外は真夏日、議場は「熱き」一般質問

ブログ 敦賀市議会

国会の「党首討論」は、平成12年に英国議会の「クエスチョンタイム(QT)」を参考に正式に導入されたもの。
 
しかしながら、菅義偉政権時代の令和3年6月を最後に開かれておらず、有名無実化を指摘する声が根強かったことを背景に、与野党は今年4月、今国会中に開催することで合意していましたが、会期終盤のここに来て、19日に開催することで自民、立憲の両国対委員長が合意。
 
3年ぶり、岸田文雄政権下では初めてとなる「党首討論」は、政治資金規正法改正案などを巡る議論が交わされる見通しであり、結果により内閣不信任案が提出されるか否か(おそらく提出するのでしょうが)の「政局」にも通ずることから、今国会の「ヤマ場」として注視するところです。
 
さて、こちらは敦賀市議会。
 
令和6年第2回(6月)定例会の一般質問初日の昨日は、6名が登壇され、防災へのAI活用や子育て支援、水素等の利用促進、金ヶ崎周辺魅力づくり事業、危機管理計画、能登半島地震を教訓とする敦賀市の上下水道などについて質問がされました。
 
6名中3名が質問に挙げた能登半島地震を踏まえた防災関連に関しては、基幹管路の耐震適合率が24.6%(令和4年度末)が全国・福井県平均に比べ低いことから、限られた財源の中でいかに適合率を上げていくか、また20年前と比べ3割減となっている人材の育成と確保をどうしていくか等、今後の水道事業に焦点を当てた深堀の議論を興味深く拝聴した次第です。
 
なお、水道事業者を含めた体制の維持、確保の観点では市長から、DXやAIなどの新しい技術を導入していかないと省力化や省人化が進まないので、各部署ともにアンテナ高く取り組んでいくとの答弁があり、考えに共感したところです。
 
また、子育て支援に関しては、相対的に見て、本市の施策は充実しているものの、新規の支援策あるいは拡充のためには持続的な財政と人的体制が必要であり、他市町の取組みもしっかり勉強していきたい。
 
金ヶ崎周辺魅力づくり事業では、JR貨物から購入した廃線部分を撤去することは考えておらず、活用について様々な意見を伺っていることも踏まえ、引き続き慎重に検討すること、赤レンガ倉庫横の「キハ28気動車」をはじめ、本町第3公園にある「C58型蒸気機関車」に関しても移動が可能かを含め検討していることなどについても答弁あり。
 
とりわけ市民の皆さんの関心が高い金ヶ崎エリアについては、今年度「鉄道公園整備」に向けた調査委託が進めらるところであり、SLや転車台の活用については「可能性を排除せずに」検討いただき、「鉄道と港のまち敦賀」を体現する唯一無二のシンボリックなエリアになることを期待いたします。
 
こうして初日を終え、2日目の今日は同会派(市民クラブ)の豊田耕一議員をトップバッターに質問が進められます。
 
昨日の最高気温は33.3℃の真夏日と「暑い」一日となりましたが、議場では「熱い」議論が交わされています。
 
市民の皆さまにおかれましてはぜひ、議場での傍聴や嶺南ケーブルネットワーク「議会チャンネル」、さらには「敦賀市議会インターネット中継」を通じ、その熱量(もちろん内容も)を感じていただければと存じます。
 

【昨朝は名子での辻立ちからスタート。私も熱量高く、頑張ります。】