2025年2月27日
辻立ちから予算決算常任委員会(分科会)へ
(お詫びと御礼)「今日はブログがまだ投稿されていないけど何かあった?」と連絡をいただき確認したところ、「公開」ボタンを押し忘れていました。大変失礼しました。また、ご心配の声ならびに気に掛けていただいたことに御礼申し上げます。
水曜日は名子での辻立ちから。
幸い風もなく、寒さを感じることなく活動できましたが、心あたたまるのは車中からのお手振りなど。
中には、窓を開けて声掛けしてくれる方もおられるなど、本当にありがたく、いつもながら感謝の朝となりました。
こうして応援、ご支援いただいている方々の期待を胸に、一層頑張らねばと。
さて、この後は一昨日と同じく、予算決算常任委員会に出席のため議会へ。
10時より、所属する産経建設分科会にて、全体会での基本質疑を踏まえた“令和7年度当初予算案”について深掘り審査にあたりました。
所管する水道部、産業経済部、建設部、まちづくり観光部の順に審査し、終了が午後4時44分。
時間を掛けたから良いというものではないものの、ひとつ一つの事業を丁寧に審査しました。
以下、それぞれトピックスのみご紹介いたします。
(各事業の→は、質疑で分かったことや自身が意見したこと)
<水道部>
◉水道事業:管路改良事業費(1億5277万8千円)
・昭和町2丁目地区ほかの排水管路改良工事(920m)
・櫛川地区ほか消火栓設置工事(6基)
◉下水道:汚水管渠(かんきょ)整備事業費(2億318万円)
・道口地区、開地区、堂地区ほか計5地区の汚水管渠工事(570m)
・天筒地区流入管渠(汚水)改築実施設計
→埼玉県八潮市の下水道管事故の観点も反映
<産業経済部>
◉新規就農者育成支援事業費(110万円)
・次世代を担う事業者の育成・確保のため、新規就農者または農業法人等で新たに雇用される就農者に支援を行う。
・50歳未満の新規就農者等に奨励金30万円/年(2年間)など。
◉学校給食農産物地産地消推進事業費(60万円)
・地産地消や食育を推進するため、学校給食に市内農産物を提供する事業者に対し支援。
→前年度より20万1千円マイナス計上となったのは、従前の実績を反映(猛暑の影響による供給力不足)したものとありましたが、本来はこれだけ供給したいとの考えがあって取組む事業であり、見方を変えれば「目標を引き下げる」ことになるのではないか。
◉敦賀真鯛等ブランド推進事業費補助金(130万円)
・敦賀真鯛等のブランド推進のため、PR活動及び流通経費に対し補助を行い、販路及び消費の拡大を図る。
・市内外のPR販売に55万円、サンプル配布に30万円を補助。
→従前のPR効果等が効果を奏しているため、補助額自体を減額
◉中小企業活性化支援事業費(1548万8千円)
・中小企業者が行う生産性向上等のための設備投資を支援(補助率1/2、補助上限額100万円)。
・エネルギー関連等の技術開発を応用し、技術向上等に取り組む中小企業者に対し指導及び支援を行う。
◉職業体験イベント開催事業費補助金(1300万円)
・市内の人材の定着・循環に向けて、市内事業者の認知度向上及び広報PRの強化、小中学生の就業への理解度向上等を目的とした職業体験イベントを行う。
→事業名は変わったものの、内容は今年度実施する「アウトオブキッザニアinつるが」と同じ。
<建設部>
◉道路除雪費(2億810万1千円)
・積雪時における市民生活の交通の円滑化を図るため、道路除雪等を行う。
・市道1,857路線(積雪10cmで実施)、歩道は市道39路線(積雪20cm)で実施。
◉市営住宅あり方検討経費(19万6千円)
・市営住宅における建物の老朽化や入居者の高齢化などの諸課題を踏まえ、今後の市営住宅の効率的で安定的な管理運営のため、市営住宅のあり方検討委員会を設置する。
◉移住者・新婚世帯家賃支援事業費(54万円)
