敦賀の水道は、資源も人も「貴重な宝」

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秋晴れが戻った昨日の敦賀。
 
朝夕はめっきり涼しくなったというのに、まだ半袖短パンで寝ている私が言うのも何ですが、皆さまにおかれましては体調管理に十分ご留意のうえお過ごしくださいませ。
 
さて、昨日は「世界は熾烈なエネルギー獲得競争だ」と書きましたが、同じ分野の話しで、13日に国際エネルギー機関(IEA)が公表した世界エネルギー見通しで、脱炭素に向けては年間4兆ドル(約450兆円)の投資が必要との見解が示されました。
 
現状の3倍以上にあたる投資水準にあたるそうで、再生可能エネルギーや水素などへの投資を加速させる必要性を説き、先進国を中心に脱炭素への投資が増える一方、新型コロナウイルス禍の経済対策(エネルギー需要増)として石炭火力発電所が建設されるほか、中国など新興国を中心に石炭の利用が増えるなど逆行する動きもあり、IEAは2021年の排出量の増加幅はリーマンショックの際に次いで過去2番目の大きさになると見ているそう。
 
目標としての脱炭素は理解するものの、ここでもやはり背に腹を変えられない、低廉で安定した電力供給をいかに確保するかこそ、真の世界の潮流であると認識しておきたいと思います。
 
こうして、どちらかと言えば経済的需要との見方をしてしまいがちですが、そもそも電力は人々の生活に関わるラインラインであり、無くてはならないもの。
 
また、同じライフラインで重要なのは「水」でありますが、先般、市役所にお勤めの方が投稿されたFacebookにて、今月3日、和歌山市で水道用の橋の一部が崩落して大規模な断水が発生した件を受けて、敦賀市の職員2名が給水活動を支援するため現地に派遣されていることを知りましたが、その後任務を終えて帰敦し、13日には敦賀市長に活動の成果を報告したとの新聞記事がありました。
 
Facebookでは、応援給水に派遣されたのは、上水道課の職員2人と給水車ということで、当時断水は解消しましたものの飲用には使えない状況であることを踏まえ、15日まで応援給水の予定とありましたが、既に帰敦されたところを見ると、予定より早く飲用可のレベルにまで復旧されたことと推察するところです。
 

【現地で災害復旧対応にあたる敦賀市上水道課の職員さんと給水車(上記のFacebook投稿より)】
 
別のニュースでは、和歌山市の断水は、約6万戸が影響を受ける大規模なものとなる中、敦賀市から派遣のお二人は、4日間に亘って和歌山市内の4つの小中学校で給水活動を行い、水を求めて集まる大勢の市民への対応を行ったとしたうえで、水を入れる容器を持っていない市民が多かったため繰り返し使用できるポリエチレン製の「応急給水袋」が非常に役立ったことなどを報告されました。
 
また、現地の市民からの感謝の言葉を励みに活動を続けたことなども伝えていました。
 
現地に派遣された敦賀市上水道課の課長補佐は「今回の活動を通して、敦賀市でも老朽化した水道管への対策に取り組んでいくことが改めて大事だと感じました」と話したとありました。
 
市長からは「給水支援お疲れ様でした。ゆっくり体を休めてください。」との労いの言葉が贈られたともあり、私も全く同感。
 
こうして、敦賀でのご経験と技術を生かし、重要なライフライン復旧に寄与されたことを労うとともに、一市民としても大変誇りに思うところです。
 
ちなみに、敦賀の水道事業に関しては、過去に私もブログ掲載しており、一言でいえば「敦賀の水は安価で安心、貴重な宝(財産・資源)」でありますので、関心ある方はぜひ、以下リンクからお読みいただければと存じます。
 
 →→→国民の生命を守る「自衛隊」と「水道事業」(2020年2月16日ブログ)
 
 →→→考えを知ってもらうために【敦賀市水道事業給水条例の一部改正】に対する討論全文(2020年3月27日ブログ)
 
 →→→令和3年10月より上下水道料金改定。使用者公平負担の原則に則り、何卒ご理解を。(2021年8月23日ブログ)
 
なお、最後の課長補佐の言葉にあった「水道管の老朽化」に関しては、全国の自治体に共通する課題といえ、ここ敦賀市においても2020年に策定された「敦賀市新水道ビジョン」の中に以下のように記載されています。
 
◉施設の耐震化
基幹管路(給水上、重要な役割を果たす管路)の耐震適合率(耐震管に加え、良い地盤に布設された比較的耐震性が高い管路を含めた耐震化の指標)は、平成27年度で59.8%(全国平均37.2%)となっていましたが、簡易水道事業の統合により分母となる管路の延長が増えたことで33.2%となり、また、大規模地震を踏まえた布設地盤の見直しにより、平成28年度には 18.0%となりました。
現状では、市街地部に液状化の危険度の高いエリアが広範囲に及ぶ一方で、市内全域に非耐震管が布設されており、中でも強度の低い塩化ビニル管等の老朽管が多く残っています。
今後は「施設耐震化計画」に基づき、災害時に重要となる病院等の施設など、給水の優先度が高い施設への配水管について、塩化ビニル管や老朽管から耐震性能を有するダクタイル鋳鉄管等に布設替えすることが課題です。
 
