2024年12月15日
自分の回復が仲間の回復につながり、仲間の回復が自分の回復につながる 〜「全国ギャンブル依存症家族の会 福井」に参加〜
大きく揺れる隣国。
韓国国会は14日午後、「非常戒厳」宣布は違憲だとして野党6党が提出した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の2回目の弾劾訴追案を採決を行い、賛成多数で可決。
韓国国会は弾劾訴追の議決書の写しを大統領府に送付し、受領した時点で尹大統領は権限が停止されることに。
これだけでも驚くところ、何と韓国大統領の弾劾訴追は2004年盧武鉉(ノ・ムヒョン)、2016年朴槿恵(パク・クンヘ)両氏に続き史上3人目とのこと。
朝鮮日報を見ると、尹錫悦大統領は14日午後に談話文を発表し、「私は決して諦めません。最後の瞬間まで国家のために最善を尽くします」と述べたうえ、以下の言葉で結んでいます。
<以下、記事引用>
そして政界にお願いします。
暴走と対決の政治から熟議と配慮の政治へと変わるよう、政治文化と制度の改善に関心と努力を傾けてください。
愛する国民の皆様、私は我が国民の底力を信じます。
私たち全員で大韓民国の自由民主主義と繁栄のために力を合わせましょう。
ありがとうございます。
<引用終わり>
民主主義とは何か。
隣国の混乱に深く考えさせられる次第です。
さて、話しを変え、こちらも私にとって深く考えさせられた件。
昨日は朝一番で宿泊先の水戸を発ち、敦賀に戻った後、先日ご紹介した「全国ギャンブル依存症家族の会 福井」に参加。
同級生が何としても福井で「家族の会」を立ち上げたいと、強い意志をもって取り組まれてこられ、全国では42番目となる会が「初開催」されるとあって、伺っただけでも、東京や千葉、新潟、愛知、三重、和歌山、大阪、滋賀、富山、石川と全国から約65名が参集されるという熱気ぶり。
何かお手伝いをしようと早めに会場(あいあいプラザ)に行ったものの、会の皆さんが受付などをテキパキとこなされていてお呼びでない感じに。
会の開始冒頭、議員の立場で参加の私にもご挨拶の機会をいただき恐縮しましたが、まず敦賀にお越しいただいたことへの感謝を伝えるとともに、同級生から伺っていたことも念頭に、当事者・ご家族が抱える問題解決に向けてネットワークを広げる「家族の会」の活動に敬意を表する旨、お伝えした次第です。
開始後は、当事者並びにご家族からの体験談発表、家族の会の運営状況紹介、グループに分かれての意見交換と続き、1グループ10〜15人程度でしょうか、私も混ぜていただき、皆さんの貴重な体験談を拝聴。
なお、司会の方からは、プライバシーへの配慮のため、ここであった話しは公開しないようにとありましたので、このブログでも個別具体的なことは書かないとした上で、私が印象に残った言葉として、
◉性格上の欠点が問題でギャンブル依存症になっていた
◉ギャンブル依存症は、意思の弱さではなく「脳の病気」である
◉回復するためには自らの行動が必要
◉自分の回復が仲間の回復につながり、仲間の回復が自分の回復につながる
◉自分だけ、自分たちだけで解決しようと思わないこと
◉闇金や闇バイト、さらには自死につながってしまうギャンブル依存症は社会問題である
がありました。
なお、このように書いていると、どこか終始沈んだ雰囲気だったのだろうと思われるかと存じますが、まったく逆。
私が同席したグループには、お子さんやご主人がギャンブル依存症「だった」方、今現在「進行形」の方と様々でしたが、とにかく明るくポジティブ。
たまたま女性ばかりだった訳ですが、驚くような壮絶な境遇、思いを共有されているからこその「強さ」と他者への「やさしさ」なのだろうと肌で感じたところです。
最後は参加者全員で記念写真を撮影し、会を閉じましたが、先に申し上げたよう、私にとって深く考える機会と大きな気付きをいただいた同級生、参加された皆様に感謝申し上げます。
最後に、会場で購入した本にはこうありました。
ギャンブラーを助けることができて、
家族も安心して暮らせる方法はあるのです。
ご家族にはぜひやってみてほしい。
援助職、支援者の方にはぜひ知ってほしい。
社会問題を解決する最大の力は「関心」を高めること。
正しい知識を習得のもと、こうした問題解決に向け、今後も微力ながらお手伝い、尽力してまいる所存です。
【会でいただいた資料。皆さんから「リコさん」と呼ばれる田中紀子さんの著書は市販もされていますのでぜひ。】