「球都・敦賀」にふさわしいスコアボードが完成

ブログ 敦賀と野球

「今後このスコアボードが新しくなりました総合運動公園野球場において、球都・敦賀にふさわしく、多くの熱戦が繰り広げられることを期待しております」
 
これは、昨日の福井新聞に掲載された広告「祝 敦賀市総合運動公園野球場スコアボード改修工事完成」での、渕上隆信敦賀市長あいさつの一節。
 
私も全く同じ気持ちであります。
 
ちなみに、ご存知の方には釈迦に説法となりますが、野球どころ、野球が盛んなまちを表す“球都”は、千葉県木更津市、群馬県桐生市、愛媛県松山市、そして福井県敦賀市と全国に4つしかないと言われており、ここ敦賀は、大正から昭和初期にかけて「北陸では無敵」と呼ばれた敦商(とんしょう)の活躍、そこから成る野球好きの市民性がルーツとなっています。
 
実は、私のブログのカテゴリーに「敦賀と野球」を置いているのも、自分が野球好きということに加え、そうしたルーツにつながるような出来事を書き残したいとの思いからきていることを捕捉しておきたいと思います。
 
さて、その敦賀市総合運動公園野球場の“新”スコアボードですが、改修工事が終わり、昨日の全国高校野球福井県大会にて初使用。
 
昨朝は、公式戦を前に、市教育委員会並びに工事を担当した都市整備部のご配慮により、市議会議員にお披露目会と称した説明会を開催いただきました。
 
1987年に同野球場が竣工した際に「手書き式」であったスコアボードは、その後、2001年には当時主流であった「磁気反転式」(オセロのように単色の色板を反転させる方式)に生まれ変わったものの、約20年が経過し、機器の老朽化が進んだことに加え2019年頃から不具合が発生、昨年の夏の高校野球大会前にはとうとう制御不能の状態となったもの。
 
こうした変遷を経てきたスコアボードは、改修により、今度は最新の「LED方式」に生まれ変わり、従来に比べ高輝度で優れた視認性、表示が瞬時に切り替わる応答性を有していること、UMPIREの部分には、球速や球数、メッセージなどを自由に表示することができる機能を付加するなど、選手や観客にも見やすく、分かりやすいものになったことを実物にて確認することが出来ました。
 

【この日の第1試合、勝山高校vs武生高校の試合で初使用されたスコアボード】
 
また、以前にも申し上げたことの再掲となりますが、もうひとつ、私にとってかなり嬉しくも感激したことは、当初8月末としていた工期を「何とか夏の高校野球県大会までに間に合わせる」との思いを持って、敦賀市、受注者である酒井電機株式会社、機器製造にあたった東芝EIコントロールシステム株式会社など関係者の皆さんが対応にあたられ、こうして現実として「完成が間に合った」ことに対し、そのご尽力に心より感謝申し上げます。
 
加えて、忘れてならないのは、昨夏の制御不能以降、表示機能の無い野球場を見るに見兼ねた敦賀工業高校野球部の生徒らが中心となって製作していただいた「仮説スコアボード」については、この間見事に代役を務めてくれました。
 
今後は、別の場所で引取先が決まっているようですが、球児の思いが込められたこの仮設スコアボードが、今後新たな場で活躍されることを願っています。
 
さて、話しを高校野球県大会に戻しますと、雨で第3試合が中止になった敦賀会場でしたが、今朝の天気を見ると何とか試合が出来そうです。
 
そして何と天の巡り合わせか、本日の第2試合には敦賀工業が科学技術高と、第3試合には敦賀高校が高志と、敦賀勢が登場します。
 
昨日報道があり、私も極めて残念でならないのですが、新型コロナの学校クラスターで大会出場辞退を余儀なくされた福井商業高校野球部の計り知れない無念、思えば昨夏は、甲子園への道さえ閉ざされた先輩たちの無念など、こうして「聖地甲子園」をめざして試合ができることの大切さを思いながら、この新たな環境のもと、本日登場する両校に敦賀気比高校を加えた敦賀勢3校には、「球都・敦賀」を代表するにふさわしいプレーで健闘されることを強く願って止みません。