2024年7月9日
田村まみ参議院議員 国政報告会
今でこそよく耳にするようになった「カスハラ」。
「カスタマーハラスメント」の略で、厚生労働省「カスハラ対策企業マニュアル」によれば、「顧客からのクレーム・言動のうち、当該クレーム・言動の要求の内容の妥当性に照らして、当該要求を実現するための手段・態様が社会通念上不相当なものであって、当該手段・様態により、労働者の就業環境が害されるもの。」と意味されています。
誰もが安心して働ける環境という観点においては、令和元年に「労働施策総合推進法」が国から提出され、その中で女性活躍推進法の一部を改正する法律案として、パワハラをはじめとする職場におけるハラスメントに対して、事業主の雇用管理上の措置が設けられることとなったものの、この際、「カスハラ」に関しては条文上の定めではなく、別途指針として取り組むべき内容に盛り込まれるに留まり、法律という意味での対応が図られるまでには至りませんでした。
こうした経過を踏まえつつ、令和4年の通常国会にて、国民民主党からは「消費者対応業務関連特定行為対策の推進に関する法律案」(いわゆる、カスタマーハラスメント対策法)を提出したものの、審議未了の扱いとなっていましたが、さらに先般閉会した令和6年の通常国会でも再提出。
本法律案は、顧客からの悪質なクレームや迷惑行為を防ぐことで従業者等の就業環境が害されないようにすることと、そのための積極的な取り組みを事業者が積極的に行うことを推進するもの。また、消費者からの苦情の申し出等が不当に妨げられないことを内容としています。
法案提出後、記者団の取材に応じた田村まみ国民運動局長(参議院議員/全国比例)は「支援産別が行う顧客からのハラスメント行為に関するアンケートによると、SNSへの公開やつきまといなどハラスメント行為の悪質性は年々高まっている。本法案は従業員の就業環境が害されないよう、事業主が主体的に対策に取り組めるようなことが基本的施策として盛り込んでいる。本法案を基に、委員会など様々な場で提案していきたい」と述べています。
前置きが長くなりましたが、この「カスハラ」という言葉を世に訴え、知らしめた立役者といっても過言ではないのが、この「田村まみ」参議院議員。
同議員は、5月22日の参議院予算委員会でもカスタマーハラスメント対策などについて質疑を行い、「労働施策総合推進法の体系だけでは業界団体全体の取り組みは規定できない」として、SNS上でのカスハラなど新たな行為類型への対策、カスタマーハラスメントの基準の不明瞭さ、業法のない事業での対応拒否の根拠がないことといった課題を挙げ「カスタマーハラスメント対策推進法の検討が必要だ」と訴え、これに対し岸田総理は「厚生労働省の検討会において議論が行われており、今年の夏ごろに取りまとめを行いたい」、「対策を強化する観点から法制面も含め必要な対応を検討したい」と答えています。
田村まみ議員は、連合加盟産別である「UAゼンセン」の組織内国会議員であり、ジャスコ株式会社(現イオンリテール株式会社)に入社して以降、全国各地の店舗でお勤めになり、イオンリテール労働組合(イオンリテールワーカーズユニオン)で役員を務められた後、2019年の第25回参議院議員通常選挙全国比例区で初当選された方。
まさに顧客と直接接するご経験をお持ちで、現場感覚を肌で分かる方であり、カスハラに関しても信念をもって取り組まれている議員であります。
昨日は、その田村議員をお迎えし、東洋紡労組敦賀支部にて同議員の「国政報告会」が開催され、私は国民民主党福井県連の立場で出席してまいりました。
会に先立ち、退社時に合わせた正門前でも「門立ち」では、フットワーク良く、お仕事上がりの皆さんに笑顔で声を掛けつつ、ほぼ全員と握手する姿。
報告会では、政策本意の国民民主党だが実現する力(議員の数)が足りないため、支援の輪を広げていきたいとし、給料が上がる経済や燃油価格高騰対策など同党の政策を紹介したほか、ご自身の政策アプローチについても話されました。
国会議員の仕事は「法律」を立法・修正するばかりでなく、政令や省令、施行規則などのルールを各省庁の役人との話の中で修正していくことも重要な役割であり、現場で働く皆さんの疑問やこうしたら良いのではとの声をぜひ教えて欲しいとも仰られていました。
そして、印象に残ったのは、「サラリーマンであった私の武器は、皆さんの声がすべて」との言葉。
私からも国民民主党福井県連を代表して、エールを送るご挨拶をいたしましたが、電力総連、自動車総連、電機連合も同じく、こうして真面目に汗して働く現場の声を国政の場で挙げ続けており、来夏の参議院通常選挙では、候補予定者全員の必勝に向け取り組むところ。
「まじめに働く、支え合うことの大切さ」をスローガンの第一に挙げる「田村まみ」議員もこのうちの一人。
福井県連としては、UAゼンセンをはじめ、各産別の皆さんと力を合わせた取組みを進めるとともに、「国民民主党」の名をさらに広く知っていただく活動を展開してまいります。
【報告会終了後、田村まみ議員と。今後のさらなるご活躍を祈念し、応援いたします。】