とこのように、大規模地震にも備えた耐震化が重要とあり、こうした事業を行うためにはもちろん相応の費用が掛かる訳ですが、先に述べた祖先から脈々と大切に継承されてきた「貴重な宝」を後世に引き継いでいくためにも、使用者公平負担の原則に基づき、ご理解とご協力をお願いいたしたく存じます。
 
最後になりますが、facebook投稿には続きがあり、上水道課の職員さんが日本水道協会で「直送ポンプを用いた施設配合」と題し、増圧ポンプ設置による送水ポンプ場及び貯水池の廃止により、統廃合を行わなかった場合と比較し、建設改良費で2億円以上の削減、運転維持管理は年間200万円以上の削減となり、経営面で大きなメリットを生むことが出来たと研究発表したところ、高評価され機関新聞にも掲載されたとありました。
 
先人たちが知恵と工夫で守ってこられた「安くて美味しい敦賀の水」、そしてこの「水道マンスピリット」(私が勝手に呼称)は、こうして現役世代にも引き継がれていることを嬉しく、そして頼もしく感じた次第です。
 
災害時はもとより、生死に関わるライフラインは何と言っても「水と電気」。
 
そのライフラインを守る「電力マン」の一員として「水道マン」にエールを送るとともに、分野は違えど互いに切磋琢磨をし、より安心で安全な環境づくりに貢献出来ればと考え、本日のブログを閉じさせていただきます。

首都圏「最大震度5強」の地震で露呈したこと

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ここ数日は青空広がる天気が続き、視覚的には大変気持ちが良いものの、昨日の敦賀の最高気温は28.9℃(13時55分)。
 
10月に入ってからはネクタイをしているため、余計に暑いと感じる訳ですが、とはいえ二十四節気の「寒露」を過ぎ、10月22日頃までの期間は、夜が長くなり、露が冷たく感じられる頃なのだそう。
 
確かに、日中は多少暑いものの空気が澄んだ秋晴れ、朝晩の冷え込みも気持ち良い程度で、夜は見上げるとクッキリ輝く月が見られるとあって、一年でも最も良い季節ではと思うところ。
 
こうして暦の節目節目で季節の移り変わりを感じること自体、日本固有のものかとも思いますが、快晴予報の今日一日も大切に過ごしていきたいと思います。
 
さて、天候の話しとは少し違いますが、この1週間は6日は青森県三八上北で、翌7日には埼玉県南部で最大震度5強の大きな地震が発生しました。
 
特に首都圏で発生した7日22時41分の地震は、8日時点の負傷者が1都4県で計43人に上り、うち4人が重傷。
 
鉄道や水道などのインフラに関しては、鉄道の運休により、主要駅には同日未明まで帰宅困難者があふれたほか、JR東日本では7日深夜以降、新幹線と在来線16路線で運休や遅れが生じ、計約36万8千人に影響。
 
水道に関して東京都内では、水道管23ヶ所で漏水被害が確認され、都水道局によると、水道管の損傷はなく、いずれも空気を抜くための弁からの漏れで、8日早朝までに修復したとのことですが、「この規模で一斉に漏水が起きたケースは過去になかったはず」(都担当者)との見解のもと原因究明を進めているとのこと。
 
それでも朝方までに全ての修理を完了させ、復旧したことは現場力の賜物だと思う訳ですが、ちなみに厚生労働省によると、東京都の水道管のうち、法律で定められた耐用年数である40年を超えているのは16.2%に上るとのことであり、都によると、今回の漏水の原因も経年劣化による不具合だった可能性があるとしています。
 
また、インフラ以外では、高層ビルやマンションではエレベーターの停止が相次ぎ、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で、利用者の閉じ込め事案が28件発生したそう。
 
こちらは、28件という数字をどう見るかにもよるので事実としてあったに留めます。
 
今回の地震を受け、都市防災の専門家は、「首都圏の直下地震ではあまり注目されてこなかった長周期地震動が大きく生じ、インフラへの被害が生じた可能性がある」と分析したうえで、「首都直下地震を見据え、こうした建造物を点検し直し、各家庭でも家具を固定するなどの備えをしっかりとする必要がある」と訴えています。
 
先の鉄道インフラに戻ると、今回は新型コロナウイルスの影響や深夜の地震発生ということで、まだ乗客は少なかったほうですが、これが東日本大震災時のように昼間の活動時間中であったらと思うと、さらに影響は増大していたものと推測するに、「都市部の脆弱さ」はまだまだ改善に至っていないものと感じた次第です。
 
気象観測、予測技術は年々精度を高めており、降雨や降雪、台風などはある程度、心づもりをして備えることが出来ますが、地震だけはそういう訳にはいきません。
 
であるがために対策も難しい訳ですが、被害・影響を少しでも小さくするには、やはり家屋、インフラ設備を含めた耐震化などハード整備、次にバックアップ機能の整備や避難などソフト面ということになろうかと思います。
 
いつ起こるか分からないばかりでなく、どこで起こるか分からないのも地震。
 
至近の2つの地震も対岸の火事と思わず、ここ敦賀市にも置き換え考えておきたいと思います。
 

【耐震といえば敦賀市役所。来年1月からは、半世紀前に建設された現庁舎(写真手前)から免震構造を備えた新庁舎(奥)での運用となります。】

「秋の交通安全県民運動」展開中!〜自身のヒヤリハット事例より〜

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昨日は「秋分の日」にちなみ、「暑さ寒さも彼岸まで」と書きましたが、夏を思い出したかのように、全国では30度を超える地点もあったようです。
 
