2020年10月10日
福井県長期ビジョンと嶺南未来構想会議の将来構想
突然ですが、「会議」と聞いて「ワクワク」することって皆さん余りないですよね?
一般的に、仕事や地域活動などでの「会議」とは形式ばったものが多いため、中々「ワクワク」とまでならないのが実態かと思いますが、私にとって昨日は、会議の前も後も「ワクワクしっ放し」のことがありました。
それは、3月以降、これまで回を重ねてきている「嶺南未来構想会議」(嶺南6市町有志議員による嶺南の将来構想を考える会)で、昨日は敦賀駅交流施設オルパークにて開催。
実は、この日の開催は先週日程が決まった急なものではありましたが、未来構想会議メンバーからの声掛けにて県内の他市町議員、嶺南でまちづくりに参画されていらっしゃる方々、商工会議所や行政の皆さんなど、当日の飛び込みを含め、各方面より20名弱の皆さんに参加いただき、開催の運びとなり嬉しい限り。
会のほうは2部構成で、1部は福井県地域戦略部の出前講座にて、県の長期ビジョン2020→2040の内容を説明いただき、2部では構想会議より嶺南全体の将来構想をプレゼンさせていただきました。
【私は中盤までの司会と構想会議プレゼンの2番手を務めさせていただきました。】
県の長期ビジョンに関しては、出来立てホヤホヤの冊子をお持ちいただき、何とこういった会合で配布するのは、この会議が初めてという「初物」で、これまた嬉しい限り。
お忙しい中、県地域戦略部からは藤丸副部長様、同部未来戦略課の瓜生主任にお越しいただき、長期ビジョンにある「基本目標」、「将来イメージ(2040年の福井)」、「長期プロジェクト」、「新時代スタートアッププロジェクト」などに関し、策定にあたっての背景や考え方なども含め、丁寧且つポイントをついてご説明いただきました。
ただでさえ、大変ボリュームの大きいところをポイント的に紹介いただいたうえに、さらにこの誌面では全てをお伝え出来ないのが残念ですが、特に嶺南に関して言えば、6つの基本目標のひとつに「WAKASAリフレッシュエリア」を掲げ、そのサブタイトルに「上質な暮らしの先駆け」とあること、「将来イメージ」では「日本地図を塗り替える 国土強化のネットワーク」とし、敦賀港の世界最高水準のスマート港湾の進化、北陸新幹線開業により嶺南が関西至近の生活圏にしていくことなど、具体的に将来に向けた「狙い」が想像出来るものでした。
なお、大交流化時代にあって、北陸新幹線開業以降にあるリニアの開業により、小浜から京都(新幹線)、京都から東京(リニア)のルートが可能となれば、何と所要時間は2時間を切るとのことに驚いた次第であり、視野はその先に、リニアまでも含めるべきと認識することが出来ました。
そうしたことから、副部長からは「これからは嶺南の時代」との言葉もあったことや、福井県全体のビジョンに関しては、5,000人の県民の声を踏まえ策定されたものであること、「福井をもっと面白く」、「次世代ファースト」、そして何より「もっとチャレンジしていくんだ」という福井への思いや気概を感じることが出来たことは、大変私にとって有意義な時間となりました。
休憩を挟んでの構想会議からのプレゼンテーションにおいては、中止とはなったものの、若狭高校の高校生を対象に意見交換しようと準備していたものをベースに、約15分間ではありましたが、私たちがここまでで考えた「嶺南の将来構想 〜関西に一番近い 海のあるまち〜」この日参加出来た前川和治 敦賀市議会議員、杉本和範 小浜市議会議員、そして私の3名にて分担し思いと考えを伝えさせていただきました。
県長期ビジョンと同じく、ここで全てをお伝えすることは出来ませんが、実はこの日のために杉本議員が構想のエッセンスをワンペーパーに纏められたものを掲載させていただきます。
本構想に関しては、素案の域を出ませんでして、様々な立場、あらゆる世代の皆さんからもご意見を伺いながら改良を重ねていくとしており、またそういう場を開催する際は、皆さんにもお声掛けさせていただきたいと存じます。
両プレゼンテーションを終えた後は、3つのテーブルに別れてのグループディスカッションにて長期ビジョン、嶺南将来構想それぞれに対し、前向きで建設的な意見が活発に飛び交いました。
感想をお聞きすると、嶺南の議員さんからも「また誘ってや」とあったり、市民の皆さんからも「ワクワクする内容で面白かったわ」などの声を聞き、またまた嬉しい限り。
何より、この場を通じて「共感」してもらえた方が一人でも増えたことをありがたく感じた次第です。
人口約13万人の嶺南は、45年後にはほぼ半分の7万人になると予想されています。
つまり、敦賀市ひとつ分の人口が減るということです。
しかしながら、こうした現実を悲観し嘆くのではなく、北陸新幹線開業に加え、リニア開業までを見据えれば、我が敦賀市はもちろんのこと、「これからは嶺南の時代」とあったように、嶺南全体には大きな期待とチャンスがあります。
よって、その期待とチャンスを夢物語で終わらせないためにも各市町の壁を少しづつ取り除き、嶺南をひとつの単位としてどう盛り上げていくかを、まさに今考えなければなりません。
そのためにも、魅力的でチャレンジ精神あふれる分かりやすいビジョンを構築し、地域住民の皆さんの共感や賛同を得なてこそ、真にまちの発展に向け前進するものと考えるところです。
昨日は、そうした意味でもその考えが間違っていないことを確認出来る場となりましたので、今後も引き続き仲間の皆さんとともに考え行動するとともに、極力多くの皆さんからご意見を頂戴出来ますよう取り組んでいきたいと思います。
お忙しい中、敦賀まで足を運んでいただいた県の地域戦略部の皆さま、急遽のお声掛けにも関わらず、快く参加いただいた皆さま、大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。