敦賀を盛り上げる高校生パワー!

ブログ まちづくり

待ちに待った球春到来。
 
昨年は新型コロナウイルス感染の影響により中止となった選抜高校野球ですが、今年は無事に開幕を迎えました。
 
試合のほうはニュースでダイジェストしか観れませんが、アルプススタンドから送られるのは声援の代わりに拍手、ブラスバンドの音色は生演奏ではなく母校で録音してきたものなど、やはりここでもコロナ感染対策に配慮しての大会運営ではあるものの、こうして夢舞台の甲子園球場で選手がハツラツとプレーをする姿が見られるだけで、本当に良かったと思うもの。
 
初日から明徳義塾vs仙台育英の好カードを始め、3試合とも接戦の試合で幕をあけましたが、5年ぶり8回目の出場となる地元敦賀気比高校の試合は、大会第5日の3月23日第3試合、相手は関東地区大会準優勝の常総学院(茨城)。
 
初戦突破で波に乗り、2015年選抜以来の全国制覇を!と言いたくなりますが、ここは甲子園でプレー出来ることへの喜びを噛み締めながら、1戦1戦大切に戦っていただき、敦賀に盛り上がりをもたらせてくれることを期待したいと思います。
 
こうして、高校球児のプレーが全国に元気を与えている訳ですが、ここ敦賀では市内の高校生が、まちを盛り上げる活動を繰り広げています。
 
ひとつは、敦賀工業高校の生徒が製作した北陸新幹線敦賀開業に向けた「カウントダウンボード」。
 
実は、昨年末には、敦賀駅交流施設「オルパーク」にて、同校の情報ケミカル科と建築システム科の生徒が製作した北陸新幹線開業予定のイルミネーションが点灯され、駅の利用者皆がそのネオンに魅了されたところ。
 
今回も同じくオルパークの通路にボードを設置。
 
開業日を2024年3月31日に設定(開業日が決定すれば切り替えるとのこと)したボードは、単に開業日までの日数を表示するだけでなく、敦賀までの沿線停車駅ボタンに触れると、そこから東京までの乗車時間に切り替わるという優れもの。
 

【開業までの日数を表示(私が訪れた3月4日時点の日数は、1123日でした)】
 
さらに、このボードは表裏で敦賀気比高校とコラボしていて、駅正面から見ると何と、ガラス越しに氣比神宮の大鳥居を新幹線がくぐる絵が描かれていました。
 

【左下の絵がカウントダウンボードの裏面、気比高生が描いた氣比神宮と北陸新幹線】
 
また、このオルパークにはもうひとつ高校生の作品が。
 
コロナ禍で沈みがちな人を元気づけたいと、今度は敦賀高校の生徒が天井からカラフルな傘をつるす装飾「アンブレラスカイ」を設置。
 
アンブレラスカイは2012年、ポルトガル中部の街アゲダの芸術祭で初めて行われ、傘と光が織りなす美しさからSNSなどで人気を呼び、これまで国内外の各地で実施されてきたとのことであり、同校では昨年11月に生徒会の発案で「上を向いて歩こうプロジェクト」として始動、1、2年生総勢50人で取り組まれたとのこと。
 
生徒は市内の小中学校や図書館などで不要な傘を集めて回ったり、敦賀商工会議所青年部に依頼し、設置費や材料費などで協力してもらったほか、活動費の足しにと募金も行ったうえで、2月19日には約100本の黄色やピンク、水色など色とりどりのアンブレラが見事に設置されました。
 
既に設置から1ヶ月が経過をしてのご紹介で恐縮ですが、生徒たちの「コロナ終息の願いを込めた」との思いが駅を訪れた人皆に伝わったものと思います(私も見上げてジーンときてしまいました)。
 


【ライトに照らされる夜だと一段と綺麗かも】
 
こうして市内にある3校の高校それぞれが何か敦賀のため、皆を元気付けようと取り組まれる姿には胸を打たれるばかりです。
 
首都圏の緊急事態宣言もようやく明日21日に解除。
 
引き続きコロナ禍は続きますが、この高校生パワーをまちの活力に変え、上を向き、前を向いて前進するのみであります。