・本市への移住・定住を促進するため、新たに市営特定公共賃貸住宅に入居する移住者世帯または新婚世帯に対し、一定期間家賃の一部を補助する。
・和久野市営特定公共賃貸住宅の1号棟:2万5千円/月、2号棟:2万円の家賃補助。
→本事業によるこれまでの入居者はゼロ。補助金は前年度より5000円減額されているが、家賃自体も引き下げているため、補助の考え方を変えた訳ではない。
<まちづくり観光部>
◉交通弱者移動支援実証事業費(1535万2千円)
・高齢等の理由により、コミュニティバスだけでは日常の異動が困難な交通弱者を支援するため、一部地域(西浦・東浦・東郷・愛発の一部)に居住する高齢者を対象とし、通院目的のタクシー利用について運賃の一部を市が負担する、新たな移動手段の実証試験を行う。
・75歳以上の住民、自宅と病院のタクシー代の1/2補助(上限4000円、1回/月程度)。
→準備が整い次第、数ヶ月実施。アンケート調査も実施し、様々な観点から総合評価する。
◉まちづくりアクションプログラム推進事業費(1318万3千円)
・令和6年度に策定・公表した「敦賀まちづくりアクションプログラム」に基づき、気比の杜(もり)構想策定に向けて、市民意識調査や導入機能の検討等を行う。
→文教エリアにとの観点で言えば、議会としても市文化協会からの美術館建設の要望を幾度も受けている。とはいえ、先入観なく、かつ広く真の市民の意見を吸い上げていただきたい。
◉金ヶ崎周辺魅力づくり事業費(6億7460万円)
・金ヶ崎エリアにおける賑わい創出施設等の整備に合わせて、公園や駐車場等の実施設計及び整備工事を行う。
・敦賀港線廃線敷の活用に向け、基本計画の策定を行う。
◉まちづくり法人運営事業費補助金(9847万9千円)
・株式会社港都つるが観光協会の運営に係る事業費を補助する。
→人件費増額の理由は、人員体制を12名から16名(4名増)、専門人材の報酬費も見込んだこと。必要な事業に対しては10/10で市が補助することとしているが、新たな事業展開や今後の自走について、新会社を含め認識している。
→現有体制で事業拡大できるのか懸念していたが、人員が強化された分、それに見合った効果、新たに会社を立ち上げた意義を十分に発揮いただきたい。
◉敦賀ものがたり創出事業費(1573万5千円)
・敦賀が誇る歴史・文化・暮らしに新たなストーリー性を紡ぎ出し、その成果を書籍化及びデジタル化することで、より広く敦賀文化を発信し、広域的な誘客を図る。
◉敦賀きらめき温泉運営事業費(1億3424万7千円)
・敦賀きらめき温泉リラ・ポート等の指定管理者による管理運営及び施設維持のための修繕等を行う。
概要の羅列となりましたが、トピックスは以上。
他にも多くの事業がありましたが、その目的や見込む成果、費用の妥当性について、自分なりの考えと照らし審査した次第。
また、一部の事業に対する質疑で感じたのは、審査する側が「実績見合い」を言うあまりか、本来成果目標としての意味合いをもって当初予算計上(見込む人数や供給量など)すべきところ、遠慮して?減額しているケースがいくつか見られたこと。
減額で計上して、増えれば補正でと、安易に考えられても困りますが、そもそも「総合計画と自分たちの仕事をすべて紐づけて考える」というのが米澤市長の意図であり、例えば、今年度は見込みに達しなかったが、来年度は達するよう取組むので減額せずに計上したと説明された方がしっくり来るというもの(私は、ですが)。
つまりは、「政策は数字に表れる」であり、そのことを確認するのが予算審査であると改めて感じた次第です。
今後は、全体会に進むことになりますが、昨日それぞれが分科会で確認した事項を持ち寄り、会派内で慎重に協議したいと思います。
※投稿後に追記した点がいくつかありますことご容赦ください。
【産経建設分科会が行われた委員会室。長時間に亘り、皆様お疲れ様でした。】