2020年11月5日
鉄道でつながる「未来と過去」、そして「まち」
トランプ大統領かバイデン前副大統領か。
テレビでは、日本の国政選挙かの如く放送されているアメリカ大統領選挙ですが、集計に時間のかかる激戦3州の郵便投票が結果を左右する異例の大接戦となっています。
米メディアによると共和党のトランプ大統領陣営は4日、激戦区のひとつウィスコンシン州の非公式集計で、民主党のバイデン副大統領が約2万票差でトランプ氏を上回ったとする結果が出たことを受け、再集計を要求する方針を決めたと伝えられるなど、開票結果にも「いちゃもん」がつく状態となっています。
こうした行為や暴動を想定して店舗を補強する姿を見るに、何が民主主義か疑問を呈すところでありますが、国民を挙げてトップリーダーを選ぶ熱狂ぶりを「政治への関心」と置き換えれば、その点は羨ましいところでもあります。
いずれにしても、世界が注目するこの選挙の行方には、引き続き注視していきたいと思います。
さて、話しは変わりまして、昨日は「人道の港敦賀ムゼウム」一色のご紹介となりましたが、3日の金ヶ崎エリアでは恒例の「鉄道フェスティバル」も開催され、子どもから大人まで多くの人で賑わいがありました。
私も式典の前に、会場をグルリ一周歩きましたが、プラレールや精密に再現されたNゲージのコーナーや北陸新幹線敦賀開業の紹介をする敦賀市のブース、マニアックな鉄道グッズを販売するブースなど、鉄道に纏わる多種多様な催しは、やはり見ていて楽しいもの。
さらに乗車体験コーナーとしては、電動(恐らく)の新幹線とミニSL(蒸気機関車)の2種類があった訳ですが、運転士(兼機関士)さんの1人がお知り合いであったことからお声掛けいただき、何とSLに試乗させていただくことに。
この日、敦賀と越前町から持ち込まれたMyミニSLは、マニアの方が大切に手入れされていることがひと目で分かるピカピカな姿。
近くで機関も見せてもらうと、炭を焚べ、「プシュー!」と逃し弁より蒸気が吹き出す様は、まさに蒸気機関車の勇姿そのもの。
「出発進行!」の汽笛を合図に、やや重量級の先輩議員と試乗すると、自然と顔がニヤけてきてしまう、何とも言えぬ喜びが…。
私は「乗り鉄」でも何でもありませんが、僅かな時間、童心に返って楽しんでしまいました。
その後、ミニSLコーナーがオープンすると続々と親子連れが訪れる盛況な様子に、こちらは違った喜びが湧いた次第です。
ちなみに、N700系?とドクターイエローを擁する新幹線乗車コーナーも大盛況で「新旧対決」は引き分けといったところだったでしょうか(笑)。
こうして鉄道に因んだイベントに直に接するに、「人道の港」と同じく、「鉄道と港」の歴史は敦賀の貴重な財産であり、日本遺産の旧北陸線トンネル群とも絡め、保存し、後世につないでいくことの大切さを改めて感じるところです。
この金ヶ崎の周辺エリア構想には、実際に敦賀駅で使用していた転車台を用い、SLを走らせるという絵姿が描かれている訳ですが、県・市、そして相手方であるJR貨物との用地交渉や費用の面で、その実現性に黄色信号が灯っている状況にあります。
もちろん、構想に挙がっている計画である以上、簡単に諦めることは出来ない訳でありますが、この日のミニSLの「勇姿」とマニアの方の「走らせたい」との思い、そして「乗りたい」と思う親子をつなぐことは「三方向に良し」であることからすれば、このレールをエリア内に常設し、「思いと歴史をつなぐ」というアイデアもあるのかと真面目に考える次第です。
新幹線で敦賀に着き、駅前から本町通りに掛けては「銀河鉄道999」があり、その先の金ヶ崎には「鉄道の歴史(鉄道資料館)」と「SL」があった。
そうして「過去と未来」、「SLと新幹線」、そして「まち」をテーマ・ストーリーを持って「つなげていくこと」は、必ずや敦賀に訪れた皆さんの記憶に残るとともに、市民の皆さんにも「自慢の場所」となるのではと思うことから、私自身、その意識をさらに強め考えていきたいと思います。
「未来へのレール」を敷くのは、今いる私たち以外いないのですから。