リラ・ポートの指定管理者指定などについて委員会審査を行う

ブログ 敦賀市議会

一昨日のブログで期待を込めて「金」ではないかと予想した「今年の漢字」ですが、見事的中しました。
 
昨日、京都市東山区の清水寺で発表された年末恒例の「今年の漢字」は「金」。
 
東京五輪・パラリンピックで日本人選手が計40個の「金」メダルを獲得したことや、大リーグMVPの大谷翔平選手や最年少四冠を達成した将棋の藤井聡太棋士らによる国内外での「金」字塔の打ち立て、新型コロナウイルス対策のための給付「金」などが主な理由とのこと。
 
実は、金が選ばれたのは4回目、いずれも五輪が開催された年ということで、私の予想はある意味ベタであった訳ですが、的中すればやはり嬉しいもの。
 
清水寺の森貫主は豪快に揮毫した後、「東京五輪で制限がある中、努力を重ねた選手たちの熱意を筆にのせて書いた。来年はこの金が一層輝くように平和な世の中になることを願う」と話したとあり、コロナ禍を耐え続ける皆さんにとっても通常を取り戻す年になればと願うところです。
 
さて、今週から後半戦に入った敦賀市議会12月定例会は昨日、各常任委員会を開催し、付託された提出議案について審査を行いました。
 
私が所属する産経建設常任委員会においては、第88号議案では長谷地区農業集落排水処理区の公共水道への統合に伴う「敦賀市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例改正の件」、同じく89号では「敦賀市集落排水処理施設の管理に関する条例の一部改正の件」、90号では敦賀きらめき温泉リラ・ポート及び敦賀市グラウンドゴルフ場(リラ・グリーン)に係る「指定管理者の指定の件」、91号では敦賀駅交流施設(オルパーク)及び敦賀駅前広場に係る「指定管理者の指定の件」、93号では田結の産業団地の最終区画を売却する「市有財産の処分の件」と5件の議案について。
 
さらには、福井県農民連敦賀支部より提出された請願1件を加えた事項について、約2時間に亘り審査を行った訳ですが、傍聴者の数からしてとりわけ注目の高かった案件は、リラ・ポートの指定管理者指定の件について。
 
リラ・ポートを巡るこれまでの経過は割愛いたしますが、本委員会としても過去にあった一連の事象を二度と繰り返さないようにとの思いのもと、再発防止の対策状況やそれに沿った行政事務行為の履行状況などについて所管事務調査の場などを通じ確認してきたものであり、そうした背景もベースに昨日も詳細な審査が行われました。
 
市が指定管理者として指定すべきとする「Oneteam」(株式会社アイビックスを代表、越前健康開発有限会社を構成員とする共同事業体)に関しては、先に行われた指定管理者候補者選定委員会において、申請した3団体のうち、どの評価項目においても高い評点を得ている訳ですが、審査において確認した特筆すべき点として、公認会計士らが各種財務諸表などを確認した結果、財務基盤が最もしっかりしていたこと、越前健康有限会社は県内の温浴施設、南越前町はなはす温泉、福井市美山楽く楽く亭、セントピアあわらなどで運営実績があること、雇用や材料調達等に関しては地元採用・業者を優先とする考えであること、北陸新幹線開業を見据えた3年目以降の新たなコンセプトとして、グラウンド・ゴルフ場の第二駐車場でのグランピングやドッグランエリアの整備などを計画として持っていることなど、その他にも理事者が「Oneteam」を指定するとする評価・妥当性について深堀りの確認を行いました。
 
また、指定管理期間は令和4年4月1日から5年間としており、不測の事態がなければ4月1日からの運営再開とし、議決後準備を進めたいとの考えも確認をしました。
 
そうして質疑を終えた後の討論では、「しっかりとした共同事業体であり、今後は市民が望む早期再開に向け進んで欲しい」旨の意見があり、採決では全会一致にて「Oneteam」を指定管理者に指定することに決しました。
 
委員会での審査結果については、定例会最終日21日の本会議にて、委員長である私より報告させていただいた後、採決することとなります。
 
本件に関しては、敦賀市議会初の百条委員会を始め、その後の所管事務調査などを含めその殆どに携わってきた私としては、これまでも決定権者である議員の責任感と役割を重く認識のうえ慎重に対応してきた訳でありますが、指定管理者の指定が正式に議決されればいよいよ運営再開に向けた準備が本格化することとなります。
 
市民の皆さまにおかれては、突如の営業休止から既に約1年10ヶ月が経過をしており、どこが「早期再開」と言えるのかとお叱りを受けるかもしれませんが、2社に亘る前指定管理者の経営不振があったことを重く受け止め、前述の通り「二度と繰り返さぬ」との思いのもと対応してきたことだけはご理解いただければと思う次第です。
 
運営の再開、そしてその後も経営基盤を安定させる(お客さんの入り込み数を増やす)ためには、今ある壁「コロナ禍」が取り除かれなくてはなりませんが、冒頭の貫主の言葉にあるよう、そこから脱するという意味での平和が訪れた後は、ここリラ・ポートが市民の皆さんの笑顔が集う、癒しの場にせねばと強く思うところです。
 
以前に撮影したリラ・ポートは夕日に照らされ「金」に輝いていました。
 
市民の民さんにご迷惑をお掛けしたその期間分をお返しする気持ちで、今後はこれまで以上に輝く施設となるよう、私自身も引き続き責任感をもって対応していく所存です。
 

【このブログにもう何度も登場したことのあるリラ・ポートの写真。再び賑わいが戻る日を願って。】