連日目が離せない原子力の話題

ブログ 原子力

昨晩の敦賀は悲しい知らせ…。
 
18日19時10分頃、平和町の住宅から出火し、木造2階建てを全焼。
 
火は約1時間15分後に消えたものの、現場から心肺停止状態の2人が見つかり、敦賀署は連絡が取れなくなっている住人とみて身元の確認を急いでいるとの速報。
 
まずは、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。
 
現場は敦賀高から南に約400メートル離れた住宅密集地であったものの、大火にならなかったことが唯一救いであったところ。
 
自分の町内もそうですが、市内では年末警戒パトロールを予定している町内も多いと思いますが、奇しくもこの時期に発生した災害をまさに「対岸の火事」にすることなく、教訓として注意していかねばと思うところです。
 
さて、連日原子力に関する話題で恐縮ですが、昨日も私にとって注目すべき出来事がありました。
 
ひとつは、40年超運転での再稼働を目指す関西電力の美浜発電所3号機について。
 
美浜町議会は18日、全員協議会を開き、同発電所の再稼働に同意することを賛成多数で決定、戸嶋町長に報告したとのこと。
 
40年超の原子力発電所再稼働に地元議会が同意するのは、高浜発電所1、2号機がある高浜町に次いで2例目となります。
 
戸嶋町長は、美浜町議会からの報告後の取材で「住民意思を代表した判断であり、重く受け止める」、判断時期については「今の時点では申し上げられない」と明言を避けられたのは致し方ないところと受け止めますが、今後ひとつの大きな判断をされることを期待するところです。
 
もうひとつは、昨日も書きました使用済み核燃料の中間貯蔵の件。
 
電気事業連合会副会長と経産省のエネルギー・地域政策統括調整官が18日、青森県庁を訪れ、使用済み核燃料を、むつ市の中間貯蔵施設で共同利用するための検討に着手する考えを説明しましたが、三村知事は「全くの新しい話で本日は聞き置く」と述べるに留めたとのこと。
 
この日の午後には、むつ市長とも面会し、同様の説明を行なったものの、現時点ではその方向すら受け入れ難いとの回答がされました。
 
一方、東京では関電の森本社長が会見で、上記の共同利用に「積極的に参画したいと考えている」と発言され、来週にもそのことを福井県知事に伝えるともあります。
 
福井県においては、前知事時代からの「県外搬出の約束」に対する回答期限が年末に迫っており、勿論この回答に資するものであろうことは理解するものの、果たして受け入れ先が強固な反対姿勢を示している状態で、福井県の反応はどうなるのか。
 
基本、関西電力の原子力発電所再稼働とは切り離して考えるべきと考えますが、運転すれば生じる使用済み燃料の問題だけに、一般的に理解されるのも難しいのかと。
 
私如きが心配するに及ばないのかも知れませんが、まさにこの対応は「高度な政治判断」。
 
この点に関しては来週以降も目を凝らし注視していきたいと考えます。
 

【一瞬の夕陽に照らされた対岸はどこか幻想的。沈むのは早く、この後日は暮れていきました。】