第82号議案「敦賀市営駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正の件」に対する賛成討論(全文)

ブログ 敦賀市議会

令和7年9月定例会の最終日での 第82号議案「敦賀市営駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正の件」に対する賛成討論全文を掲載します。
 
本議案は、敦賀駅前の混雑緩和を目的に、市営駐車場のうち、駅前立体駐車場ならびに駅東口駐車場の料金の一部を改定(引き上げ)するものであり、とりわけ「料金値上げ」に関わる議案に対しては、賛成するにあたっての考え方を明確にお示しすべきとの思いを持って討論に臨んだところです。
 
ついては、討論の全文を掲載しますので、参考までご覧いただければ幸いです。
 
なお、議案の方は、以下にリンクしますので併せてご覧ください。
 
 →第82号議案の原文はこちら
 
<以下、自身の討論全文>
 
市民クラブの山本武志です。
 
私は、第82号議案「敦賀市営駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正の件」に対し、委員長報告に賛成の立場から討論いたします。
 
まず、私自身、北陸新幹線開業以降続く駅周辺の混雑状態は、本市が抱える交通政策、観光政策における課題であり、実効的な対策により緩和を図るべきとの考えのもと、本条例改正案における論点は2点と考えます。
 
1点目は、提案理由にあるとおり、市営駐車場の料金体系を改定することが駅周辺の混雑緩和に資するのか。2点目は、行政の市民サービスの観点から改定後の料金設定は妥当と言えるのかであります。
 
そのような視点から慎重に審議に臨んだ結果、まず1点目に関しては、駅前立体駐車場、白銀駐車場、駅東口駐車場利用のバランスを取るべく、とりわけ、現在利用率の低い白銀駐車場に誘導するため、最も根本的かつ効果的な解決方法は、利用料金を差別化すること、いわゆるインセブティブ効果によって利用者の行動心理を働かせることであること。
その上で、駅前立体駐車場と白銀駐車場との比較において、60分単価で同額であったのを100円差に、全日最大料金を平日100円差はそのままとしつつ、休日で300円差に見直すことは、両者の差別化を図る上において、十分なインセンティブ効果が働くものと考えます。
加えて、本市と同様の課題を有する他自治体においては、こうした方法によって実際に混雑を解消したとの実例があることを踏まえ、混雑緩和策として有効であると判断いたします。
 
また、2点目の改定後の利用料金設定に関しては、「安かろう良かろう」の考えや「料金値上げへの抵抗感」は当然あろうものの、改定後の料金は、駅周辺の民間駐車場5箇所の料金設定に比べ遜色ないものであることや民業圧迫の観点。
さらには、料金改定がもたらす、都市機能としての駐車場分配最適化というメリットを広く享受することになることを考えれば、公営で行う駐車場施策において、市民あるいは利用者にご負担いただく額として、決して不利益には当たらないと考えます。
 
以上2点を申し上げた上で、敦賀の玄関口である駅周辺駐車場の混雑を「現段階で解消」しておくことは、今後さらに進めていくべき、観光誘客増への受け皿整備にもつながること、新幹線効果を最大限発揮していくための基盤となるものであるとの考えを添え、委員長報告のとおり、本条例案に賛成するものであります。
 
以上、議員各位のご賛同を宜しくお願いいたします。