2021年7月12日
「有観客」は同時に「観客の高いモラル」が求められるもの
久しぶりに雨もなく、時折晴れ間も覗いた昨日。
天気に加え、コロナ感染の状況も睨みながらではありますが、先週雨で順延となった町内の「総出」を行いました。
8時30分のサイレンを合図にと言いたいところですが、8時過ぎあたりからは各班ごとの清掃エリアにチラホラ人が集まり、流れで作業開始。
マスクを着用しての作業ということもあり、朝の比較的涼しい時間帯に短時間で作業を行なっていただき、ゴミステーション周りや公園、空き地などがスッキリ美しくなりました。
その後は、区役員も加わり、各班単位で班内の課題や区への要望事項を話し合う「班別常会」を行い、解散。
こうしたちょっとした集まりでの皆さんの笑顔を見るに、やはり住民同士が顔を合わせ、コミュニケーションを図る場があるというのは非常に大事なことと改めて感じました。
町内では、お祭りなど各種行事の中止を余儀なくされる中でありますが、屋外など感染リスクを見極めつつ行事再開の判断をしていかねばと思うところです。
その後は家の用事を済ませ、昨日お伝えした敦賀市総合運動公園野球場での甲子園県大会に、第2試合では敦賀工業、第3試合では敦賀高校が登場するとあって、観戦のため球場へ。
福井県高校野球連盟では、福井県独自の緊急事態宣言が解除された後の試合は、観戦に必要な情報の事前提出、入口ブースでの検温、消毒、出入口を一方向とするほか、もちろん観戦時は拍手のみとするなど、対策を講じたうえで「一般観客あり」での大会運営をしているところ。
私は敦賀工業の試合の終盤あたりからの観戦となりましたが、保護者席、一般問わず、場内の皆さんはルールを守って観戦されていました。
とりわけ、打席に入る際のコールに合わせた「頑張って!」の気持ちが込められた拍手には、心温まるものがあるなど、逆に大声で騒ぎ立てることなく、こうした応援スタイルというのも良いのではと思ってしまうほど。
試合のほうは、敦賀工業が科学技術を5-4で、敦賀高校が高志を4-3で下し、ともに初戦突破。
これで、シードの敦賀気比を含めた敦賀勢、さらに既に勝利している美方、若狭とともに嶺南勢はすべて2回戦進出となりました。
【敦賀工業に続き、勝利後の校歌を聞く敦賀高校。昨年味わえなかった光景だけに喜びもひとしおです。】
と言いつつ、本日からの2回戦では、敦賀気比と美方の対戦となるため、いわゆる「潰し合い」となり勿体無いのですが、とりわけ敦賀勢3校には「甲子園」に向け、快進撃を続けて欲しいと願うところです。
こうして、球場でミットに納まるボールの音、打球の音、そして拍手を聞きながら観戦していると、コロナ前に戻ったかのような錯覚に陥る訳ですが、先ほどの町内行事と同様、観戦状況を見極めながら、コロナ対策を講じ「有観客」とする判断は、私は妥当と考えるところです。
悲しいかな、昨日は球場内でただ一人、声を出している高齢の男性がいましたが、そうした一人の行動で大会全体が否定されることや「無観客」になることがあってはなりません。
屋外競技とはいえ、この世に「ゼロリスクはない」との認識に立てば、「有観客」は同時に「観客の高いモラル」が求められるもの。
本日以降も続く大会ですが、こうした認識のもと、皆がルール遵守で、大会運営に協力していくことが、コロナ禍で甲子園を懸けて戦う球児たちを応援することになると、強く思った次第です。