次世代革新炉は「成長産業」なり

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「ヒューストンの歓喜ならず」
 
注目のサッカーのワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦。
 
日本代表は6月29日正午(日本時間30日午前2時)から、米テキサス州ヒューストンで、“サッカー王国”ブラジルに臨みましたが、アディショナルタイムに逆転を許し1-2で惜敗。
 
初の2回戦進出はならず、1回戦で姿を消しました。
 
これに森保監督は、この4年間について「日本サッカーは歴史が繋がって、間違いなくレベルが上がってきていると思います。」とあった上で、「世界一を目標にして、日本は絶対に目標をはっきりすればそこに辿り着けると思います。世界一を目指して、日本のために頑張りたいと思います」と、再び世界一を目指して戦っていきたいとの言葉がありました。
 
以前にテレビのインタビューで森保監督が仰っていたのは、Jリーグ創設当時、初代チェアマンの川渕三郎氏が「日本の目標は、2050年までにワールドカップで優勝すること」と掲げたことを挙げ、目標は高いところになければならないと。
 
川渕語録には、「時期尚早と言う人間は100年たっても時期尚早と言う。前例がないと言う人間は200年たっても前例がないと言う」ともありますが、今大会での日本代表の戦いを見て、早晩、現実のものになるであろうと、勝手な確信と期待をする次第です。
 
さて、「世界と戦う」という観点で共通するのが、産業競争力。
 
これに関し、政府は6月24日の経済財政諮問会議で「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の骨子案を示し、戦略17分野における62の「主要な製品・技術等」毎の官民投資ロードマップを策定。
 
各戦略分野において、①国内の経済安全保障等の様々なリスク低減の必要性、②海外市場の獲得可能性、③関係技術の革新性等の観点から、官民投資を優先的に支援することとし、主として2040年度までの官民合計投資額の現時点での想定規模(数字が現時点で明確でないものも含め、今後さらに精緻化)を示した上で、全体を合計した官民投資額は、現時点で2040年度までの累計で370兆円超を想定するとの発表がありました。
 
また、今夏策定の日本成長戦略を改訂していく中で、主要な製品・技術等の追加を随時行っていくとも。
 
この中で、“資源・エネルギー安全保障・GX・次世代革新炉”の分野において、「次世代革新炉を成長産業」と位置付け、2040年度までに官民合わせて5兆円を投資し、約11兆円の経済波及効果を想定。
 

【第8回経済財政諮問会議(2026年6月24日)資料より抜粋引用】
 
資料の中で、次世代革新炉は、2050年には年間1,000億ドル規模の世界市場に成長すると見込まれ、次世代革新炉への建て替えを進めることが、我が国のエネルギー安全保障や安定・脱炭素電源の確保に寄与するとし、サプライチェーンや人材など産業基盤の劣化、投資環境・事業の予見性向上などの官民投資促進に向けた課題に対し、対応策として、サプライチェーンの製造能力強化や、産官学による原子力人材育成の司令塔整備、グレーデッドアプローチに基づいた予見性の高い規制・審査制度の構築などに取り組む旨が示されました。
 
現時点においては、革新炉開発の分野で世界に遅れをとる日本ですが、何をおいてもまずは、国内の持続的な電力安定供給とエネルギー安全保障を確固たるものにすること、そして、我が国の原子力技術、叡智を集約し、もう一度、世界に誇る原子力開発を進めること。
 
次世代革新炉は「成長産業」なり。
 
ワールドカップと同様、目標を定め、オールジャパンで世界一を目指す。
 
そうした気概が沸々と湧いてくる次第です。
 
(参考)併せて、地方にも関わる「資料7 地域未来戦略の政策パッケージ」も必見であることから、以下、第8回経済財政諮問会議の資料一式をリンクいたします。
 
 →「第8回経済財政諮問会議」資料一式はこちら