2023年4月16日
政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の時代のことを考える
衆院和歌山1区補欠選挙応援で、和歌山市の漁港を訪れた岸田文雄首相の近くに15日、筒のようなものが投げ込まれて爆発した事件。
幸い、狙われたと思われる岸田首相は無事であったことやその場に居た聴衆の皆さんも大事に至ることなく、胸を撫で下ろしたところ。
しかしながら、選挙は民主主義の根幹を成すものであり、今回のような選挙遊説中を狙った暴力行為は断じて許されるものではありません。
その場で取り押さえられた木村容疑者は、故安倍元首相を襲った山上被告と同じく、単独でテロ行為に及ぶ「ローンオフェンダー」の可能性があるとされ、こうしたローンオフェンダーによる犯罪の芽を早期に発見するとともに、選挙戦における陣営あるいは聴衆の皆さんにおかれても、警戒を強めねばならないと考える次第であります。
さて、そうしたなか迎える統一地方選挙後半戦。
ここ敦賀市においては、市長選は新人同士の一騎討ち、市議選は定数22人に対し、現職14、元職1、新人9の計24人が出馬を予定と、8年ぶりに選挙戦になる見通しとの報道がされています。
4年前の選挙を振り返ると、初陣だった私にとって、告示日の17時に、立候補締切の時点で候補者が定数と同数、つまりは「無投票」となった旨連絡を受けた際の、何とも言い表せない感情は今でも鮮明に思い出すところ。
選挙後は、とりわけ、私を含む8人の新人議員に対し、「負託を受けていない者が議員をやっている」などと辛辣な声を掛けられたこともありましたが、そんな中で、福井新聞の読者投稿欄にあったひとつの記事が目に止まり、切り抜いて、今でも大切に保管しています。
以下、記事の内容をご紹介します。
「敦賀市会の運営 新人議員活躍を」
敦賀市会は戦後初の無投票となった。その中で8人の新人と5人の女性議員が誕生した。定数を現状維持と決めた議会。それだけに新人議員らの熱心な議会運営に期待する。清新な心で民意を吸収してほしい。原子力、新幹線、まちづくり、人口減少などへの心意気を期待している。
これは市民のためになると思ったことは、積極果敢にイニシアチブをとってほしい。選挙の「洗礼」を受けないだけに、これまで無投票のなかったことを心に刻み、マイノリティの声を議会に反映してほしい。市民のために汗をかいてこそ、信頼の絆が結ばれる。世界の偉人や聖人が残した格言・警句を集めたアフォリズムに「政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の時代のことを考える」とある。
この記事を読んで以来、いかなるネガティブな言葉があろうとも、こうしてエールを送っていただいた方の期待に応えることを常に念頭に活動に邁進してきたところです。
そして4年が経ち、投稿された方の目に、新人議員の働きはどう映っているでしょうか。
そして、今日からはいよいよ選挙戦。
初陣の前回と違い、新人のような期待票はありません。
ただあるのは、この4年間の活動に対する評価のみであります。
いわば、私にとって今回の選挙は「4年分の通知簿」。
「政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の時代のことを考える」とのスタンスのもと、愛する敦賀、そして大いなるポテンシャルを持つ敦賀を「活力と魅力あふれるまち」にするための具体策を正々堂々と訴えるとともに、これまでお支えいただいたすべての皆様への感謝の気持ちを乗せ、今日から7日間、全身全霊を懸け戦ってまいります。
さぁ、いざ出陣!
【思いはすべて「活力と魅力あふれる敦賀の未来のために」】