2025年3月10日
石破総裁の発言に「#国民の怒り」
昨日の福井新聞『越山若水』。
いわゆる「年収103万円の壁」引き上げをめぐるコラムに、「その通り」と思うと同時に、「グロテスク」とまで表現する文面に筆者の「怒り」を感じたところです。
その内容は以下(3/9『越山若水』引用)。
きょうは数字まみれの原稿になるのをお許し願いたい。103万円の「年収の壁」引き上げのことである。国民民主党が言う178万円には届かなかったけれど与党案で160万円になったと見えて、実はそうとばかりいえない▼年収200万円以下の人は確かに壁が160万円。でも同475万円以下は153万円が壁になる。同665万円以下は133万円。しかも年収200万円を超える人は2年間限定で、再来年以降の対応は決まっていない▼当初の国民民主の提案は「103万円を178万円に」と、1行で書けるものだった。よくまあこれだけ複雑な制度を考えたもの。「手取りを増やす」趣旨からいえば、新たな壁が次々できた様子はグロテスクにさえ映る▼「どうしても減税額を少なくしたい」「でも見かけ上は壁を引き上げたようにしたい」と知恵を絞った人がいるのだろう。減税額を各シンクタンクが試算していて、一例では年収500万円の人の減税額は国民民主案で13万円台なのに、与党案では2万円にとどまる▼協議で譲歩しなかった国民民主に、自民幹部は「ゴールがどんどん離れる」と不満を漏らしたという。いくら何でもそれは違う。「178万円」の目標は自公の幹事長も文書にサインした。ゴールを動かした上に、まるで分裂させるように複数のゴールを設けたのはほかならぬ与党である。
<引用終わり>
皆さんは、このコラムを読んでどう思われるでしょうか?
なお、自民党に関しては、8日に開催された地方組織の代表者らを集めた全国幹事長会議にて、若者の支持離れへの危機感を強めているとし、9日の党大会で採択する運動方針案に「若年層や無党派層対策としてショート動画を活用したSNS発信により政策や候補者の周知を徹底する」と盛り込むとありました。
率直に、若者が離れているのは、SNSでの発信如何ではなく、同党が掲げる政策や政治姿勢にあるのではないか。
また、選挙に向け支持を取り込むために行うのかと、どこかピントのズレを感じた次第。
さらに、昨日行われた「第92回 自民党大会」で石破茂総裁の演説にあった「自民党こそが、国民に最も近いところにいる。自民党こそが、国民の怒り、悲しみ、喜び、苦しみを一番知っている。そのような誇りをもって、今年臨んでまいりたい。」との言葉に、世間の受け止めはどうか。
バロメーターとしてX(旧Twitter)を見てみると、トレンド入りしていたのは「#国民の怒り」。
まさに、自民党大会における上記の石破総裁発言に対して立ち上がった#(ハッシュタグ)で、次のようなコメントも。
<以下引用>
楽しい日本とか、国民の怒り、悲しみ、喜び、苦しみを一番知っているとか…
情緒に訴える方針を語るより、日本を強く国民を豊かにする政策を実行願いたい
日本を衰退させる政策ばかりだから国民が怒っているのではありませんか
これまでの左傾化した日本から脱却すべき時が来ています
<引用終わり>
物価高騰、とりわけ様々な食材価格の値上がりにより、一品を買うにも躊躇するような庶民生活はまさに「国民の苦しみ」であり、そのことを「一番知っている」と言うのであれば、冒頭の「年収103万円の壁」引き上げを「グロテスク」な制度にしたり、ガソリン税の暫定税率廃止についても、悠長に再来年度からなどと考えないのではないかと、世間の受け止めと同様、「おま言う」(お前が言うかの略)状態と感じた次第です。
さて、そうした思いのもと、この後は月曜恒例の街頭演説に出掛けますが、私は私で、ブレることなく「国民に寄り添う政治」に進む国民民主党の政策をお伝えしてまいる所存です。
また、敦賀市議会の3月定例会は本日10時より常任委員会。
中盤から後半に向けて、引き続き緊張感をもって臨んでまいります。
【昨夕の風景。雪解けの田に、古から変わらぬ政治の基本「業を興し民を豊かに」を思う。】