2019年9月14日
事実に基づきお詫びと反省(千葉大規模停電)
まずは反省とお詫びから。
昨日の千葉県内での停電対応の投稿の中で、「千葉県知事と千葉市長が」電力会社に批判的な発言をしていると記載しましたが、熊谷千葉市長は前置きとして「(東電に対して)全力で復旧対応してくれている」としたうえで、「楽観的な見通しは関係者の対策に影響を与えるので、最悪な事態を想定してやって欲しい」と発言されていたことを把握しました。
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今回の災害を振り返っての話を言ったまでで批判的発言として報道されるのは心外です。特に東電に対してはその前に「全力で復旧活動をしてくれている」と言った上で、楽観的な見通しは関係者の対策に影響を与えるので、最悪な事態を想定してやって欲しいとの趣旨です。無駄に対立劇を作らないで下さい。
— 熊谷俊人(千葉県知事) (@kumagai_chiba) September 12, 2019
既に記載は修正いたしましたが、「事実を把握したうえで発信すべきと」言っておきながら、自身が「切り抜き報道」に乗ってしまったことを反省するとともに、熊谷俊人千葉市長には深くお詫び申し上げます。
さて、「事実に基づく」に関しては、内閣改造で最も取り上げられている小泉進次郎環境大臣が、福島第一原子力発電所の処理水海洋放出に関する「海洋放出しかない」との前環境大臣の発言を踏まえ、昨日、福島県を訪問し「お詫び」しました。
本件に関しては、東京電力が処理水の分析結果をHPでも公開し続けていますが、原子力規制委員会においても議論がされ、更田委員長からも、「処理済水の濃度が規制委員会の告示濃度制限以下、要求を満足する形での放出である限り、環境への影響や健康への影響は考えられない」との考えを示しています。
こういった、規制機関の見解がある中で、大臣が「お詫び」をするということは、「現政府では実施しません」と言ってるに等しく、科学的議論を無視してしまっては、国民は何を信じれば良いのか。
逆に風評はますます広がるばかりか、放出はけしからんと騒いでいる韓国が喜ぶなど国際世論までおかしくなるのではないかと懸念する次第です。
就任後の会見においても、今後の原子力に関して様々な発言をされていますが、疑問符がつくことばかり。。。
時の大臣の発言は、原子力のみならず、課題ひとつ取っても日本の将来や国民生活を左右する訳であり、パフォーマンス、ワンフレーズ政治だけはご勘弁。
環境省を所管し、地球温暖化対策を大きな課題とし取り組むという以上、客観的事実と科学に基づいた対応を願うところであります。
昨日は、関電労組若狭地区本部の定期大会にお招きいただきました。
私からは、日頃の感謝と発電所の安全な運営に対する敬意など来賓というより同志としてのご挨拶をさせていただきました。
千葉県では、今日もこの暑さの中での停電復旧作業が続きます。
心待ちにしている停電エリアの皆さんに少しでも早く電気が届けられますこと、献身的に作業に当たられている全ての作業員の皆さんの安全を願います。