議員説明会とハラスメント防止に関わる議会運営委員会

ブログ 敦賀市議会

カーテンを開けると薄ら真白。
 
天気予報では、今日から20日(木)一杯は「雪マークのみ」となっており、今後の降雪が心配ですが、こればかりは大雪にならぬよう願うばかり。
 
冬将軍には、猛威を振るうことなく静かに退陣いただきたいものです。
 
さて、昨日は、雨の中ではありましたが恒例の週頭街宣からスタートをし、10時からお昼をまたぎ議員説明会、その後は議会運営委員会、夜はエネルギーを考えるオンラインでの意見交換会と続きました。
 
トピックスだけになりますが、それぞれ以下のとおりご報告いたします。
 
<10時00分〜 議員説明会>
 
1.第8次敦賀市総合計画(以下、総合計画)、中期財政計画について(説明者:米澤市長、企画政策部長ほか)
 
(1)総合計画
◉毎年、社会情勢の変化などを反映しローリングするとして策定された総合計画に関し、今年度の改訂版について説明。
◉政策テーマの方向性と人口減少対策のアプローチを明確にすべく、ライフステージ別の取組(該当する事業)を分かりやすく紐付け。
◉結婚や出産に関しては、望む方、そうでない方がいらっしゃることに十分配慮し、「それぞれが希望するステージでの活躍」を支援する旨追記。←私も非常に大事な点と考えるため評価。
◉「地域経済」の項目では、原子力リサイクルビジネスなど、原子力関連産業で生まれる雇用や経済効果の地元取込などを念頭に、原子力産業を“基幹産業”と明記。←昨年、私が意見提起したことでもあり、明記を評価。
◉今年度あるいは来年度当初予算に計上した事業について、資料に反映。
◉成果目標と重要業種指標(KPI)に関しては、設定に苦慮する中ではあるが若干見直し。←昨年同様、私からは設定のあり方について意見
 
(2)中期財政計画
◉ふるさと納税がなければ、臨時的な政策経費をゼロにしても、通常歳入で通常経費を賄えない(=予算が組めない)、いわゆる「ふるさと納税がなかったら問題」に関しては、令和6年度の通常経費への充当額「10億円」を、令和7年度予算では「8億円」に圧縮。
◉歳出に関しては、一律コストカットではなく、「業務と組織の最適化」を方針とし、①重複している業務の「統合化」、②過剰と思われる事業を「標準化」、③効果が期待できない事業などを「適時化」 することにより、歳出削減を図る
◉歳入に関しては、有利な交付税措置のある起債や国・県の補助金活用など、新たな財源確保の取組みを実施。
◉なお、これによる歳出削減額は約2.1億円、歳入は約2.4億円と試算。
◉また、類似団体との比較を含め、本市において通常経費且つ一般財源での負担割合が高い「人件費」と「公共施設(維持管理経費)」について、今後10年間で集中的に見直しに取組む
 

【総合計画と中期財政計画の資料】
 
2.道の駅整備検討調査事業について(産業経済部長ほか)
 
◉総合計画に記載の「一次産業振興のための道の駅整備検討」について、候補地や整備面積、付与する施設機能、運営、その他整備に際し考慮すべき動向などを調査。
◉①市街地立地型(3候補)、②海辺立地型(2候補)を候補地案に選定のうえ調査した結果、整備費概算では、①が37億5,900万円、②53億9,500万円と試算。
◉収支計画では、開業2年目の収支試算による経常利益は、①1,900万円、②マイナス2億7,900万円。
◉市の方針としては、道の駅を整備する場合、金ヶ崎地区の開発等、他事業の動向に留意する必要があることや、解決できる地域課題を精査する必要があることなどから、現況と報告結果からは整備不要とする要素が排除できず、道の駅整備の可否判断ができる状況ではないことから、金ヶ崎地区の開発事業の動向が分かり次第判断したいとのこと。
 
3.敦賀市水道事業経営検討委員会の経過報告について(水道部長ほか)
 
◉前回の料金改定の際、水道事業においては、事業維持のため必要な料金収入増額分を「40%」とした上で、使用者負担を考慮し段階的に改定するとして「20%」に留め、2回目以降は再検討としていた。
◉同じく、下水道事業に関しては、改定率20%を必要とし、「20%」の改定を実施。
◉以降、経営検討委員会での検討、協議を進めるところ、以下のような料金適正化の方針とした。
上水道では、37%の改定が必要とするも、段階的な改定とする場合、1回目20%、2回目20%程度の改定が必要 → 使用者負担を考慮し、1回目で20%、2回目以降は再度検討
下水道では、30%の改定が必要とするも、段階的な改定とする場合、1回目20%、2回目10%程度の改定が必要 → 使用者負担を考慮し、1回目で20%、2回目以降は再度検討
 
議員説明会の概要は以上。
 
それぞれあった、議員からの質問や意見は割愛しますが、どれも市政運営にとって大変重要なテーマ。
 
今後はこの説明内容を踏まえた代表質問や一般質問がされることになろうかと存じますので、皆様方におかれましてはご留意いただけますようお願いいたします。
 
その後は、以前より継続検討している市議会としての「ハラスメント防止条例」策定に関する議会運営委員会。
 
12日の委員会で提示された条例案をもとに、各会派に持ち帰った結果報告を踏まえ協議しましたが、ある会派からは「ちゃぶ台返し」どころか、ハラスメントに対する認識、条例の必要性すらひっくり返すような発言があり、憤りを通り越し、正直悲しい気持ちになった次第。
 
「ハラスメントのない議会」、ひいては「ハラスメントのない敦賀市」の礎となるよう、全議員で意識を合わせて条例化することを決めたはずですが、プロセスに則った協議を経ても、その本来趣旨さえご理解されていないことに、思わず「研修からやり直すべき」と発言したところです。
 
本件に関しては、これ以上書く必要も気力もないため控えますが、それでも諦めず、「全議員の総意」での条例制定に向け、副議長の立場で尽力する所存です。
 
以上、本日は報告事項で満載となりましたが、市政の動き、議会内の状況を少しでも知っていただけたなら幸いです。