2024年6月14日
身の引き締まる「議長席」
続く敦賀市議会の一般質問。
2日目の昨日は、同会派の豊田耕一議員を皮切りに、初日と同様6名が登壇。
人口減少対策や高レベル放射性廃棄物の最終処分地の議論、今後の介護福祉のあり方、新幹線開業後の駅周辺施設の現状、徒歩圏内で生活可能な居住空間、要配慮者の居住支援、現役世代の生活支援についてなど、こちらも初日同様、多角的視点からの質問がされたところ。
どの質問も関心の高い項目であり、理事者側の丁寧且つ真摯な答弁と併せ、より理解が進んだところですが、例えば、ご意見の多い駅西口での発券時の混雑に関しては、7月末には自動券売機を1台増設し5台にすることが明らかになるなど、小さなことであったとしても、より広く周知するとの観点から、こうした改善策が議場で示されることに意味があると感じた次第です。
また、議員の期数や年齢に関係なく、自分にない切り口、視点からの質問は思わず聞き入ってしまうもの。
昨日の「自立型水素エネルギー供給システム(H2One)撤去」に関わる質問では、自治体のチャレンジを後押しする立場から、先進的なものを設置(導入)する際には、リスクを回避することも念頭においた「契約」行為が必要ではないかとの質問がありましたが、確かに非を責めるだけではなく、今後発生させない、または発生することも想定した対応を議会から「具体的に」提起することも重要と、勉強したところです。
なお、私ごととなりますが、昨日は午後から「初の」議長を務めました。
【身の引き締まる思いのもと議長を務めました(嶺南ケーブルネットワーク 議会チャンネル画面より)】
再掲となりますが、副議長は「議長に事故があるとき又は欠けたときに、議長の職務を行うものとして議会の選挙により選出された議員」のことをいい(地方自治法106条1)、地方議会運営辞典(出版:ぎょうせい)によれば、「議長に事故があるとき」とは、法令上又は事実上議長の職務を執ることができない場合、及びその職務を執らない事実のある一切の場合であり、積極的に職務を執ることができない事由ある場合のみに限定されない(行実大6.2.3)とあります。
したがって、議長の病気療養、旅行、除斥等により会議に出席できない、又は出席しても視力、聴力、言語障害のため職務を執行することができない場合のほか、用便、議員として発言するために席をはずす場合も含まれる。
との記載に基づき、昨日は議長の職務を執行した訳ですが、唯一議会を司り、一切の議事を整理する立場にある議長席に着くと、改めて身が引き締まる思いとなりました。
幸いトラブルもなく、無事に議長職を務めることができましたが、先の地方議会運営辞典には、「副議長は、議長の補助的機関ではなく、議長に事故等がある場合に、『議長職務代理者』等の特別の名称を付する必要はなく(行実昭27.9.18)、副議長の名において議長職権を行使する地位にあり(行実27.9.18)、議長との間に上下の関係があるわけではない。」とあります。
こうした位置付けをしかと認識のうえ、与えていただいた役割を全うしていく所存です。
さて、本題の一般質問は本日最終日。
残る5名の議員が登壇されますので、引き続き注視いただけますようお願いいたします。