とはいえ、朝夕の涼しさ、虫の鳴き声、そしてなんと言っても、一段と日が暮れるのが早くなってきており、やはり季節の変わり目を感じる今日この頃。
 
そのような中、9月21日(火)から9月30日(木)までの10日間は、全国的な運動と連動し、福井県においても「秋の交通安全県民運動」が展開されています。
 
既に多くの方がブログやSNSなどで協力を呼び掛けている中で恐縮ですが、福井県のホームページを見てみると、本運動の主唱は福井県交通対策協議会、実施機関・団体として福井県や福井県警察、福井県教育委員会、市町および福井県交通対策協議会の構成機関・団体となっており、まさに県全体で取組んでいるもの。
 

【今年度の啓蒙ポスター】
 
具体的な「運動の重点と取組み」では、「1.子どもと高齢者を始めとする歩行者の安全の確保」など4つの項目を挙げている訳ですが、冒頭述べた早い日暮れなどを考えると、季節柄、特に留意しておきたいのが、「2.夕暮れ時と夜間の事故防止と歩行者等の保護など安全運転意識の向上」です。
 
私ごと、しかもローカルな体験談となりますが、昨日18時過ぎの出来事。
 
お通夜に参列するため、車でバロー敦賀店(市野々)前のT地路付近を通ると、ユニクロ方面からの対向車、バローから出てくる車、アオキ側から出てくる車の3つのライトが交錯する向こうに何と、対向車の陰からご高齢の方が乗った自転車の陰が現れました。
 
薄暮の時間は過ぎ、既に真っ暗になったT地路、しかも錯綜する状況から、私も十分警戒、一旦停止したため、何事もなく自転車も横断を終えた訳ですが、もし私がスピードを緩めることなく、このT地路に突っ込んでいたらと思うと背筋が寒くなりました。
 
確かにここはバローとアオキの間には横断歩道があり、まさに県民運動の取組みで言えば、2番のケースに該当する訳ですが、「歩行者優先」の認識を強く持ち、「だろう運転」ではなく、常に「かもしれない運転」でリスク想定する運転を心掛けねばと痛感した次第です。
 
ちなみに、運動の取組みのあと2つは、
3.自転車の安全確保と交通ルール遵守の徹底
4.飲酒運転等の悪質・危険な運転の根絶
となっています。
 
「注意1秒、けが一生」とは良く言いますが、実際に加害者、被害者どちらの立場になったとしても、加害者であれば、一生懸けても償い切れない心の傷、被害者であれば自身の心身はもとより、ご家族などへの心身の負担は計り知れないばかりか、失われた命や肉体の機能は戻ってはきません。
 
便利な自動車は、時に「凶器」になります。
 
しかも勝手に「凶器」になるのではなく、すべて操作するドライバーの慢心や不注意、技術不足がそうさせてしまうのであり、今一度そのことを肝に銘じるとともに、自分だけではなく、まずは身近な家族、そして職場や地域で認識共有することが、この県民運動の趣旨にあると思うところです。
 
なお、県民運動における「交通事故死ゼロを目指す日」を9月30日(木)としています。
 
ゼロリスクはこの世にないと言いますが、ほぼ人為的に発生する交通事故死は、皆の意識、取組みでゼロにできると思いますので、是非とも皆さまも、この運動週間にご留意いただくとともに、醸成した高い意識のもと、今後も運転にあたっていただきますようご協力を宜しくお願いいたします。
 
本日は、自分への戒めも含めて呼び掛けさせていただきましたこと、ご理解いただければ幸いです。
 

【参考まで、「運動の重点と取組み」も掲載いたします】

主役交代。季節はヒマワリからコスモスへ。

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Facebookなど、私のSNSもフォローいただいている方にとっては重複となってしまうのですが、敦賀市公文名にある「ヒマワリ畑」。
 
交通量の多い「夢街道」沿いにあるため、気に掛けてらっしゃる方も多いのかと思いますが、8月初旬には「主役の季節到来!」と言わんばかりに元気に咲き誇っていたヒマワリたちも、ここ最近の長雨のせいか、先週通ると皆、元気なく下を向いており、どこか寂しい気持ちになったところ。
 

【揃って下を向くヒマワリたち】
 
昨日も通り掛けに見ると、状況変わらずどころか、さらに茎までしんなりと傾いてしてしまっていた訳ですが、同乗していた家族曰く、日射不足のせいではなく、もうシーズン終わりなのではないかと。
 
確かに、既にお盆も過ぎ、今日は22日ということで、ヒマワリからコスモスに主役も交代ですね。
 
それにしても、コロナ禍であれだけ咲き誇っていたヒマワリたちからは、「上向いて頑張れよ!」と大いに元気をもらいましたので、また来年の再開を楽しみにとの意味で、その「雄姿」を胸に置き留めておきたいと思います。
 

【同じ場所と思えないくらい、元気いっぱいに咲くヒマワリたち(8月1日撮影)】
 
早いもので、春の桜から、紫陽花、そしてヒマワリと季節は移り変わってきていますが、短い期間を精一杯に咲く花を見習い、大切に日々を過ごさねばと再認識するところです。
 
さて、既に朝夕はめっきり涼しくなり、エアコン要らずの気温となっていますが、秋本番を迎えるにあたって警戒すべきは、やはり台風。
 
先般もトリプル台風が日本列島を襲ったところですが、気象庁のサイトを見ると20日午後9時には、フィリピンの東を進む熱帯低気圧が台風12号(オーマイス)に変わったとのこと。
 
