2024年8月6日
核の脅威にさらされるなか迎える「原爆の日」
ここ最近は、敦賀発電所2号機(以下、敦賀2号)の話題を続けていますが、関連して投稿した自身のX(旧Twitter)には「日本のために頑張れ」とのコメントなど、日本原電を応援する声、あるいは原子力規制の在り方に疑問を呈す意見などをいただき、思いを共感いただいている方が多くいることを心強く思う限り。
その日本原電ですが、先週、原子力規制委員会が敦賀2号の再稼働に向けた審査を不合格とする手続きを進める判断を示したことについて、福井県と敦賀市に対し、正式に不合格となったとしても、追加の調査などを行って再稼働を目指す方針を伝えました。
5日、日本原電の坂井毅志敦賀事業本部長が県庁を訪れ、県の坂本裕一郎防災安全部長に審査状況などを説明。
坂井本部長は、「結果は非常に残念だが、引き続き稼働に向けて追加調査やデータの拡充などに取り組んでいく」と述べ、再稼働を目指す姿勢に変わりはないことを伝えるとともに、記者団から、審査が正式に不合格となった際は規制委員会に再び審査の申請を行うのか問われると、「規制委員会の判断が出たあとは再申請しか道はなくなるので、再申請を行って稼働を目指していく」と述べ、廃炉の考えはないことを重ねて示しました。
この後、敦賀市の池澤俊之副市長にも同様の考えを説明したとありましたが、敦賀2号の再稼働は、色々な意味で「日本のために」必要不可欠なこと。
「絶対に諦めることなく」再稼働に向け、自身の範囲で出来ることに最大限尽力する所存です。
さて、先の大戦後、「原子力の平和利用」の考えのもと進めてきたのが原子力発電ですが、一方、これとは真逆に、核兵器の恐ろしさ、悲惨さを決して忘れることのない、世界唯一の戦争被爆国となった「原爆の日」。
79年前の今日、大量破壊兵器である原子爆弾が、人類史上初めて広島に投下され、おびただしい命が一瞬にして失われました。
犠牲になられた皆様に心から哀悼の誠を捧げるとともに、今も癒える事のない苦しみを背負い続けられているご遺族の皆様、筆舌に尽くし難い苦悩の中を生きてこられた被爆者の皆様に、心からお見舞いを申し上げます。
核兵器のない世界を希求することは言うまでもないことでありますが、混沌とする世界にあって、ロシアによるウクライナへの侵略は2年半にも及び、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの戦闘もやむ気配はなく、とりわけプーチン露大統領は、戦術核兵器の使用をちらつかせて恫喝を繰り返しています。
また、中国や北朝鮮は核・ミサイル戦力の強化に走っており、日本や世界は核の脅威にさらされている状況にあると言っても過言ではありません。
こうして核兵器使用の懸念が高まっていることはまさに脅威であり、非人道的な核兵器の惨禍を二度と繰り返してはなりません。
本日は、広島の地にて平和記念式典が執り行われますが、本年3月末時点の被爆者健康手帳を持つ被爆者の平均年齢は85.58歳になったとのこと。
この式典が、外乱なく厳粛に行われることはもとより、唯一の戦争被爆国として、高齢化が進む被爆者の体験や思い、核の惨禍を語り継ぎ、世界に「核兵器のない世界」を呼び掛ける場となることを切に望む次第です。
と同時に、核保有国と非保有国の橋渡し役をできるのは、世界で唯一「日本」であり、その役割をどのように果たしていくのか。
平和を希求するのみならず、現実的な解決手段を国民ひとり一人が考える。
「原爆の日」はそういった日でもあるべきと考える次第です。
【以前に訪れた「原爆ドーム」。象徴的なこの遺産から何を学び、何を感じるか。】