桜の美とは日本人の心の美しさ

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春の訪れとともに増加するかの新型コロナ感染ですが、昨日も福井県では福井市、鯖江市、敦賀市の20代から100歳以上の男女計10名が感染と発表。
 
このうち9名は、先日クラスターが発生した福井市の特別養護老人ホームの入所者と職員とのことでしたが、相次ぐ感染の状況を受け、県は独自の基準に基づく4度目の「福井県感染拡大注意報」を発令しました。
 
期間は、令和3年3月30日から4月12日まで。
 
特にこれから新年度を控え、転職や転勤、入学等により、人の移動や接触が活発になるなど、感染リスクが高まる時期にもなることから、引き続き「県民行動指針」に基づく感染対策に留意のうえ、医療体制や経済活動への影響を最小限とするためにもこれ以上の感染拡大は何とか抑えねばなりません。
 →→福井県「新型コロナウイルス感染症」ページはこちらから
 
さて、本日は年度の最終日。
 
各職場においては、異動や退職などによりこの日が最後となる方も多いのではと思います。
 
昨日も市役所にて、お世話になった退職される方をお伺いしお話しすると、退職後は別のステージにて頑張るとの元気な表情。
 
状況は様々なれど、これまでのご労苦に対し、敬意と感謝を申し上げ、新たな場面でもご活躍されることを心よりお祈りしたいと思います。
 
空は黄砂で見通し悪くも、市内の桜は元気に咲き誇り、満開に近づいてきました。
 
「敷島の大和心を人問はば朝日ににほふ山桜花」
 
桜を詠んだ有名な句は数あれど、私にとっては、江戸時代の国学者本居宣長のこの歌が最も心に残る歌。
 
桜の美を知ることは日本人の心の美しさを知ることであり、新渡戸稲造も残したように、武士道とは、散る桜の潔さを称えた散華の美学にほかなりません。
 
こういう話しをしますと、侍の切腹や先の大戦での特攻を美化するのかと揶揄されるかもしれませんが、近年の自然災害でのボランティアなどでも見られるよう「自分を犠牲にしてでも人を助ける」、「人のために何かをする」という精神が備わった民族が日本人であると考えるところであり、桜を見て思うことは、日本と日本人を思うということかと。
 
さらに言えば、桜に武士道を見、大和魂を見るのが、日本人のアイデンティティーであることからすれば、改めて桜こそ日本の歴史と文化、伝統を象徴するにふさわしい我が国の花であると思う訳であります。
 
ヒラヒラと舞う桜の花びらが美しいと言われる所以は、短くも儚い命を一生懸命に生きる姿があってのこと。
 
情緒に浸るばかりではありませんが、年度末最後の今日、改めて一日一日を一生懸命に他利自利の精神をもって生きることこそ日本の文化であり、日本人であるとの誇りをもって、一日をスタートしたいと思います。
 

【水戸烈士慰霊碑の傍で咲く桜。幕末の悲劇と呼ばれるエピソードは、まさに武士道、日本のアイデンティティとともにあったのだと。】