2020年1月9日
野党一本化に対する自身の考えについて
昨日は終日、季節外れの南風が吹く暴風雨。
福井県内は、JR北陸線の特急が運休になるなど、鉄道ダイヤにも影響が出る状況となりました。
そのような中、昨晩は連合福井新春旗開きが開催され、私も推薦議員として出席して参りました。
連合加盟各産別の皆さんや各団体、推薦議員など、200名を超える参加者のもと、暴風雨を吹き飛ばす元気で鏡割りをした後、新年のスタートが切られました。
冒頭の力強い横山連合福井会長の挨拶を始め、国民民主党、立憲民主党、社民党、各政党県連代表の方からも会ったのは、やはり野党一本化に向けた話し。
横山会長からは、従来からの考えをブレることなく「一本化を強く求めるが、中央での決定がされない限り議論の土俵には乗らない」と連合福井としてのスタンスを示しました。
国民民主党の斉木衆議院議員からは、「野党が安倍政権批判の受け皿になっていないのは、政権を奪る気概が足りないから」としたうえで、「一本化の声は党執行部にぶつけている。連合福井各産別単組の皆さんからも中央に声を挙げて欲しい」との思いが述べられました。
斉木議員からの挨拶を聞き、私の率直な受け止めとして、国民が野党を受け皿として思えないのは「ポピュリズム政治には任せられない」或いは「政党間の不一致課題があって別れたもの同士が元の鞘に戻るだけ」との冷ややかな見方があるからでなかろうかと考える次第であります。
そういった中で、野党一本化に向けて話すとすれば、単に合流か新党かではなく、現政権と対峙するにあたって、いかなる政策を掲げ、そのための政策調整がどのように進んでいるのかということであって、そのことの方向性や説明すらなく、各労組に「中央に声を挙げて」と言っても声の挙げようもないと、その点については甚だ疑問に感じました。
「支持政党がバラバラだと選挙が大変だから」の理由では、それこそ選挙のための統一であって、国民の理解は得られないとも思います。
私は現在、政党無所属のため意見する立場にありませんが、自論を述べさせていただくとすれば「政権交代可能な二大政党制」とは、日本の歴史や文化を礎とした国家観を有し、中道のスタンス且つ現実的な政策選択に向け是々非々で論議が出来る政党の存在を言うのであって、現政権と180度考えを異にするような政党、政権批判のみを身上とするような政党、前述のポピュリズム政党であってはならないと考えます。
とりわけ、野党間での不一致課題でもありつつ、国家の根幹を成す改憲、外交防衛、安全保障やエネルギー政策に関しては、方向を見誤ったり、急展開で政策転換していては国民生活や経済に大きな影響を与えるばかりでなく、国益を失することになりえないことから、特に重要な視点として持っていなければならないと思います。
中東情勢は「緊迫」から「危機」となりました。
これに対する各国の対応を見るにつれ、国際社会の中での日本の役割やあり方を問われる日は遠くありません。
そうした視点を踏まえつつ、野党一本化のみならず政党政治に対する私自身の考えをしっかり持ち、今後対応していく所存です。