2020年5月5日
条件なきゴールの延長に耐えられるのか
ステイホームが続くGW後半。
奇しくも行楽日和の好天が続くという皮肉。
そのような中、昨日は、これまで出来ていなかった家の周りの手入れを集中的に行ったうえ、プランター菜園を何年かぶりに始めました。
実り多きことを願い、ミニトマトとナスを植えましたが、やはり土いじりをしていると、暫しコロナから気持ちが離れ落ち着くもの。
手を抜かず、愛情込めて大事に育てたいと思います。
さて、政府は緊急事態宣言の期限を今月末まで延長と発表。
国民の命を守ることを最優先とする対応としたうえで、特定警戒都道府県とそうでない県とを区別する他、新たな生活様式なるものが示されました。
一方、今後2週間後の状況も踏まえ、専門家会議の評価も経たうえで、14日に期限の前倒しをすることもあることや、家賃補助などの待ったなしの支援策に関しては、与党にて検討して対応するとのことでした。
正直、私はこれを聞いて、ある程度予想していた結果とは言え、「1日100人超えの回復者水準を下回るレベルまで減らす必要がある」と述べる以上の解除条件を示さなかったことは、「条件なきゴールの延長」ではないかと感じました。
昨日のブログにも書きましたが、私は延長するにせよ解除するにせよ、政府が何の数値を指標にし、どういう考えをもって判断するのかの基準を明確に示さなければ、国民は何をどこまで我慢し耐えれば良いのか不安になるのは当然のことと思う次第であります。
これに関しては、このところ一挙手一投足に注目が集まる、吉村大阪知事が2日前に「中小・零細企業にとって1日1日が死活問題。出口が見えないトンネルほど辛いものはない。国の明確な基準を作ってもらいたいがおそらく出ないと思う。15日にその決定した指標に基づき措置の一部緩和を検討。達しなかった場合は外出自粛・休業要請を継続へ」とし、本日5日に具体的な指標を決定する考えを示しています。
政府に対して痛烈なメッセージになることもさることながら、政治の責任のもと「判断基準を示す」ことに注視したいと考えます。
そして、何と言っても、この1ヶ月間をなんとか歯を食いしばって頑張ってきている国内の7割を占める中小零細企業について。
期限延長と追加支援策はセットものと思いきや、先に述べた家賃補助(大きな固定費支払い)は、まだ「与党で検討」段階との安倍総理の発言。
野党五党にて法案提出までされていて、国民民主党の玉木代表からは「与野党や政党間の成果や手柄などはどうでもいいので、とにかく早く!」と国会の場で言われたにも関わらずであります。
ここで愚痴を申し上げても解決になりませんので止めますが、政府与党には真にスピード感を持って対応いただけるようお願いする次第です。
支援に関しては、国や県が講じる施策を睨みつつ、それを補完する形で困っているところに重点配備していくのが、基礎自治体である敦賀市の役割と考えており、実際これまでの施策はそうなっているものと考えます。
であれば尚のこと、国がスピード感持ってやっていただかなければ、実際に支援が届くまでに時間を要するばかりであり、重複しようが市としての救済策を講じる準備もせねばと考えます。
本日は福井県も杉本知事が考えを示されますので、その点しっかり把握のうえ、引き続き対応していく所存です。