねばと思う次第です。
 
さて、火事の話しと合わせて書くにはそぐわないかもしれませんが、「熱くなってもクリーンに」やっていただきたいのが「選挙」。
 
公職選挙法(公選法)は選挙運動の実施期間を、告示日に立候補を届け出てから投票日前日までに限定しており、立候補届け出前の選挙運動は事前運動として禁じていることは周知のところ。
 
また、私も常々注意しているのは、選挙運動の「3要素」。
 
選挙運動と政治活動の違いは判例や学説などから、選挙運動は「①特定の選挙に、②特定の候補者の当選を図ることを目的に、③投票行為を勧める(投票依頼)こと」とされており、この「3要素」が告示日前に揃うと「事前運動」とみなされます
 
ちなみに、政治活動は「政治上の目的をもって行われる一切の活動から、選挙運動にわたる行為を除いたもの」などと解釈されており、幅広く政治活動として許容していることもご紹介しておきます。
 
こう前置きをした上で、いま「熱を帯びている」のは「東京都知事選挙」(20日告示、7月7日投開票)であり、立憲民主党の枝野幸男前代表が2日、東京・有楽町で街頭演説した際、同党から立候補を表明している蓮舫参議院議員(選挙は無所蔵で出馬)について、「皆さんの力で知事に当選させていただきたい」などと訴えたことを捉え、浜田聡参院議員(無所属)は6日の参院総務委員会で問題視。
 
公選法は告示前の選挙運動を「事前運動」として禁じており、浜田氏は「事前運動に該当する要素がそろっている」と指摘するとともに、枝野氏の「蓮舫さんを勝たせよう」との発言や蓮舫氏の「都知事選に挑戦する。皆さんの支援をお願いする」との発言をそのまま放送した一部の民放についても、「同じ罪に当たるのではないか」と苦言を呈しました。
 
これに総務省の担当者は同委員会で「個別の事案について実質的な調査権を有さず、事実関係を承知する立場にない」と述べるに留めたものの、事前運動を巡っては、昨年10月の埼玉県所沢市長選で告示前に投票を呼びかけたとして、県警が今年5月、小野塚勝俊市長を公選法違反の疑いで書類送検している例もあります。
 
先ほど述べた「政治活動」と「選挙活動」は、一般聴衆には分からないだろうと「事前運動」を行うのであれば言語道断。
 
しかも、立憲主義を掲げる野党第一党がルールに則らずに活動することは、まさに「看板倒れ」と言って良いでしょう。
 
定められたルールのもとで、正々堂々と言論で戦うのが民主主義。
 
先の「東京15区 衆院補選」であった「つばさの党」の行為を批判したのであれば、自らも律し、「熱は帯びてもクリーンな」活動を行っていただきたいと強く思う次第です。