「第40期 敦賀市民歴史講座」が始まります

ブログ 敦賀の歴史・文化

天空の城、七間朝一、日本一美しい星空に上庄さといも。
 
ピンと来た方も多いと思いますが、これらは「北陸の小京都」と呼ばれる福井県大野市の名所、名産。
 
昨日は、梅雨前線の影響に伴う大雨が心配される中でしたが、公務にて「大野市政施行70周年記念式典」に出席してまいりました。
 
開式に続き、北陸三県唯一の女性首長でもある石山志保 大野市長より、静かながらも力強い式辞が述べられ、その後は市政功労者表彰、来賓祝辞と続きました。
 
式典の後には「ふるさとの宝を未来へつなぐ」スペシャルムービーも放映されましたが、市民70名が順につなぐ「大野の宝」はどれも思いが込められたものであり、全体を通して「大野愛」あふれる素晴らしい式典であったと感じた次第です。
 
また、開式で昌和した「大野市教育理念」は「明倫の心を重んじ 育てよう 大野人(おおのびと)」。
 
「明倫(めいりん)」とは、大野藩第7代藩主 土井利忠(1811~1868年)が、藩の政治や経済の建て直しには、新しい知識を学んだ人材が必要であるという考えに基づき、弘化元年(1844年)に開設した藩校「明倫館」において、「明倫」という言葉は、「皆人倫を明らかにする所以なり」に由来し、人の生きる道を明らかにすること、すなわち、人として守り、行うべき道を明らかにすることを指しています。
 
この史実に基づいて、大野の教育の全てを貫く普遍の理念を「明倫」と定めているとあり、こうした理念を連綿と継承していることに感銘を受けたところです。
 
「今ある資源を徹底的に大切に」し、歴史と伝統を重んじながら新たな付加価値を創造する「まちづくり」には見習うべき点が大いにあると感じるとともに、大野市の今後ますますのご発展を祈念する次第です。
 
さて、副議長という立場故、こうした貴重な機会に出会えることに感謝する日々ですが、先の「今ある資源」という点では、敦賀には全国に誇る「悠久の歴史」があります。
 
これを継承し、次代につないでいこうと活動を続けるのが、自身も参画する市民歴史団体の「気比史学会」であり、その中心的な活動となる「敦賀市民歴史講座」が今期もいよいよ開始を迎えるタイミングとなっっています。
 
昭和60(1985)年の開講から数え、第40期を迎えた今年度の「敦賀市民歴史講座」。
 
今期は『越の道しるべ《つるが三道物語》』を年間テーマとし、全5講で構成しています。
 
詳細は、以下リーフレットを(拡大して)ご覧いただきたく存じますが、当会の副会長がネーミングした「街道、海道、鉄道」を意味する”三道”の歴史を知ることはまさに、「古より交通の要衝」であった敦賀を知ることであり、講座はどの回も大変興味深く、役員自身も今から楽しみにしているところ。
 

【第40期「敦賀市民歴史講座」リーフレット】
 
なお、気比史学会の会是「過去に学び 未来に期待し 今日に生きる」と併せて、当会が大事にしているのは「史楽」。
 
文字通り、敦賀の「地域史」を市民の皆さんと「楽しみながら学ぶ」のがこの歴史講座の目的。
 
先般、福井新聞など地元紙でも紹介されたため、既に複数のお問い合わせもいただいておりますが、いずれも事前申込み不要、当日先着順(定員100名)で開催します。
 
7月6日(土)の第1講を皮切りに、いよいよ始まる「敦賀市民歴史講座」。
 
市内外を問わずお気軽に、多くの参加をお待ちしています。
 
※お誘いしておきながら、自身は公務のため第1講を欠席しますことお詫び申し上げます。