ちなみに、この「オーマイス」の命名国はアメリカで、パラオ語で「徘徊」という意味だそう。
 
毎回、発生した台風は「〇〇号」だけでなく、台風防災に関する国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名前が付けられることになっているのですが、その由来を見てみると少し、気象通になった気がするのは私だけでしょうか。
 
話しが横道に逸れましたが、この「オーマイス」は、気象庁の予想進路によると22日頃にかけて沖縄に接近後、九州に接近・上陸する恐れがあるとのことで、予想最大風速(最大瞬間風速)は15~19メートル(20~30メートル)、波は4メートルになるそう。
 
沖縄、九州を通過の際に、大きな被害をもたらさないよう願うとともに、今のところ本州ルートは予想されていないものの、油断をせず情報把握に努めたいと思います。
 
なお、台風に限らず、大雨による洪水や土砂災害に対する備えとして、「避難」が非常に重要になることは言うまでもありませんが、先般、災害対策に関し市の危機管理対策課にお話しを伺うに、各ステップでの避難など対応判断にあたっては、気象庁や福井県からのデータ、さらにはウェザーニュースなどのピンポイント予測情報など、多岐に亘るデータを総合的に分析し判断しているとのことでした。
 
特に雨の場合は、どれだけそのエリアに停滞するのかが重要になりますが、市も確認データのひとつとしていて、一般の方でも確認ができるものとして「福井県河川・砂防総合情報」サイトがあります。
 
その中の土砂災害警戒情報(補足情報)→土砂災害危険度情報をクリックしますと、福井県全域を5kmメッシュで、危険度に応じて色塗りされたマップが10分ごとに推移していくサイトがあるのですが、こちらを見るとご自分のお住まいの地域の危険度がタイムリーに分かるかと思います。
 
私も以前からブックマークし活用してきているところですが、正確な情報をもとに、自分でも予測をしておくとの観点から、大変有用なデータかと思いますので、是非皆さんにもご利用いただければ幸いに存じます。
 
以下にリンクをしておきますので、総合情報サイトも含めご覧くださいませ。
 
 →→→「土砂災害危険度情報(5kmメッシュ)」@福井県河川・砂防総合情報より
 
ヒマワリから防災の話しになってしまいましたが、花も台風もシーズンがあるということで、「楽しみ」と「警戒」の両者の視点をもって、この秋を過ごしていきたいと思います。

「想定外」を「想定内」とし、今後の大雨に備えましょう!

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一昨日から始まった夏の甲子園大会ですが、昨日は雨のため第一試合の途中から中断。
 
今大会注目の157キロ右腕、風間球打投手擁する秋田明桜高がリードしていたものの、そのままノーゲーム。
 
以降の3試合を含め、今日に順延となりました。
 
東京オリンピックが終わってからは、高校野球の話題へと楽しみにされていた方も多いかと思いますが、どうやらこの先の長雨で大会日程すら危ぶまれる状況のようであり、新型コロナのみならず、空模様を気にしての大会運営と、異例の状況を心配するところです。
 
こうして、連日歓喜に沸いた東京オリンピックが終わり、ここ数日は新型コロナ新規感染者増やトリプル台風襲来など、どこか俯き加減のニュースばかりであった気がしますが、さらに、お盆を迎えるこの週末は、決して穏やかにご先祖様をお迎えするという天気とはいかないようです。
 
既に昨日のニュースでも流れている通り、停滞する秋雨前線の影響で、九州などでは既に大雨となっており、降り始めからの雨量は400mmを超えているところもあるなど、河川の氾濫や浸水、大規模な土砂災害発生などの危険性が高まっています。
 
この前線は今後、西日本や東日本でも大雨をもたらす見込みで、所によっては過去に経験のない記録的な大雨となる恐れがあるとのこと。
 
もう少し詳しくウェザーニュースを見てみると、その凄さが分かります。
 

【ウェザーニュースより】
 
上の図は、各アメダス地点の「観測史上1位」の72時間雨量記録と、12日(木)21時〜15日(日)21時の72時間予想雨量を比較したものですが、各地点の1位の値を100%として、予想雨量が何%に相当するかを示しているため、赤色の100%以上となっている地点は観測史上1位の雨量を超える予想だと読み取ることが出来ます。
 
これによると九州や中国地方、東海、北陸などで、観測史上1位と同等程度かそれ以上の大雨が予測されています。
 
ここ敦賀あたりのポイントを見ると、オレンジ若しくは赤となっており、記録にない大雨が降るとの心づもりをしておくべきかと考えます。
 
また、同ニュースによると、具体的な予想雨量は、多いところでは500mmを超え、その後来週前半にかけての総雨量が600〜800mmに達する恐れがあることや1週間足らずで平年1ヶ月の2〜3倍の雨が降る恐れがあること、また湿った空気や風向などの条件が重なることで発生する「線状降水帯」により、各地で想定されている治水などの対策の限界を超えてくる可能性がある、つまりは、大規模な災害が発生してもおかしくないと考えられるとしています。
 
