2020年7月18日
本日「福井県高校野球大会」開幕!すべての球児、マネージャーにエールを送ります!
本日、いよいよ「福井県高校野球大会」が開幕します!
春の選抜大会に続き、次こそはと目標にしていた「夏」への挑戦の場までも新型コロナウイルスによって閉ざされた高校球児。
聖地「甲子園」を目指し、練習を積み重ねてきた彼等の無念や思いは、当事者の彼等にしか分かりません。
従って、私たちが軽快にその思いを語ることは出来ませんし、語ってもいけないとずっと思ってきましたが、本日無事に「夏」の代替大会が開幕を迎えられることで、少し胸のモヤモヤが晴れるような気がしています。
福井県内においては、小康期を経て新型コロナ新規感染者4名が確認されている状況ではありますが、早くに県独自の代替大会開催を決定、背番号を付けた選手の保護者の観戦を可とすることを決断された福井県高校野球連盟並びに関係者の皆さんには心より感謝申し上げます。
これにより、今や懐かしい球場の雰囲気を味わい、グランドを駆け巡る選手の様子を生で目に焼き付けることが出来ることに一保護者として幸せを感じるところであります。
昨日の地元紙には全出場校30チームの紹介も掲載されましたが、各チーム主将の豊富には「野球が出来ることへの感謝」との言葉が大変多く書かれており、この大会が持つ意味を個々の選手、チーム全体で噛み締めているように感じられました。
ある指導者の方が仰った言葉、今日からの1試合1試合で勝ち負けがついたとしても、チームに必ず残るのは「価値」だと。
まさにその通りだと思います。
言葉では表せない思いを経験した選手の皆さん、マネージャーの皆さんにとって、これからの人生の糧となるような一生の思い出に残る大会になればと切に望みます。
息子が所属する敦賀高校は、大会前唯一の対外練習試合を先の日曜日に実施。
相手は滋賀県立伊香高校。
隣県隣町の旧木之本町(現在は長浜市)にある伊香高校は、数年前に敦賀高校の練習場所であった市営球場が突如として使用禁止となった際、毎日峠道を越えマイクロバスで通い、ともに練習させてもらった高校。
同じ県立高で、過去甲子園にも複数回出場していることに加え、今年は春の選抜大会21世紀枠の全国9校(敦高は北信越、伊香高は近畿ブロック選出)に残りながらも、一歩届かず涙を飲んだ、同じ境遇を味わったもの同士。
そして、双方を引き合わすかのように、3年生にとって最後となる練習試合をこの両校で行うということで、何か人生の巡り合いのようなものを感じながら、私も久々の野球観戦をさせていただきました。
試合は、敦高が序盤リードをしながらもミスを逃さず伊香高が逆転し、そのまま勝利。
勝敗に関係なく、球児がユニフォームを汚し、溌剌とプレーする姿に心が洗われるような清々しい気持ちとなりました。
そして何と、最後に両校の監督さんが企画したサプライズ!
先に述べた関係、味わった境遇から、3年生全員に記念Tシャツのプレゼントと監督さんからの温かい言葉が掛けられました。
胸には、手を繋ぐように「IKA」と「TSURUGA」の文字、真ん中には「絆」、左肩には両校が選ばれ、逃した21世紀枠を意味する「21」、そしてカラーはコロナを忘れない、医療従事者への感謝の意を示す「ブルー」と全てにおいて意味の込められたものでした。
その日の試合展開のように、野球も人生もピンチの時もあればチャンスもある。
今年のかつて無い経験は、この先の人生において必ずや生きる時が来る。
野球を通じて得たチームメイトや伊香高、敦高との人間関係は宝物、これからも大切に。
本当に素晴らしい企画、素晴らしい言葉を掛けてくださった指導者の方々に感謝しかありませんでした。
奇しくも滋賀県大会も本日開幕を迎えます。
伊香高校の初戦は大津商業。
秋の実力そのままに一戦でも多く勝ち上がることを祈念しています。
これは敦賀高校の経験ですが、おそらく各校には各校の準備やドラマがあって、この日を迎えているのだと思います。
甲子園では無いけれど、今日からの1試合1試合は紛れもなく「球史に残るもの」であることは間違いありません。
目の前の白球を全力で追い、がむしゃらにプレーする、ベンチでグラウンドでチームメイトと歓喜の声を挙げる、そんな当たり前の姿を見せてくれれば、親は本望です。
ありきたりのエールしか送れませんが、この福井県大会に感謝をし、プレーする全試合の選手諸君を応援します!
頑張れ!すべての高校球児、すべてのマネージャーさん!