興味深い「少子化問題」に関する読売新聞の全国世論調査結果

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ひばりケ丘町の「ふる里まつり」本祭は、宵宮に続き雨。
 
安全を優先し、予定していた大人・子ども神輿巡行は中止とし、ひばりケ丘神社での神事のみ執り行いました。
 

【残念ながら、今年は巡行できなかった2体の御神輿(ひばりケ丘町会館にて)】
 
なお、子ども達向けに準備していた参加賞(お菓子など)を配布するということで、集合時間の10時に合わせ、続々と親子が会館へ。
 
所狭しと、ホールが満杯になるほどのにぎやかさに、あらためて、子ども達の元気はまちの活気の源と感じた次第です。
 
こうして宵宮の時も含め、多くの親御さんを見るに、少子化であることを忘れるところですが、ちょうど今朝の読売新聞オンラインには、2025年3~4月に実施した「少子化に関する全国世論調査(郵送方式)」の結果が掲載されていました。
 
詳しくは、以下リンクより当該記事をご覧いただきたく存じますが、調査では、少子化が進む原因だと思うものについて、「晩婚化・未婚化」と答えた人が71%と最も多く、国の少子化対策で、将来も安定的に見込める恒久財源を確保する必要があると「思う」と答えた人は、「どちらかといえば」を含めて83%であり、安心して結婚や子育てができる環境づくりを望む意識が浮き彫りになったとありました。
 
 →①少子化の原因「晩婚化・未婚化」71%、対策に「恒久財源」83%…読売世論調査(2025年6月2日 読売新聞オンライン)
 →②2025年3~4月 郵送全国世論調査「少子化問題」(2025年6月2日 読売新聞オンライン)
 
①の記事では続けて、少子化が日本の将来にとって深刻な問題だと思うかは、「どちらかといえば」を含めて「思う」が94%で、前回2023年調査の92%に続き、国民の共通認識となっていることがうかがえた。
 
少子化が進む原因だと思うものを複数回答で尋ねたところ、「結婚年齢が高くなる『晩婚化』や結婚をしない『未婚化』が進んだ」が71%(23年調査69%)でトップだった。次いで、「子育てや教育にお金がかかりすぎる」の64%(同75%)が続き、23年調査と順位が逆転した。
 
晩婚化や未婚化は、若年層の雇用形態や賃金水準などの経済的不安による影響が大きいと「思う」と回答した人は、「どちらかといえば」を含めて82%で、「思わない」の17%を大きく上回った。
 
また、詳細データが掲載されている②の記事で、私が注目した点は以下。
 
◉「結婚して一人前」という意識が社会全体で薄まった  27%
◉そもそも結婚の必要性を感じない人が増えた      65%
 
Q:国や自治体が結婚支援に取り組むことで婚姻率の上昇につながると思いますか、思いませんか。
A:思う・どちらかといえば思う 58% > どちらかといえば思わない・思わない 41%
 
Q:結婚について、どのようにお考えですか。あなたの考えに近いものを選んでください。
A:した方がよい・どちらかといえばした方がよい 81% > どちらかといえばしなくてもよい・しなくてもよい 18%
 
Q:次に挙げる少子化につながる課題について、都市部と地方に当てはまると思うものを、それぞれ3つまで選んでください。A:都市部、地方それぞれ最上位2つ
 (都市部)
  ・住居費が高い        都市部:71%、地方:5%
  ・保育園に入りにくい     都市部:52%、地方:8%
 (地方) 
  ・働く場が限られる      都市部:3%、地方:62%
  ・男女の出会いの場が少ない  都市部:9%、地方:50%
 
最後の設問は、同じ課題であっても、都市部と地方で見事に認識が異なっていることが興味深かった訳ですが、本調査は3月24日~4月30日、全国の有権者3000人を対象に実施し、2068人から回答を得た(回答率69%)ものであり、回答割合は、10〜40歳代までが10%台であるのに対し、70歳以上は24%であったとのこと。
 
今ではハラスメントにあたるであろう、先にあった「結婚して一人前」という意識に関しては、回答割合の傾向が逆であれば一層、社会の認識はより薄まる結果になったのではと思うところ。
 
調査の結果を鵜呑みにしてはいけませんが、いずれにしてもこうした傾向を把握した上で対策を講じていくことが極めて重要と考えるところです。