近年の気象観測の正確さも踏まえ、ここまでの予報情報を見るに、「想定外」を「想定内」とした事前の準備、対策を取っておかなければなりません。
 
仮に予報が外れ、オオカミ少年状態になったとしても、このようなケースでは、「言うほど降らなかったじゃないか」と胸を撫で下ろせば良いことですので。
 
再掲となりますが、敦賀市においては、福井県が公表した洪水浸水想定区域図及び水害リスク図に基づき、新しく洪水ハザードマップを作成し、既に市内全戸配布されています。
 
このマップでは、想定されるそれぞれの降雨(計画規模・想定最大規模)によって河川が氾濫した場合に、浸水が想定される区域とその浸水深の最大値を色ごとに段階的に示していることに加え、ハザードマップの活用方法や避難情報に応じた避難行動、市から発信する防災情報の入手方法など、皆さまに知っていただきたい情報を防災啓発情報として掲載しています。
 
こうした機会に、是非このマップでご自宅や近隣の避難所などの水害リスクをご確認いただき、災害時の避難行動にお役立てください。
 
※ハザードマップは「1時間あたりの雨量」、ニュースなどでは「○日間の総雨量」と表示されることがあるのでご注意ください。
 
 →→→敦賀市洪水ハザードマップ(改訂版)の公開について【敦賀市HP】
 
また、個々人で最新の気象情報や自治体からの避難情報を小まめに確認いただき、手遅れになる前に危険な場所から避難することが極めて重要となります。
 
なお、災害時の避難に関しては、令和3年5月10日に災害対策基本法等に一部を改正する法律が公布され、同年5月20日に施行されています。
 
これにより自治体から発令する避難情報などの名称や住民の避難行動の考え方が一部見直され、従来の「避難勧告」は廃止、現在は概略以下の通りとなっています。
 
◉警戒レベル3「高齢者等避難」→→ 避難に時間のかかる高齢者や障がいのある人は、危険な場所から避難!
◉警戒レベル4「避難指示」  →→ 危険な場所から全員避難!
◉警戒レベル5「緊急安全確保」→→ 安全な避難ができず命が危険な状況。つまり、警戒レベル5の発令を待ってはいけません!
 
詳しくは、以下のリンクより、敦賀市ホームページをご覧ください。
 →→→市から発信する避難情報が新くなりました【敦賀市HP】
 
こうして、私のブログを振り返っても、ここ最近は「防災」のカテゴリーに類するものが多く注意喚起ばかりとなっていますが、やはり災害対策の基本としては、声を掛け合うことも重要との思いで記載しています。
 
繰り返しになりますが、「想定外」を「想定内」に、「自分は大丈夫」という心理を捨て、まずは自分自身を守る、そして避難の際は周囲の人にも声を掛け合うなどにより、「自助・共助・公助」、そして「近助」の力をフルに発揮して対応していきましょう。
 
最後に、コロナで帰省をあきらめた方、遠くにご高齢の親類がいらっしゃる方は是非、避難情報が変更になっていること、早期避難の呼び掛けをしてあげてくださいね。
 
ではでは、大事に至らないことを祈りつつ、本日はこれまでに。

夏本番の大雨に長雨。災害情報に十分ご留意を。

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昨日の夕方は、「あの試合をもう一度・スポーツ名勝負」と題してNHKで放送された、1998年夏の甲子園準決勝、横浜vs明徳義塾の試合に見入ってしまいました。
 
この試合は、高校野球ファンなら誰しも知る、「平成の怪物」松坂大輔投手が、準々決勝でのPL学園との再試合450球を投げた翌日、8回表まで0-6の劣勢を跳ね返して、横浜が大逆転サヨナラ勝ちをするという試合であり、結果を知りながらも、当時の興奮を思い出した次第。
 
球児たちの計り知れぬ勝利への執念と球場の雰囲気が重なって起こる「甲子園の魔物」を生む高校野球は、やはり面白いもの。
 
ちなみに、松坂選手を語るうえで、私の最も印象に残るシーンが、この試合で流れを一変させる9回のマウンドに立つ場面であり、以前のブログにも記載しておりますので、宜しければ参考までご覧ください。
 →→→「平成の怪物」引退表明とその原点(2021年7月9日ブログより)
 
そして、2年ぶりの開催となる夏の全国高校野球は、台風の影響で日程が1日順延され、本日10日、甲子園球場で開幕します。
 
新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、チーム関係者に最大3回のPCR検査を行うなど徹底した感染対策を講じたうえでの開催となりますが、オリンピック同様、観るものに力を与える熱戦を期待したいと思います。
 
さて、順延の原因となった台風9号は、温帯低気圧に変わって以降、日本海を北東に進み、本日は東北地方を通過する見込みとなっています。
 
ここ敦賀では、昨日23.1m/s(16:41)の最大瞬間風速となったほか、時折強い雨が降りはしたものの大事には至らず、大きな被害は無かったものと認識しています。
 
しかしながら、今朝のこの雨のように、局地的に滝のような雨が降って、北海道から北陸、東海を中心に大雨になるところがあるとの予報となっていることや、この先の週間天気予報を見ると、17日までは傘と雲マークしかないという、梅雨時期かと思うような天候となっています。
 
