2025年11月3日
自由と平和を愛する「文化の日」
「スポーツの秋」とかけるには、いささか無理があるかもしれませんが、昨日行われた米大リーグのワールドシリーズ(WS)最終戦。
大谷翔平選手らを擁するロサンゼルス・ドジャースの相手は、大リーグで唯一、カナダに本拠を置くトロント・ブルージェイズであったため、WSはさながらアメリカvsカナダの国家間対決を彷彿させる緊張感と熱気。
試合は、9回2死までブルージェイズがリードしたものの、なんとここで起死回生。
9番ロハスのソロ本塁打で追いつくと、延長11回にはスミスのソロで勝ち越し、結果、5-4でドジャースが連覇を達成しました。
野球の醍醐味、面白さがすべて詰まった劇的な試合でしたが、圧巻は前日の第6戦で勝利投手となった山本由伸投手。
9回から6番手でマウンドに上がり、9回は1死満塁、延長11回は1死一、三塁の手に汗握るピンチをしのぎ、WS4勝のうち3勝を挙げたエースは、シリーズMVPを獲得しました。
私も同様「試合が終わるまで」と、テレビの前から離れられなくなった方も多かったかと思いますが、ドジャースの偉業達成をお祝いするとともに、大谷選手、佐々木選手らを含め、世界最高峰の舞台で大活躍した日本人選手を誇りに思う次第です。
さて、昨日のブログでは、秋の楽しみとして文化的な講座のご案内をしたところですが、今日は「文化の日」。
国民の祝日に関する法律によれば、文化の日の趣旨は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」とあります。
従前は「明治節」として、明治天皇の誕生日を祝う日であった11月3日を国民の祝日に制定するにあたっては、当時(昭和23年)の参議院本会議における説明で、立法の精神からすれば、日本国憲法が公布された日であり、新憲法において、世界の如何なる国も、未だかつて言われなかったところの戦争放棄という重大な宣言をしていること。
これは日本国民にとって忘れ難い日であるとともに、国際的にも文化的意義を持つ重要な日であることから、平和を図り、文化を進める意味で、この日を文化の日と名付けたとあります。
つまりは、枕言葉に“自由と平和を愛し”があることの意味合いを、今一度胸におくところであります。
祝日の説明が長くなりましたが、そうした趣旨、当時の議論に思いを馳せながら、市内で開催されている文化展などを巡りたいと考えていますが、併せて注目するのは敦賀市立博物館。
10月17日から始まっている特別展「つるがのみほとけ~海辺の祈り、山里の祈り~」では、市内でも比較的、戦争の被害が少なかった湊周縁や野坂山麓の地域には、歴史を秘めた仏像が大切に守られてきたことがわかり、こうしたみほとけの像をはじめ、優れた経典など、敦賀の歴史の中で伝えられてきた仏教文物を紹介しています。

【敦賀市立博物館ホームページより引用】
詳しくは、以下ページよりご覧ください。
→敦賀市立博物館 特別展紹介ページはこちら
みほとけこそ、自由と平和を象徴すると思うところであり、私も心安らかに、本日「文化の日」に合わせて訪れてみようと思います。






