日本の人口が過去最大の落ち込み

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春の陽気を通り越し、車に乗っていると暑ささえ感じる昨日の最高気温は21℃。
 
気温はこの週末さらに上がり、明日は25℃近くになる予報となっておりますが、急な気温変化に体調を崩されることのなきよう。
 
暑さに体が順応するまでの間は熱中症などになりやすいことから、野外での作業やレジャーなどにおいては十分気をつけてお過ごしください。
 
さて、色々な方とお話しをするに、どなたからも聞こえてくるのは「人手不足」や「担い手不足」の話しであり、とりわけ地方における深刻な「人口減少社会」の影響を如実に感じるところ。
 
昨日、これを裏付けるデータが総務省から公表され、令和5年10月1日時点の人口推計によると、外国人を含む総人口は1億2,435万2千人で、前年同月に比べ59万5千人減少。
 
マイナスは13年連続で、日本人は83万7千人減の1億2,119万3千人と、比較可能な昭和25年以降で過去最大の落ち込みだったとありました。
 
総人口の年齢別で、後期高齢者となる75歳以上は、団塊の世代が令和4年から加わり始めたことで71万3千人増の2,007万8千人となり、初めて2千万人超。
 
また、将来を担う0~14歳は32万9千人減の1,417万3千人で、全体に占める割合は11.4%で過去最低を更新。
 
主要な働き手となる15~64歳は25万6千人減の7,395万2千人で、高齢化も進み、働き手の確保が重い課題となっていることが数字からも分かる状況となっています。
 
同様に、敦賀に置き換えてみますと、総人口は、最大値の69,301人(平成17年)から令和6年3月末現在では62,531人と6770人減少(9.8%減)。
 
65歳以上人口は、統計データのある平成18年の14,280人(20.65%)から令和5年9月では18,770人(29.78%)まで上昇。
 
人口動態における出生数は、最大で750人あった平成6年から、令和5年では368人まで減少。
 
約30年で49%まで減ったということになります。
 
これは、敦賀市のホームページ上にあるデータから読み取れる範囲の数字ですが、これだけ見ても深刻な「人口減少」を肌で感じるとともに、今後この地域社会をどうやって支え、維持していくのかを真剣に考え、実行に移さねば、その先にあるのは「地方消滅」や「地域崩壊」の言葉しかないと危機感を募らせる次第であります。
 
52歳の私は団塊ジュニア世代で、我々が65歳を迎える2040年頃は老齢人口がピークになる、いわゆる「2040年問題」があり、その時の20代人口は、老齢人口の約半分しかいないことが、人口推計から予想されています。
 
「後送りしてはいけない問題」は数多くあれど、地方のみならず国力の維持、さらには国体の維持を考えた時に、最も大きな問題は「人口」であり、政治や行政に留まらず、皆でこの問題を共有することが肝要と考えるところ。
 
社会保障に関しては、現役世代3人で老齢者1人を支えていると言いますが、この先どうなっていくのか。
 
自分の子や孫に負担を強いることが確実な状況を少しでも緩和できるよう、決して諦めることなく、少子化対策、人口減少対策に真剣に取り組んでいく所存です。
 

【写真は、昨日の仕事帰りに立ち寄った「気比の松原」。盛衰を重ねる人間社会と古より変わらぬ風景。維持することの尊さを感じた次第です。】