これだけの長雨、しかもどこかで線状降水帯に掛かるようなことになれば、一気に災害リスクが高まることから、河川の水位上昇や地盤の緩みなどに十分警戒して過ごさねばなりません。
 
なお、河川の水位上昇に関しては、昨日も島根県益田市の高津川で、台風9号の影響で転覆した船を岸に寄せようとしていたところ、団体職員の男性が流され、行方不明になっています。
 
敦賀では、先般全戸配布されたハザードマップに示された河川ということになろうかと思いますが、例えこの先気になるような状況があったとしても、興味本位で近づくことは絶対にされませんようお願いいたします。
 
この雨により、冒頭の甲子園大会へも影響なきよう願うところですが、まずは自分の身を守ること。
 
これからお盆時期となりますが、それぞれの地域の災害リスクを把握のうえ、くれぐれも災害情報にご留意のうえお過ごしくださいませ。
 

【福井県河川・砂防総合情報による笙の川の水位情報。この先、右肩上がりのグラフとならないよう願うばかりです。】

コロナと熱中症。二つの「警報」にご留意を。

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杉本福井県知事が会見で「爆発的感染拡大」相当だと述べたよう、福井県は昨日、県内で過去最多となる43人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表。
 
これまでの最多、4月22日の38人を上回り、初めて40人を超えたとのことですが、発表された資料を見ると、感染者の所在地は福井市、坂井市、あわら市、越前市、敦賀市、小浜市、永平寺町、越前町、南越前町、京都府(高浜町滞在)となっており、従前のように、ある程度エリアが特定できる状況ではなく、県内全域に亘っていることが分かります。
 
この感染拡大を受け、県独自の基準に基づく「感染拡大特別警報」が発令されましたが、先般、敦賀市で行われたコロナ対策本部会議で病院事業管理者が危機感を募らせたよう、県内一円での感染者増は医療機関の負担増、とりわけ嶺南の緊急医療を一手に受け入れる敦賀病院にとっては、普通医療にも影響を及ぼし兼ねないことから、そうした意識のもと行動いただくよう、自身の行動に注意を払うとともに、市民の皆さんにもご協力をお願いするところです。
 

 
【福井県の啓蒙チラシ。しっかりご協力いただいている皆様におかれましても、今一度ご確認を。】
 
加えて、敦賀市防災メール(トンボメール)に登録されている方はご承知かと思いますが、ここ最近は「その他の災害速報」として、救急活動による消防車出動メール件数が増加していると感じています。
 
本格的な暑さや海難事故などで災害リスクが高まることの表れとも思いますが、コロナ感染対応とも併せて、こうして対応いただいている関係者の皆さんへの感謝も忘れてはならないと強く思うところです。
 
さて、もう一方の「警報」は、この猛暑。
 
気象庁は同じく昨日、福井県で本日4日に熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測されるとして、「熱中症警戒アラート」を発表しました。
 
「熱中症警戒アラート」の趣旨や内容に関しては、以前のブログに記載したため割愛しますが、本日予想される「暑さ指数(WBGT)」の日最高は、ここ敦賀では「32」で危険(31以上)となっています。
 
※暑さ指数(WBGT:Wet Buld Globe Temperature)は気温、湿度、日射量などから推定する熱中症予防の指数
 
また、県内各地の予想最高気温は、敦賀35度、福井では36度となっていて、本日も「溶ける暑さ」になりそうです。
 
徹底したコロナ感染対策に取り組んでいる方におかれましては、人との離隔距離が十分に取れている状態においては、マスクを外しても良いとの認識も持っていただきながら、コロナと熱中症の二つのリスクに対応いただければと思います。
 
私もこの後、恒例の辻立ちをしてまいりますが、朝の比較的涼しい時間帯とはいえ油断することなく、ペットボトルを傍に置き、十分注意して行ってまいります。

台風シーズン本格化を前に「災害備蓄倉庫」を確認

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ある先輩がよく言っていた「人生には三つの坂がある」との言葉。
 
その意味は、「上り坂、下り坂、そして、まさか」だと。
 
昨日の東京オリンピックは、その「まさか」で、男子バドミントンシングルスの1次リーグで、世界ランキング1位の桃田賢斗選手が敗れ、予選敗退するという波乱。
 
過去に色々とあった中で迎えた自国開催のオリンピックで、個人的に応援していただけに誠に残念ですが、大本命とて順当に勝ち進むということがいかに難しいかを思い知らされる次第です。
 
さて、オリンピック競技への影響がないかと心配していた台風8号ですが、やや発達をしながら北上、一時は東海から東北にかけて広く風速15メートル以上の強風域に巻き込みながら、東北を横断しながら西よりに進み、28日午後3時に秋田沖で温帯低気圧に変わりました。
 
この台風により大きな被害等は発生していないようで安堵するところですが、いよいよ8月以降は台風シーズン本格化。
 
29日午前9時の予想天気図を見てみると、「台風のたまご」と呼ばれる熱帯低気圧が、日本の東に加え、日本の南の海上にも発生する予想となっており、台風にまで発達するかはまだ分からないものの、来週以降は、これらの擾乱が日本付近に豪雨などの影響をもたらす可能性もあり、今一度、非常用品の確認やハザードマップの確認をしておく必要があろうかと思います。
 
