第39号議案「敦賀市児童生徒の重大事案調査委員会設置条例制定の件」について継続審査を終える

ブログ 敦賀市議会

国際原子力機関(以下、IAEA)の調査団が複数回の現地調査を経て、2年近くかけてまとめた包括報告書。
 
昨日、岸田首相はIAEAのグロッシ事務局長と官邸で面会し、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出計画への評価を盛り込んだ、この包括報告書を受け取りました。
 
海洋放出に関し、私としては以前より、科学的見地から当然のことと捉えていましたが、IAEAは報告書で、放出は「国際的な安全基準に合致する」と結論付けており、政府は、科学的な安全性の裏付けとなる報告書の内容を国内外に発信するとともに、「夏頃」とする放出開始時期の検討に入るとしています。
 
先般、公明党代表から(処理水の海洋放出を)「海水浴シーズンは避けるべき」との発言がありましたが、こういった発言こそが「風評加害」となることが何故分からないのか。
 
「科学が風評に負けてはならない」との思いをもって、政府においては、科学的根拠をもって説明責任を果たすことはもちろんのこと、国内外に対しても毅然とした態度で、予定した時期での放出実施に進んでいただきたいと考える次第です。
 
さて、話しは変わり、敦賀市議会は昨日から特別委員会。
 
午前中は原子力発電所特別委員会、午後は新幹線対策特別委員会が開催されました。
 
また、一昨日の文教厚生常任委員会で継続審査とした、第39号議案「敦賀市児童生徒の重大事案調査委員会設置条例制定の件」(教育委員会)については、新幹線対策特別委員会が終わった後、16時より委員会を開催。
 

委員会では、修正動議を提出した委員からまず、動議撤回の申し出があり、委員会としてこれを承認。
 
その後、同じ委員より、さらに新たな修正案が提出され、これに対する提案者からの説明、質疑を行った上で、討論、採決へと進みました。
 
結果、修正案は賛成少数で否決、原案を賛成多数で「原案の通り認めるべきもの」と決しました。
 
児童生徒のいじめ等による重大な事案について、事実関係の確認及び再発防止を図るための調査委員会と教育委員会との関係性、内容の公表の点に論点が集まった訳ですが、ひとつ、こうして委員会審査の中で深掘りの議論となったことは有益であったと思います。
 

【委員会を終えて。委員長として、ひとつ経験させていただきました。】
 
一方、本会議での委員長報告と採決を残すものの、原案通りとなった場合においても、条例に付随して策定するとある「ガイドライン」がどのような内容で作成されるのかなどについては、今後しっかり確認していくべきものと考える次第です。
 
こうして日程は進み、今日の午前中は廃棄物対策特別委員会、明日は補正予算案の採決を行う予算決算常任委員会(全体会)となります。
 
中盤から終盤へと進む中において、会派においても各議案、請願に対する賛否、討論の実施などについてはしっかりと共有していきたいと思います。
 

【市役所入口にある案内サイネージ。会期は7月11日まで。】