「敦賀港(鞠山南地区)複合一貫輸送ターミナル整備事業」が着工

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北陸新幹線敦賀開業以降、ありがたいことに全国版のテレビ番組でも取り上げられる機会が多い敦賀。
 
昨晩は「バナナマンのせっかくグルメ」という番組で、その名の通りバナナマンの日村さんが敦賀を訪れ、定吉(さだよし)さんの「刺身定食」にヨーロッパ軒の「カツ丼」、すずやさんの「おろしそば」を堪能。
 
日村さんはもとより、スタジオで食した皆さんからも絶賛いただき嬉しい限り。
 
いずれも敦賀のソウルフードですが、番組を機に、今後より多くの方に味わっていただけれたらと思った次第です。
 
さて、こうした敦賀の自慢はいくつもありますが、その中でも最たるものは、古より天然の良港として栄えてきた「敦賀港」。
 
現在では、韓国との外貿コンテナ・国際RORO航路や北海道・九州と北陸・関西・中京圏を結ぶ重要な幹線航路が就航し、国内外の物流拠点となっている敦賀港は、昨年11月に鞠山南地区の拡張工事を終え、供用開始されたばかりのところ、昨日は「敦賀港(鞠山南地区)複合一貫輸送ターミナル整備事業着工式典」が開催され、私もこれに出席してまいりました。
 

【式典で工事の安全を願う「鍬入れ」の様子】
 
この事業は、内航RORO船(敦賀ー博多航路)の大型化に対応するため、鞠山南地区において複合一貫輸送ターミナルを堅備し、ユニットロード物の取扱いを集約し、ふ頭再編を行うことで、地域産業の競争力強化を図るとともに、耐震強化岸壁として終備することにより、サプライチェーンの強靭化、災害対応力の強化を図るもの。
 
総事業費185億円を掛け、岸壁(耐震)220m延伸、ふ頭用地4.8haを拡張するもので、岸壁は国直轄、ふ頭は福井県の事業として行われることとなっています。
 

【工事概要図(国土交通省資料より)】
 
式典では、主催者を代表し、国土交通省からは堂故副大臣、福井県からは杉本知事がそれぞれご挨拶されるとともに、国土交通省からの事業概要説明では、事業効果として、本事業完了後には、内航RORO船(敦賀一苦小牧)航路と大型化する内航RORO船(敦賀-博多)航路との接続貨物の荷役作業が効率化し、輸送コストの削減が図られることで、北海道-九州間を最速でつなぐ日本海側における海上輸送網の強化が図られること。
 
また、外航RORO船の貨物も集約することで背後企業の競争力強化及び国内外への安定的な供給が可能となるうえ、発災時においても耐震強化岸壁を活用した海上輸送が可能となることから、社会・経済活動が維持されるとともに、緊急物資輸送も可能となることで、地域の安全・安心を確保することが期待されるとありました。
 

【事業前後比較。整備後は、鞠山南地区にRORO船2隻が接岸できるようになる(国土交通省資料より)】
 
こうして国・県が立て続けに、巨額を投じて拡張、機能強化が図られることを思えば、敦賀港に対する期待の高さが伺い知れるところ。
 
挨拶で杉本知事が仰った「港に北陸新幹線。敦賀には物流でも人流でも能力を発揮いただきたい。」との言葉が印象に残りましたが、全国でも有数の「交通の要衝」である敦賀。
 
古から続くまちのコンセプトに誇りと自負をもって、さらに発展あるのみです。