そうした中、昨日は他の議員さんから以前にお声掛けいただいていた、災害備蓄倉庫内部を見学させていただきました。
 
この災害備蓄倉庫は、敦賀市防災会議が策定した「敦賀市地域防災計画」に定められるもので、昨日拝見したのは、本計画の資料9-1 「災害備蓄倉庫一覧」に示される7箇所のうち、呉竹町松島中央公園にある「第4防災備蓄倉庫」。
(参考:市内の災害備蓄倉庫)
第1&2:昭和浄水場敷地内、第3:松原小学校1階、第4:松島中央公園、第5:粟野公民館、第6:敦賀消防団器具置場、第7:中郷公民館
 
ちなみに、この「敦賀市地域防災計画」は昭和40年8月作成の後、令和3年3月分まで、数えてみると17回も修正がされていました。
 
全国で発生した過去の災害事例や法改正なども踏まえ、幾度となく修正が加えられていることは、災害の多さを物語っているともいえ、そうした背景のもと存在する計画であることを今一度認識したところです。
 
話しを戻し、この通称「松島備蓄倉庫」は、RC造平屋建で面積は197平方メートルと、市内の倉庫では最も大きいものとなります。
 
説明にお越しいただいた市の職員さんの案内のもと、倉庫の中に入ると、非常食や飲料、発電機やスコップ類まで、様々な種類の資機材が整然と棚に並んでいました。
 

【第4備蓄倉庫(松島中央公園)の外観←ちょうど呉竹町の福井銀行裏手にあります】

【倉庫内の様子】

【第4備蓄倉庫(松島中央公園)の備蓄レイアウト】
 
この松島を始め、他6箇所の倉庫は、先ほどの地域防災計画においては、「第6節 飲料水、食糧、生活必需品の確保計画」にて、「市は、災害発生時における市民の生活を守るため、飲料水、食糧、生活必需品等の備蓄・ 調達体制を確立する。」との方針のもと、個人備蓄の推進をしたうえで、市の備蓄として、災害時に物資の供給が円滑に行えるよう、市内各所に配置する防災備蓄倉庫にて最低限必要なものを分散備蓄すると定められています。
 
なお、備蓄物資の考え方としては、
(1)生命を維持するために最低限必要なものとするが、栄養や食事形態など要配慮者向けの備蓄にも配慮する →→ 毛布、水、食糧(主食)など
(2)生活を維持するために最低限必要なもの →→ 日用品、資機材など
 
備蓄目標は、罹災者に必要な水1日分、食糧1日分、物資3日分とする。
 
旨、定められており、これに沿った考えで、計7箇所の倉庫に備蓄されいることが良く分かりました。
 
なお、職員さんの説明によれば、想定する災害クラスとしては、阪神淡路大震災級で、避難者11,500人、罹災者38,200人想定としていることや、この松島の倉庫に関しては、笙の川が近いこともあり、浸水対策として食料品や衛生用品は低い位置に置かないことや、湿気対策として食料品は壁側に置かないなどの配慮をしているとのことでした。
 
当然、大規模災害が発生した場合、これだけで足りるのかとの疑問もある訳ですが、計画にも定めているよう、必要物資調達体制として食料や衣料など関係業界団体等との協定締結、さらには近隣自治体との連携のもと対応されるとしており、やはり個人個人でも地域でも、そして自治体においても、こうした際にはお互いに助け合う考えがベースにあるものと認識した次第です。
 
百聞は一見に如かずと言いますが、まさに昨日はそのことを痛感しました。
 
もちろん、こうした備蓄物資を使う機会がないに越したことはありませんが、「まさか」に備え万全の備えをしておくことは大変重要なこと。
 
本格的な台風シーズン到来に合わせ、普段見れない部分を皆さんにご紹介するとともに、いつ襲ってくるか分からない「まさか」を念頭に、「備えあれば憂いなし」の考えを共有できれば幸いに存じます。

法規制整備や組織対応に「防災」の横串を

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熱海市伊豆山の大規模土石流に関し、敦賀市内においても大規模盛り土などの開発行為がされた場所があるのかについて、昨日市の方に確認すると、結果として3地区6箇所にて該当する区域があるとのこと。
 
当該区域においては宅地開発業者からの説明などにより、現在お住まいの方も、そうした区域であることを認識されているということであり、まずは今回の災害を受けて、同様の事象が発生するリスクの高いエリアが把握されていることは確認することが出来ました。
 
また、私自身は以前より、太陽光発電事業者の乱開発による無秩序な森林伐採や設置不備による台風時などの飛散被害などを未然に防ぐ観点から、「敦賀市太陽光発電の適正な設置に関する条例」なるものを制定すべきとの考えにより、他自治体の状況や制定事例などの調査を行ってきていたところ。
 
これに関しては、メガソーラーまでは行かずとも、山間区域に小規模施設が設置されている実態があるということも聞きましたので、詳細な実態調査を進めたうえで、ここ敦賀市においても条例制定など実効的な策により、「抑止力」を高めることが出来ないか、しかと検討のうえ取り組みたいと考えます。
 
それにしても、先の開発行為などの確認に関しては、土砂や宅地の関係など法律との兼ね合いもあり、最初は危機管理対策課、次に道路河川課、そして都市政策課と3つの部署の課長さんとお話しし全容が掴めたほど、所管する部署も多岐に跨ることも分かった次第。
 
突然の電話でのヒヤリングにも関わらず、丁寧に対応、ご説明いただいた課長さん方には感謝を申し上げます。
 
一方、防災と都市開発、森林管理のそれぞれを所管事項としてだけではなく、今回の事例の対応として横串を刺す指揮命令系、部署はどこなのかなど、やや疑問にも感じましたので、行政組織として盲点や抜け道が出来てしまうことのなきよう、その点に関しては改めてもう少しヒヤリングをさせていただきたく存じます。
 
さて、発生から4日目を迎える熱海市伊豆山の大規模土石流に関しては、6日新たに3人の死亡を確認したと発表、死者は計7人となりました。
 
また静岡県と熱海市は、5日に所在がつかめていなかった64人の氏名や性別を公表後、親族や知人の連絡を受けて本人に確認するなどしたところ、安否不明者は27人になったと明らかにしており、被災者の生存率が著しく下がるとされる「発生後72時間」を過ぎ、今日も行われる県警や消防、自衛隊による約1700人態勢での捜索活動により、安否不明者が一人でも減ることを切に願うところであります。
 
さらに、関係省庁では、原因究明や被災地支援、他地域での同種災害防止などの対応策を打ち出し、小泉環境相は、土石流の起点付近に太陽光発電設備が設置されていることから、山林開発などを伴い災害を引き起こす恐れのある太陽光発電所の立地規制を検討すると表明。
 
「急傾斜地への設置を懸念する地域もあり、ここに建てるべきではないとの対応も必要ならやるべきだ」と発言したそうですが、それを言うなら併せて、この狭い国土の日本に太陽光パネルを敷き詰めれば再エネ100%は実現するという妄想、夢物語からも早く醒めていただきたいと強く思うところです。
 

【熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の起点付近(手前中央)。土砂は奥に向かって流れた。6日13時17分(共同通信社ヘリより)】
 
併せて、梶山経済産業相は、現場付近にある太陽光発電設備が、国が進める固定価格買い取り制度(FIT)の認定を受けていることを踏まえ、政府による原因究明の一環として、当該設置事業者に対し聞き取りを実施する方針を明かにしました。
 
さらに、赤羽国土交通相は、全国で同様の危険な場所があるかどうか「盛り土(造成地)の総点検」を実施する方針を示すとともに、関係省庁と連携し、調査事項や対象箇所など基準を策定する作業を進めていく考えとのことであり、こうした事例を契機とし、各関係省庁が所管する様々な法律や規制に「防災」という横串を通していただき、早急な対応、法整備をお願いするところです。
 
こうしている間にも、7日4時26分には福井気象台が、敦賀市に大雨(土砂災害)警報を発令。
 
七夕気分はあきらめ、注意警戒です。

生死を分けるタイムリミット「72時間」

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日中、そして夜半も時折強い雨が降った敦賀。
 
こう連続して降雨があるとやはり気になるのが笙の川の水位ですが、今朝、呉竹地点の情報を確認するとまだ顕著な水位上昇とはなっていない模様で安堵。
 

【6日5時の笙の川の様子(福井県河川・砂防総合情報サイトより)】
 
しかしながら、インターネットの天気情報サイトでは、「梅雨の最盛期、大雨と熱中症のリスク高まる」といったタイトルが並び、この先1週間は、梅雨前線が南北に移動しながら本州付近に停滞する見込みで、今日6日は北陸や中国地方など日本海側で雨脚が強まるところがあるとのことであり、保水した雨の流出とともに、引き続き注意・警戒していきたいと思います。
 
まさに「出水期」も本番を迎えている訳ですが、敦賀市では危機管理対策課より、今一度、風水害に備えて事前に確認していただきたい各情報ページへのリンクを一覧とし、昨日ホームページ掲載がされました。
 
市から発令する避難情報や、土砂災害情報、トンボメール(敦賀市防災メール)などの再周知がされていますので、皆様方におかれましても一度ご覧になっていただければと存じます。
 
以下に当該ページをリンクいたします。
 
 →→→敦賀市HP「風水害に備えて」はこちら
 
さて、目を覆いたくなるような映像が幾度となくテレビで流れる熱海市伊豆山の大規模土石流に関しては、発生直後から警察や消防、自衛隊などによる必死の捜索活動が続けられているものの、5日夜、この日の捜索を終えた段階で、新たに2人の死亡を確認したと発表。
 
この災害での死者は計4人となりました。
 
お亡くなりになられた方に対し、心よりご冥福をお祈りいたします。
 
一方、流失家屋は少なくとも130棟という中で、熱海市は住民基本台帳を基に所在不明者の確認作業を進めており、居場所が分かっていないのは4日時点の147人から64人まで減ったとのこと。
 
こうした災害において、被災者の生存率が下がるといわれる境目の「72時間」は本日6日午前に迫っています。
 
幸い雨は小康状態となった一方で、夏の暑さが戻り、現場では今日も過酷極まる捜索活動になることが予想されますが、生死を分けるタイムリミットまでに一人でも多くの方が発見、生存確認されることを祈るばかりです。
 
一昨日のブログの繰り返しとなりますが、長雨が続くここ敦賀においても、熱海の災害を対岸の火事としてはいけません。
 
「私のところは大丈夫」との「正常性バイアス」を取り払い、高まる河川の氾濫や土砂災害のリスクに十分警戒しつつ、「72時間」も意識のうえ、この出水期に備えていきましょう。

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